どうもこんにちは、だいさくです。
以前、MR未経験からCSOに転職した時のリアルな声を聞いてきた!
というインタビュー記事を書かせていただいたんですが、
実はリリースしてから1ヶ月で2000回以上閲覧していただきました。
個人的にも自分の知らない世界の方からお話を聞くのはとても面白いし、
僕は何より製薬業界が好きなのでとても勉強になっています。
MR未経験からCSOへの転職に挑戦しようという方も含めて、
CSOからのキャリアについても教えて欲しいというリクエストも頂戴したので、
引き続きyouさんにCSOからのキャリアについて教えていただきました。
今回はそのインタビュー記事になります。
コントラクトMR(CSO)からのキャリアって何がある?メーカー転籍?転職?出世?
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簡単にyouさんの自己紹介をお願いします!
私は新卒で入社した医薬品卸を4年半で退職し、27歳の時CSOに転職しました。
今はメーカーへの転職が決まっていて、直近の春まではCSOでコントラクトMRをしていました。
CSO歴は約10年で、これまで従事したプロジェクトは4つです。
外資系3社、内資系1社、複数のスペシャリティ領域、プライマリー領域と、
どちらも経験させていただきました。
コントラクトMRとしては確実にベテランで、所属CSOでも古株になってたと思います。
結構転職や転籍をして行く社員が多い中で、
中々ここまで幅広い領域や製品を経験してるMRもレアかなって思ってます(笑)
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CSOからのキャリアってどんなキャリアが考えられるんですかね?
私のこれまでの経験上で考えられる範囲は3つあると思います。
1つ目がアサイン先への転籍です。
1、アサイン先への転籍
これが一番綺麗な形だとは思います。
アサイン企業、CSO企業、MR本人も3者共にメリットがあると思いますし、
デメリットがほぼありません。
個人的にも、もしアサインした企業から認められて、
MR本人もそこで社員になりたいと思うなら、
そのまま転籍するのが一番だと思います。
アサイン企業としては、既に知ってる人材で、能力も把握しているし、
自社製品やカルチャー、システムも理解している人材なのでリスクも最小です。
MR本人も一定期間働いてみて、良い面悪い面も把握した上でこの企業に入りたいと思うから、
転籍するので、単純に普通に転職する人より入社後のギャップが基本的にありません。
(勤怠のシステム、就業条件は多少変わると思います)
サッカーでいうとこの、レンタル移籍→完全移籍ってイメージです。
CSO側としては、育った社員に転籍されるのは痛いですが、
転籍=CSOとしての評価が上がるし、結果的に継続的な取引につながります。
ただ、CSOによって違いがありますが、
転籍させる代償としてCSOに医薬品を払ってるパターンがあります。
相場はそのMRの派遣料半年分とかなので、違約金がネックで転籍できないパターンもあります。
クライアント(製薬会社)からすると既に能力もわかってる人なので、
考え方によってはローリスクと考えられるパターンもあるにはあります。
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最近はCSOからメーカーに転籍できるイメージがあんまり無いんですが、実際どうなんですかね?
確かに最近は業界自体が厳しくて、どこのメーカーも不景気です。
メーカーにもよりますけど、転籍のハードルはものすごく高くなってるのは実情です。
MR本人はとても優秀で、現場の上長が高く評価していても、
製薬企業の本社から有無を言わさず拒否される話は多いと思います。
それ以外にも配属されたエリアや支店の情勢に左右されることもあるし、
MR本人の力が及ばない部分もあるので確かに難しいとは思います。
昔(といっても5〜6年前)は転籍ありきで数十人単位のまとまったCMRを採用することも
珍しくはなかったんですが、今は厳しいですね。
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CSOからの違約金問題が嫌で転籍をさせないっていうのは聞いたことあります。特に人気の企業で別にお金かけなくても人が集まる系の企業ほど採用しないとかって聞いたことある。
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そうなるとやっぱ自分で転職していく人も多いんですかね?今はCSO企業在籍者歓迎みたいなのが要件に書いてあったりしますよね。
そうですね。実際非常に多いケースで、最近は1番多いかもしれません。
2、CSOから製薬業界内で転職
CSOである程度の経験を積んだ後、
自身で転職活動してメーカーへ入る・・私も今回はこの流れです。
CSOはあくまでもメーカー要望ありきですので、
自身が希望するメーカー、望んでいる領域にアサインされる保証が全くありません。
ですので、ある程度キャリアを詰めたと思ったら、
自ら動いて希望するメーカーや領域に移って行く人は多いと思います。
それに、前述の通りメーカーへ転籍したくてもCMRからは社員化させない、
「転籍不可」という契約で雇用しているメーカーも珍しくありません。
CSOに入ってくる特に若い人達は、
少なからずメーカーのMRになりたいというニーズを持って飛び込んできている人が大多数です。
当然待遇的にもメーカーの方が良い事が多いですし。
あとは、CSOからメーカーではなく、違うCSO企業への転職もありえると思います。
その辺は希望するプロジェクトや勤務地の問題だと思います。
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なるほど〜。確かに若いとそう思う人が多いでしょうね。ちなみに、
CSOだとプロジェクトの関係で転職活動できる期間が限られていると思うんですが、その辺はどうなんでしょうかね。やっぱプロジェクトの途中で転職するってヤバイですか?
