アクテリオンファーマの買収後の評判はどう?

アクテリオン

どうもこんにちは、だいさくです。

アクテリオン社の募集が結構前からかかっているようですね。

アクテリオンといえば、ザ・希少疾患の会社ですね。

今までのイメージは、

肺高血圧(PAH)という非常にニッチな領域に特化した会社だけど、

結構他社競合する領域というイメージですが、実際どうでしょうか。

今日はアクテリオン社に関する評判をまとめてみました。




アクテリオンファーマとは?

アクテリオンファーマシューティカルズ

【設立】日本:2001年10月 世界:1997年12月イギリスで設立 スイスに本社を置く

【買収】2017年6月にジョンソン・エンド・ジョンソンの傘下に入る

【本社】東京都港区赤坂

【社員数】日本:271名 世界:2500名

【売上高】世界:約2,320億円

アクテリオンジャパンが取り扱う薬剤

アクテリオンジャパンでは現在5つの製剤を扱っています。

薬剤名 一般名 用法用量 作用機序 適応
オプスミット マシテンタン 1日1回1錠 エンドセリン受容体拮抗薬 肺動脈性高血圧症
トラクリア ボセンタン
水和物
通常使用開始から4週間は1回1錠、1日2回朝夕食後。5週目いから1回2錠、1日2回朝夕食後 エンドセリン受容体拮抗薬 肺動脈高血圧症(WHO分類ll,lll,lV)
全身性強皮症における手指海洋の発症抑制
トラクリア
(小児)
ボセンタン
水和物
3mg/kg 最大使用量120mg 1日2回 エンドセリン受容体拮抗薬 肺動脈性肺高血圧
エポプロステ
ノール静注
エポプロステ
ノールナトリウム
成人:2ng/kg
小児0.5〜2ng/kg
プロスタグランジンI2製剤 肺動脈性高血圧症
ブレーザベス
カプセル
ミグルスタット 2カプセルを1日3回 グルコシルセラミド合成酵素阻害剤 ニーマン・ピック病C型

ブレーザベスカプセル以外は全て肺高血圧のお薬になります。

肺高血圧症(PAH)とは?

アクテリオンジャパンの薬剤の多くは肺高血圧症のお薬になります。

肺高血圧症とは、心臓から肺に血液を送る肺動脈の圧が高くなった状態が続く病気です。肺高血圧症になると肺や心臓の血液循環が悪くなり、全身に十分な血液を送り出すことができなくなります。そのため、軽い動作をしただけで息切れがしたり疲れやすくなるなど、様々な症状が現れてきます。かつて肺高血圧症は治療の難しい病気とされていましたが、ここ10年程の間に治療効果の高い新しいお薬が使われるようになり、患者さんの生活の質(QOL)も改善されてきています。

※アクテリオン社HPより

アクテリオン社の薬剤のPAHでの位置付け

アクテリオン社は肺高血圧の薬剤に強みを持っています。

肺高血圧の患者数は2013年度の調査で、

患者数は2,587名となっておりますが、

患者数の割には、

下記の一覧のように肺高血圧に関する薬剤は選択肢が結構沢山ありそうです。

アクテリオン社の肺高血圧薬は3種類あるため選択肢の幅が広い提案が可能ではありますが、

競合製品もありますのでその辺の使い分けをしっかり勉強する必要があると思います。

活動としては希少疾患でありながら、

やや群雄割拠の中で競合ひしめくイメージを持ちます。

アクテリオンはJ&Jに買収された

アクテリオンは2017年6月にジョンソン・エンド・ジョンソンに買収されています。

買収額は300億ドル(3兆4200億円)。

しかし、アクテリオンが分社化している、

研究開発部門はJ&J側が16%を出資しているという状況になります。

なので完全な傘下、子会社というわけでは無いそうです。

実際に、J&Jとはシステムも一部は別で、財務(いわゆるお財布)も別、カルチャーとしても、基本的には別個で考えられてはいるようです。

世界での売上高が2320億の会社を3兆円超で買収かけることがJ&Jにとって、

お得な買い物なのかは不明ですが、

可能性のあるシーズ獲得競争も激しい製薬業界で、

新薬に強い企業の買収で成長を早くしたいというJ&J側の思惑と一致したのかもしれません。

アクテリオン社のパイプライン

また、こちらがアクテリオン社の現在のパイプラインになります。

ほとんどが元々アクテリオン社が強みを持つ肺高血圧(PAH)に対する薬剤になっていますね。

アクテリオンファーマの買収後の評判はどう?

