CSO(コントラクト)MRになるメリットを赤裸々に書いてみる!

コントラクトMRのこと

どうもこんにちは、だいさくです。

CSOの会社でMRをやる方はすごく増えてますね。

CSOといってもMR職もあれば、医療機器、昨今はMSL職のCSOもあります。

CSOは比較的多様な働き方ができたり、

MR未経験でも挑戦できるという点はとても素晴らしいと思います。

今日は製薬業界歴10年の私がCSOMRになるメリットを書いて行きたいと思います。

CSOとは何か?




CSOはContract Sales Organizationの頭文字をとったものになります。

主には製薬企業と契約して医薬品の情報提供活動に関わる

一連のサービスを提供する企業です。

日本では旧クインタイルズ、現IQVIA(アイキューヴィア)が一強のような状態で、

他にシミックなどの中堅のCSOの会社が横並びでいるイメージになります。

色々変化の多い業界ですので、その時その時に必要な人材を必要な時に提供する、

フレキシブルリソースとして、もはや無くてはならない企業になっています。

CSOの発祥はイギリスで日本も1998年度からサービスが開始されています。

日本はまだまだコントラクトMRの占める割合が多くはないので、

今後もっと増えていくことが予想されています。

※IQVIAより

CSO(コントラクト)MRになるメリットを赤裸々に書いてみる!