ん〜、、結論から言うと、そこまで気にしなくても問題ない!・・とまでは言えないけど、
あまり気にしなくても良いと思います。
CMRの場合、綺麗に退職しようと思ったらプロジェクト満了と同時のタイミングしかないので、
どうしても難しいのが現実です。
転職は相手あってのことですし、どうしても入社時期がプロジェクト稼働中だったり、
うまく満了する時期に無理なのも珍しいことではありません。
ただ、アサイン中の転職はCSOの企業やクライアント企業にもめちゃくちゃ迷惑がかかりますので、
そこの意識は持った方が良いと思います。
まぁ、ぶっちゃけ途中離脱の転職ケースはCSO側もクライアント側も珍しいことではないです。
なので、その場合大切なのは、CSOとクライアント企業に対して、
迷惑をかけることを誠心誠意で謝罪することだと思います。
くれぐれも注意すべきは、この業界は狭いので、同じ業界内で転職する場合、
遺恨を残すような辞め方は厳禁です。
いつどこで誰と巡り合うかわからないですし、
転職先を隠してもいずれ100%バレます。
悪い噂は尾ひれついて伝わるのが常ですし、
せっかくの門出でケチがつくのは勿体無いので、
しっかり大人としての対応をするのが大事だと思います。
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それはメーカーも同じで、辞める時に文句言って辞めると後々なんかめんどい事になることも多いし、その会社で学んだ事や良かった事を棚卸して辞めて行くのが僕も良いと思います。
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CSO内でキャリアを積むとかマネジャーを目指すっていう人も最近増えてる気がするんですけど、その辺はどうなんでしょうかね?結構狭き門だったりするんですか?
3、CSO内でのキャリア形成
CSO内でのキャリア形成は、所属CSO企業によって変わってくる部分が多いので、
私もあまり言及できませんが、複数のプロジェクトを重ねて、
優秀で勤務歴も長くなればCSO内でマネジャーになることも勿論可能だと思いますし、
本社内でのスタッフになることもあり得ます。
しかし、当然ながら椅子は限られていて、絶対数は少ないし、
プロジェクトを満了するタイミングにも左右されたりします。
漠然とマネジャーになりたいと思ってるだけでなく、CMRとして働いている時から、
上司と希望や、その希望に対するすり合わせが必要ですし、
根回し活動も必要になってくると思います。
マネジャーになると出張が多くなりますが、転勤頻度は少なくなるので、
そのニーズがあってマネジャーになった人もいましたね。
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出世云々に関してはメーカーの感じと似てますね。
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ちなみに全くの異業種に行く人っているんですか?
CSOって異業種から転職してくる人も多いので、
はっきりこの業界が合わないと感じた人は異業種に移って行くケースもみます。
ただ、そういう人は決断が早い印象です。
最初のプロジェクト満了をまたずに辞めて行ってしまう印象です。
そいういう人は前いた業界に戻っていったりしてますかね。
あとは最近は製薬業界の将来性を危惧して、見切りつける人が多い印象も受けます。
MRという職業自体が営業ではありますが、
どうしても他業界や他業種との互換性が薄いので、
移るなら金銭的にも若いうちでないと難しいのは事実だと思います。
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CSOの方達ってネットワークが凄いなぁって思ってるんですが、実際どうですか?
すごいと思いますよ。
なんせ、様々なメーカーに知人が散らばってますので、
いろんなメーカーの情報が入ってきます。
普通に直接の強豪の情報とかも仕入れようと思えば直接の知り合いがいなくても、
できると思います。
プロジェクトを重ねるごとに知り合いも増えるので、
そうするとどんどんネットワークが広がっていきます。
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まぁそうですよね。僕も裏ネタみたいなの知りたいときはCMRの方に聞いちゃったりします(笑)
最後に
CSOからのキャリアって転籍が多いのかなって思ってたんですが、
最近は転職するケースも多いんですね。
転籍、転職、CSO企業でキャリア形成する、というのが大体の過半数を占めていそうです。
CSOも今後はまだまだ伸びてくると思うので、
未経験からの転職など是非ご興味ある方チャレンジしてみてください。
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ではまた!
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