【普及中?】DrJOY経由のMRと医療従事者の面談記録を外資系が拒否してる話

JOY

皆さんこんにちは、だいさくです。

先日、JOYのリリースしたMR評価サービスに関して書いた記事で、

DrJOYのMR評価サービスに関して思うこと

JOYを使用したMRと医療従事者の面談記録制度が普及していて、

それが結構めんどくさいんですよね〜という情報をいただくことができました。

自分でも詳細を調べてみたので、

今日はMRと医療機関の面談記録制度に関して書いていきたいと思います。

DrJOY経由のMRと医療従事者の面談記録を外資系が拒否してる話




JOYを経由したMRと医療従事者の面談記録というのは、

僕もどれくらい普及してるのか存じてませんし、

なんとなく周りの友達に聞いてみたら、

そこまで沢山は普及してないイメージはあります。

この制度の概要を簡単に説明すると、

MRがとあるA病院に訪問し、A病院で働く全ての人との会話をJOYを使用して、

面談記録として報告しなければならないということです。

医師、薬剤師、看護師はもちろん、医事課の方など、

全てのコメディカルを含み、会話や提出した資料を添付して全て報告するそうです。

JOYに登録されてない医療従事者の方は、JOYの下記のような機能を使用するそうです。

面会履歴 / 面会記録

また、説明会、アポイント、立ち話はもちろんの事、

その病院の医療従事者が出席した講演会の内容まで報告しなければならないそうです。

報告は原則3日以内に行うと言う事です。

この報告制度の大義名分は2つ

これって、なんでこんな事までMRがやらなきゃいけないの?というと、

この報告制度に対して医療機関側が表明してる大義名分ですが、2つあるようです。

1、医療用医薬品販売情報提供活動ガイドラインが適切に守られてるかチェック

1つ目の理由は2019年4月から施行されている、

販売情報提供活動ガイドラインが適正に守られているかをチェックするためだそうです。

ふむふむ。

2、医療法第25条への対応のため

2つ目の理由は医療法第25条への対応のためで、

これは厚労省による、病院への立ち入り検査のことになります。

医療法第 25条第 1項の規定に基づく立入検査要綱の一部改正について

詳しく読むと長いのですが、

別にこの規定の中に製薬企業のMRを管理しろとは一切書かれてません。

なんとなく当てはまりそうなものはどこかなぁと思ってみてみると、

冒頭のこの部分でしょうかね。

立ち入り検査を受けた際に、

MRをしっかり管理してるか?と聞かれた時の対応のためとか、

まぁそういう事なんでしょうかね。

これは越権行為ではないのか?

こういうことを書くと、

MRのこれまでの活動が悪かったからしょうがないようねぇとかいう人が絶対いるんだけど、

それって論点のすり替えなので、この場合全然関係ないんですよね。

そもそもMRが医療従事者の方と会話した全ての記録を提出しろって、

完全な越権行為なのではないかと思ってしまいます。

医療従事者だからと言って、全く別の民間企業である製薬会社に対して、

そこまで求める権利があるのかなぁと。

一部の外資系では、

例えばその際の会話の内容を医療従事者が他の製薬企業に漏らした場合、

秘密保持に抵触しますとか、

全ての会話を報告することはできません、と言った類の反発をしてる会社もあるようです。

それは当然だと思うんですよね。

JOYという第三者機関に対して医師との面談内容を記載するというのは、

製薬企業の長期的な財務の安定、

市場における競争力に悪影響を及ぼす恐れがあると考えるのは至極当然のことであって、

特に外資系というのはその辺非常にうるさいです。

通常であれば非公開の情報を公開して、もし薬剤師などから他社に秘密漏洩するリスクを考えて、

重厚な秘密保持契約を結ぶ必要があると思います。

会社の日報で同じ事をMRに課して、

その内容を精査した上で求める医療機関には報告するとかならまだしも。

なぜ3日以内に報告しろとかそんなことまで言われなきゃいけないのか?