今は異業種中途入社でMRになれるチャンスが中々無いので、

まずはCSOからとエージェントに言われることも多いと思います。

コントラクトMRの将来性

こちらの表の通り、

実際、コントラクトMRの数は業界が再編される中でも増えているのが昨今の状況です。

最近の方はご存知ないかと思いますが、

日本には2000年頃導入されたこのCSO事業ですが、

当時は他社の人間を(しかも期間が終わったら競合に行ってしまう可能性のある人間)、

招き入れるなんて「非常識、あり得ない!」といわれてました。

しかし、CSO事業を担う各社の努力や、

昨今の新薬枯渇の状況も相まって、

「欲しい時に欲しい人材を」

「お荷物な自社社員より、優秀なCSO」という言葉も出るくらいに、

コントラクトMRというのはこの業界に強く浸透していきました。

僕はこれまでの大手の会社にいた時はあまりCSOのMRの方と接する機会がそこまで多く無く、

むしろ今のベンチャーの会社に数名の方がいらっしゃって、

よくお話をさせていただきます。

おそらく今後10年程度はコントラクトの数は増え続けていくと言われており、

むしろその専門性の育成が課題でもあると思います。

また、現在マネジメントの仕事もさせていただいているので、

CSOのマネジャーの方と話すことも結構多いので、

僕はCSOの社員として働いたことはないですが、

あくまで製薬会社の社員として働いている僕の目線で、

CSOのMRになるメリットを書いていきたいと思います。

メリット①期間が限られている

コントラクトMRになると期間が1年や2年など限られています。

製薬会社の社員になってしまうと、嫌な上司や同僚、先輩に囲まれてしまうと、

中々抜け出せません。

Replaceさえされなければ良いのでその期間だけとりあえず我慢しておけば、

その時だけとりあえず良い顔しておいたらスッキリした気持ちで働けます。

僕も以前の内資を辞めると決意してから1年間くらいはかなり楽な気持ちで働いていたので、

働く期間が明確に区切られていることはメリットだと言えそうです。

メリット②色々な会社(キャリア)を知ることができる

コントラクトMRになると色々な会社を知ることができます。

色々な会社を知れることは、色々な薬剤も扱うことができますので、

様々な診療科や会社のリソース、戦略面を勉強できることは大きなメリットだと思います。

私も大手の外資1社と大手の内資1社しか知らないので、

それはそれでデメリットだと思っています。

結局社会人になると経験が物をいうので、

良くも悪くも色々な会社で様々な経験をできることはメリットになると考えられます。

また昨今IQVIAなどは、CSO事業以外にも本当に沢山のプロジェクトを有しています。

僕も一時期コントラクト案件で事業開発の事案があった時には本当に迷ったことがあります。

入り口はCSOでも、

そのキャリアの選択肢の幅は普通の製薬会社の比ではないくらい広いと思います。

メリット③待機期間

僕が今一緒に働かせてもらっているコントラクトの方は、

8ヶ月くらい待機期間があったことがあるそうです。

その間にも勉強したりはしないといけないそうですけど、

基本的には在宅で勉強してることが多いそうなんですが、

単純に、、良いですよね。

もちろんその間も給料が出るわけで、

僕がもしその状態になったら副業ガンガンやりまくってしまうなと。

まぁMRという職種自体が時間の融通をつけやすいところがメリットではあるんですが、

それでも数ヶ月間自分の自己投資のために使える時間はまず持てません。

例えが悪いですが、ホリエモンも刑務所に入っている間に暇だから相当な数の本を読んで、

見識が広くなったと書いてあったので、

現実の世界の精神と時の部屋みたいな感じになるのかなと思いました。

メリット④転勤が比較的少ない

これは昨今では、そこまで融通が利かないというようなお話も聞くんですが、

僕の会社にいるコントラクトの方は転勤が無いこと、

勤務地をかなり融通してくれることは幸せ過ぎると言っている人が多いかなと思います。

実際年配の方でコントラクトMRをやってる方は、

メーカーに勤務していて単身赴任ができない状況なのに、

転勤になってしまいコントラクトMRをやってる方も多いです。

僕もまだ若い頃とか、子供が小さかかった頃は、

むしろ色々なところに行って見たいと思っていたんですが、

子供が大きくなってくると断固転勤が嫌になります。

以前の大手の内資の時は、春と秋になると辞令に怯えている社員も沢山いました。

社員だけではなく家族も怯えることになってしまうので、

その辺は転勤が無いことで人生の質が上がるのであればとても良い事だと思います。

メリット⑤未経験でも挑戦できる




今は異業種からMRになれるチャンスというのは本当に限られていて、

私の時代(10年くらい前)は普通にメーカーの未経験からオンコロジーMRになれるような

ハードルの低い時代だったんですが、

今は未経験から唯一挑戦できると行っても過言ではないのがコントラクトMRです。

未経験からでも挑戦できるというのは本当に素晴らしい事で、

もし異業種からMRへの転職を考えている方は絶対挑戦してみたほうが良いと思います。

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メリット⑥ネットワークを持っている

僕はこれはすごく大きなメリットだと感じているのですが、

コントラクトMR方はコミュニティを持っているケースが多いです。

配属された会社は違くても同期が大手にいて、

違う同期はオーファンの小さい会社にいたりなど、

なので色々な会社の情報を持っています。

働き方や人間性やOJTや戦略などが普通の製薬会社の社員よりもよく知っています。

文献などの情報もシェアしあったりしているので、

そういった部分は大きなメリットになると思います。

メリット⑦CSOは成長産業である

こちらが最後になりますが、上述しましたが、

製薬業界は会社にもよりますが、

全体的に横ばい、もしくは若干の衰退が予想されている業界です。

その中でもCSOの事業は成長産業です。

今後もっともっと販路や役割が重要になっていくと考えられますし、

CSOでマネジャーをやられている方もとても優秀な方が多いように感じます。

今はCSOで製薬会社に籍を置いていても、

メーカーへの就職を断る人も多いです。

今の会社(CSO)で出世して行きたいと考えてる人も多いので、

CSOの会社にどんどん優秀な人材が流れて行き、

活躍するようになっていくのではないかと感じています。

メリット⑧給料もそれなりに高い

CSOのMRは大手と比較すると年収ベースでいうと高くないという話もありますが、

CSOでそれなりにMRの経験を積んでいれば

そんなに時間が経たずに大体600万前後はもらえるようになります。

マネジャーになれば1千万超える会社もありますので、

その辺は成長産業ですのでしっかり他の製薬会社と差がないように配慮されています。

確かに大手の会社と比べたりすると全体的には高くないかもしれませんが、

MRの年収格差が激しい!儲かる領域、損する領域!