ここまででアクテリオン社は肺高血圧に絶対的な強みを持っている、

現在のアクテリオンが持つ薬の中で選択肢の広い提案ができそうな印象、

パイプラインの方向性も分かりやすい、

しかし希少疾患で患者数が限定的であるにも関わらず、

競合品が多いというイメージです。

今回アクテリオン社に関して色々調べていて強く印象に残っているのが、

2017年にアクテリオンはジョンソン・エンド・ジョンソンに買収されましたが、

買収される前とされた後の印象、評判が全然違うということです。

その辺の評判に関してまとめてみました。

J&Jに買収される前の評判




まずJ&Jに買収される前のアクテリオン社の評判を簡単にまとめてみます。

1、給与面では業界の中でも高い方ではない

2、平均年収は500万程度(おそらく内勤者込みだと思います)

3、今後はないと思うが、買収前の旧体制の時は、パワハラまがいのやり方で退職に追い込まれた社員が多数いた。社内擦り寄り文化が激しく評価基準が不透明である。

4、取り扱う製品は難病の患者さんを対象にした製品のため、難易度の高い知識を求められますが、医療従事者の方から必要とされる仕事ができる

5、オーファンドラッグを扱っているため医師と同程度の知識を持って、プロモーション活動ができる。少人数のため大学病院、地域の期間病院といった大病院を担当できる。

6、担当エリアによって、実績の出やすさに差がある

すでに過去の事なので、あんまりテンションの落ちる内容を記載しても意味がないので、

一応6つにまとめてみましたが、

買収前は希少疾患を扱うという意味でのやりがいは十分にある、

しかし、いわゆる擦り寄り文化が激しく、可愛がられたもの勝ちなど、

社風に非常に問題があるような記載がとにかく多かったです。

アクテリオンのJ&Jによる買収に関する社員の評判

J&Jによるアクテリオン社買収に関する情報をまとめてみます。

1、今回の買収はヤンセンファーマ(J&J子会社)が元々入れ替わりの激しい会社であることから、会社の中に元ヤンセン、元アクテリオンなどを気にするような社風ではない。他者を普通に受け入れる文化はある方だ。

2、J&J傘下のヤンセンファーマと統合したことにより、アクテリオン社員が一時期かなり退職した。中途入社は少なく、ヤンセンからの出向者も急増。

3、統合された現在では、英語力のあるMBA取得者を積極的に面接し入社させている。会社側は離職率を低くするために努力している。

これは買収前後に記載されている、買収事態に関する評価ですが、

ブリストルのセルジーン買収合意後セルジーンの社員はどうなってしまうのか?