しかもこの立ち入り検査に関する要綱を読んでも、

別に製薬企業の管理まで求められていないですし、

そもそも製薬企業の管理は製薬企業がやるべきではないかと思うわけです。

医療機関が出している例文がそもそもおかしい




この報告制度に関する医療機関のお知らせ文書をいただいて、

拝見したんですが、

その中で、報告例文みたいなのが記載されているんですね。

それをそのまま転載することはちょっとこの場ではできないので、

想像しづらいと思うので申し訳ないのですが、

その例文を見ると、ちゃんちゃらおかしい。

そんな文章書いたら、一発でアウトだよ今、とか限りなくグレーみたいな内容なんですよ。

この例文は医療機関が作成してるのか、JOYが作成してるのか知らないけど、

販売情報提供活動ガイドラインが適正に守られているか?

をチェックするために行うと言うのが大義名分になってるのに、

そもそもその辺を判断するリテラシーがないじゃないかと。

反発してる外資系には是非頑張ってほしい

ちなみに別に怒ってるわけではなく、

しっかりとしたルールに則ってやるなら良いと思うんだけど、

ちょっと越権行為なのではないかと思うし、

製薬企業がそんなことをハイハイ言うこと聞くと思ってんのかなと。

上述の通り、強い外資系が反発してるらしいので、

それは当然だし是非頑張ってほしい。

んで、僕自身がもしその医療機関を担当してたらどう思ってたかな〜とか思うと、

やっぱめんどくさいっすよね。

これは僕の性格上の問題なのかもしれないけど、

その昔、接待がなくなりま〜すとか、

贈答品は禁止で〜すとか、

今までやっていた事をやめろと言われたら、

あ、そうなんだぁ、と思って、

むしろ楽できて良いなぁとか思ったりするんですけど、

これをやるな!ではなく、

これをやれ!と言われるととんでもなくめんどくさいっすな。

会社や上司から言われるならまだしもさ。

この報告制度に従わなかったらどうなるか?

最後になりますが、

この報告制度に従わなかったらどうなるのか?ってところですが、

一部の反発してる外資系の方は当然報告してないそうです。

やはり大義名分がめちゃくちゃだなぁと思うので、

僕は全然良いと思うんですが、

場合によっては施設ルールに反していると言う理由で、

出入り禁止になったりするかもしれませんね。

何か法律に抵触するようなことではないと思います。

まぁめんどくさいっすね。

これが全国に普及してしまったら、

MRにとっては2重日報になるだろうし、

まだ会社の日報の方が楽なのかなと思いました。

以上になります。

ではまた!




 

コメント

  1. 製薬MR より:

    確かにJOYのやり方は、得意先に逆らえない製薬会社の弱みにつけ込んでいます。
    そもそも、個人契約で年間およそ20万円の価値があると思ってるんですかね?
    この金額を知ると、ほとんどの薬剤部は、使わなくていいよとなるようです。

    • 大作 大作 より:

      コメントありがとうございます。
      本当におっしゃる通りで、結局製薬会社の課題を解決してないんですよね。
      病院側の課題は解決してるのかもしれないけど、その費用請求がなぜ製薬会社なのか???
      ハテナが浮かびまくりますね。。。

  2. a より:

    とある大手です。使わないことになりました。
    当たり前だよね。こんな法外な値段をとる連絡手段なんてあり得ないし
    普通に今いくらでもweb面談できるもんね。

    Pr joyは相当傲慢ですよね、最初無料で医療機関と製薬企業の間に割って入り
    その後急に、「お前らうちの会社に金払わねーと営業させねーぞ」って
    言ってるようなものですよ。

    こうやって大企業が抜けていき、prjoyの価値も下がって誰も使わなくなると思います。
    大手と連絡が取れない企業連絡システムなんて導入する病院ないでしょ。

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