こちらの記事でも紹介しているように、

MRの年収はすでに酷い格差が起こっています。

新薬開発にお金を注いで無い会社や、

資本が無い会社にいるよりは年収面でもCSOにいた方が良いと考えられます。

最後に

いかがでしたでしょうか。

CSOのMRとして働くメリットをお伝えすることができましたでしょうか。

昨今は本当にCSOの方で様々な職種で働く方が増えてきてます。

今はどの業界でもアウトソーシングというのが流行っていますし、

製薬業界でもどんどん進んでいくと考えられます。

CSOのMRになるメリットは間違いなくありますので、

是非チャレンジしてみてください。

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コメント

  1. 独身MR より:

    CSOの記事ありがとうございます。ただ、CSOに従事する人間としてはちょっと訂正する箇所が何点かあると思いました。少し長くなりますがご容赦ください。

    結論として、今現在CSO各社が置かれている状況は非常に厳しいです。各社案件の枯渇に悩まされており、少ない案件を巡って競争激化⇒待機MRの増加⇒1MRの単価減少という悪循環に陥っている模様です。
    断トツのトップシェアを持つIQVIA社ですら、2017年は全く新入社員を募集しておらず(今まで年中募集をかけていた)、人員整理はかなり進んでいると聞いています。

    ①②⑥に関してはその通りだと思いますので割愛。

    ③に関しては、一概に良いとは言い難いかと。と言いますのも、CSOによって違いはあると思いますが、待機中は給与が配属中の70%程度に減額されるのが普通です。独身ならともかく、扶養家族がいるMRにとっては死活問題です。

    ④に関してはだいさくさんも触れてますし、今まではこれがCSO最大のメリットとも言えましたが、最近はあまり融通が利かなくなってきています。「東京だけ」「大阪でないと嫌」という超ピンポイントの希望はまず通らないと思った方がいいです。ある程度のエリア単位で希望は聞いてもらえても、案件自体が少ない状況ですので、CSOとしても我儘を言わずにどこでも行くMRを求めています。

    ⑤に関しても、最近は未経験での募集も相当少ないです。メーカー側も未経験MRを育てる余裕がないので、配属して即活躍できる人材しか求めていない状況です。CMRに対しても該当する領域にて「経験〇年以上」「基幹病院の経験必須」というハードルを設ける場合も多く、案件があっても書類すら通らなくなっているとも聞いています。
    現状、未経験MRで引き合いがあるのは後発品の案件くらいで、先発メーカーへ行くのは相当難しいです。

    ⑦に関しても正直、成長産業とは言い難くなってる状況です。2年位前までは間違いなく成長産業でしたが、プライマリ領域の新薬も一段落して、後発品の影響もあり、CMRは真っ先に人数調整の対象となっています。人数自体も2017年は前年比で9.5%減少しています。上流のメーカーが不況なので、必然的に川下のCSOも厳しいという構図です。
    CSOを活用する企業自体は116社まで増えてきており、確実に裾野は広がっていますが、稼働する人数は減っているという状況です。
    (引用:https://www.jcsoa.gr.jp/cms/wp-content/uploads/2018/01/20180124.pdf#search=%27%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%88MR+%E6%B0%B4%E4%BD%8D%27)

    • 大作 大作 より:

      ありがとうございます!
      コメントお待ちしていました!
      なるほど、、状況としてはメーカーのおかれている状況とそんなに変わらないんですね。
      先ほどデメリットの記事も書きましたので、
      時間が空いた時にでもいただいたコメントを加味して修正したいと思います。

      貴重なご意見助かります!!!!

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