以前にこちらの記事でも書きましたが、

買収されるとやはり経営陣やディレクタークラスは総取っ替えされることがあります。

今回の買収でもそのような措置がされたのではないかと思います。

旧体制の田中体制は10年以上続いており、集めた情報だと非常に評判が悪そうに見えました。

そのためヤンセンからの出向者を大量に入れているのではないかと感じます。

アクテリオン社の現在の社長

アクテリオン社の社長は伊藤博夫(いとう ひろお)さんという方になります。

栃木県出身で東京理科大学薬学部卒業の現在(2019年時点)53歳になります。

1989年に日本ロシュに入社し、臨床開発を6年間経験されています。

その後1995年にヤンセンファーマに入社し、直近ではオンコロジー事業本部本部長兼営業推進統括部長を歴任されてます。

2018年3月7日からアクテリオン社の社長に就任

MBAフォルダーを採用することや英語必須にさせるなど、

いわゆる典型的なアメリカ風土をアクテリオンにも採用させ、ドラスティックに経営戦略を変えているのではないかと思います。

今後J&Jが獲得したパイプラインをヤンセン側が扱うか、

アクテリオン側が扱うかというのは伊藤社長の手腕とか、

J&Jとの強固なパイプづくりなどが必要になってくるのではないかと考えられます。

アクテリオン社現在の評判

希少疾患を扱うやりがいなどは買収前とそう変わってません。

しかし、個人的には希少疾患だけど競合領域というイメージがありましたが、

実際は肺高血圧の中ではやはり強いメーカーという認識がされています。

製剤的な良さを売り込むより、ガイドラインをしっかり浸透させること、

背景として、肺高血圧の現状として、診断が下りるまでに平均2年、

長ければ4年間診察・検査を繰り返すことがあり、手遅れな例も存在する。

早期の診断、治療をしてもらう事が活動面での最重要課題になっているようです。

希少疾患というのは治療に至るまで長い時間を要するケースも多く、

自社医薬品を使わないけど長い期間患者把握する必要があることも良くあります。

アクテリオンの元々持つ製剤面での強みに加えて、

現状の診療課題やアンメットニーズを把握された上での、

J&Jの持つガバナンスや、

ケイパビリティの面がうまく相乗効果をもたらしている印象を強く受けました。

実際にパワハラまがいの言動行動は買収後に皆無になった、

ジョンジョンの良い部分を踏んだんに取り込んでいるので、

社員間では充実した環境で働けていると感じている方が多いようです。

最後に

今回調べていて思ったのは、

この会社ほど買収されて良かった、

良い方向に向かっていると感じる会社は無いなと。

アクテリオンの将来性は、

やはり伊藤社長の手腕にもかかってくるのではないかと思いますが、

方向性がはっきりしてるのは本当に素晴らしいというか、

わかりやすくて安心できるのでは無いかと思います。

最近のアクテリオンへの転職経験者は年収もアップ提示されていますし、

良い意味でのヤンセンの風土や、

買収前後の離職者が非常に多かったことからも極力離職者を出さないような、

組織づくりはされているようです。

ご興味ある方は是非情報とって見てください。

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト




コメント

  1. とおりすがり より:

    アクテリオンに直近までいた者です。
    ヤンセンが買い取ったせいで最悪の方向に向かっていると思う社員は少なくないかと思います。
    なんせ肺高血圧のことを何もわかっていない人間が指揮を取るわけですから、現場と本社の認識にはかなりの差が出ています。
    まぁ大手外資なんてのは全部そんなもんだと思うのですが…
    ただ、肺高血圧はもちろん、オーファンを扱ったこともないような人間に指示をされるのはたまったものではありません。なんせとうてい実行が不可能なような指示を出してくるのですから。
    ちなみに、パワハラは全くなくなっておらず、ただ田中一派がいなくなったというだけで問題ありな人は未だにそこそこいます。
    買収前はコントラクトMRから正社員にもなれていましたが、今は派遣を取りはしても、絶対正社員にはなれなくなりました。
    人によっては、買収前に所長に正社員にしてあげると言われたのに買収されたせいで人事等がかわったため正社員になれず派遣切りにあった人間も結構いたようです。
    総合的にみると私としては悪いことしか起きてないのではないかと思いコメントをさせていただきました。
    長文失礼いたしました。

    • 大作 大作 より:

      どうも貴重なコメントありがとうございます。
      まぁ僕もアクテリオンで働いたことがないので、働いていた方がそう仰るのであればそうなんでしょうね。

      多分おっしゃるような現象はアクテリオンだけじゃなく色々な会社で起こってるのも事実なんだと思います。
      外資コンサルにいた人がなぜか社長になったり、先発品を扱ったことがない人が先発品の会社の社長になったり。。。

      そして実行が不可能な指示が出てくるってのも本当によくあることだと思います。
      個人的な結論は、良い製薬会社なんて多分ないってことです。
      自分にとって都合の良い瞬間とか、周りの人に恵まれているときはこの会社は良い会社だなぁって思ったりもしますけど、
      日本国の低迷自体が医薬品業界を魅力のないものにしていて、その現実に気づいてない人が理想を押し付けているんだと最近感じます。

      あとはコントラクトの正社員化もかなり減少してると思います。
      僕はまぁまぁの高給で今の会社に入れたのは本当にラッキーだったなって思います。
      うちの会社も僕はめっちゃ大好きですが、結構ガンガン辞めます。

      昨年度はMRの数が三千人一気に減少しました。
      多分悪いことしか起きてないのもアクテリオンだけじゃないんだと思います。

      それにしても貴重なご意見をありがとうございます。

  2. とおりすがり より:

    返信ありがとうございます。

    私も他業種からこの業界にうつってきた身なので非常に言っていることは良く分かります。
    いきなり他社、他業種から来て右も左も分からない、経験もないのに社長になったり、そういうことがほんとによくありますよね。

    人によっては良い悪いは様々ですもんね。ほんとにそれは思います。
    昔の医薬品業界が良かったという人もいれば今の方が良い人もいれば…

    今MRが減らされているこの状況ですが、お互い生き残れるように頑張りましょう。

    失礼致しました。

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