中外製薬が早期退職やってた!なんで?積み増し退職金が72ヶ月!!

MRと早期退職

どうもだいさくです。

中外製薬も早期退職やってたんですね。

まぁ正直どこの製薬会社が早期退職やってようが驚きませんが、

中外製薬ってところがミソなんですよね。

もはや日本一の製薬会社との呼び声もある中外、

なんで2018年に過去最高収益を達成して、

ヘムライブラ、ガザイバなどそれなりの薬剤が出てきて、

時価総額も国内1位を飾ったくらいの会社がなんで早期退職してるんでしょうか。

中外製薬が早期退職やってた!何故?積み増し退職金が72ヶ月だと!




早期退職は経営がうまくいってるうちに行うというのは、

良質経営をしてる会社の特徴の一つとも言われています。

今回のニュースをくまなく見てみましたが、

やはり中外製薬が迎えるであろう、厳しい事業環境への対応、

第二のキャリアを求める社員への優遇というのが挙げられると思います。

今回の中外製薬の早期退職に関して昨今の製薬業会の変革と照らし合わせてみたいと思います。

中外製薬の早期退職の理由

中外製薬の発表では、今回の実施の理由に関して、

就業意識やライフスタイルの多様化に伴う第二の人生や次なるキャリアを求める社員への、

自らの生涯設計に基づき転進を検討する従業員が増加していること。

2018年度には過去最高の売り上げ、営業利益を達成したものの、

新薬開発の難易度上昇や薬価制度の抜本改革等、事業環境の厳しさは増している。

またデジタル化を含むテクノロジーの進展は事業活動のあり方に大きな変革をもたらし、

従来の専門性や技術による競争優位の維持が困難になることが予想される。

連続的なイノベーション創出と持続的な成長を実現するために、

抜本的な構造改革が求められている。

簡単にまとめると、

・就業意識やライフスタイルの多様化による人生設計を考える従業員への支援

・激変する事業環境における経営課題の推進の両面を目的

この二つです。

早期退職優遇措置の実施と結果について

中外製薬早期退職の内容

対象者:2019年6月末時点で45歳以上の正社員およびシニア社員

募集人数:自由意志に基づく制度のため定めず

内容:退職加算金、希望者には再就職支援サービスを提供

募集期間:2019年4月1日〜4月19日

退職日:2019年6月30日

募集結果:応募人数172人、特別加算金51億円を2019年第二四半期に計上予定。なお、業績への影響は軽微

中外製薬の業績はめちゃくちゃ良い

中外のHPでの発表にもありましたが、

中外製薬の決算が4月24日に発表になりました。

確かにべらぼうに良い決算です。

過去最高の売上高、過去最高の収益となっています。

決算内容

一個一個説明はしませんが、とにかく儲かってるし、

経営状態はとても良いということです。

儲かってる一方で厳しい面

確かに過去最高収益ではありますが、

おそらく2019年の決算ではこのようにはいかないと思います。

リツキサン、ハーセプチンの一部特許切れ、

2019年の製薬会社リストラ状況と原因、今後まで全部まとめてみる!

こちらの記事で細かく説明しましたが、

薬価制度の抜本改革による今後の業績への影響、

そして、新薬開発の難易度上昇、

この2つはやはり中外製薬でも影響があるということになります。

積み増し退職金72ヶ月という真実

今回MRを含む、どの職種からどれくらいの応募があったなどは非公開となっています。

しかし、積み増し退職金が72ヶ月であるという真実です。

72ヶ月、、6年分、、、基本給60万だったら、4320万、、、

退職金じゃないよ、、、積み増しだよ。。。

ちょっとした宝くじですね。

退職金控除の範囲外になるので、全額は入らないでしょうけど、

優良企業に勤めているということはこういう事があるから良いですよね。

ちなみに積み増し退職金72ヶ月というのは、

ミクスの取材によるものです。

ミクス中外製薬 早期退職優遇措置にMRを含む172人が応募

中外製薬の早期退職に関して僕が感じた事




ここまでは中外製薬の早期退職に関して報道されている事を、

事実ベースで書いてきましたが、

ここからは僕の感じたことや私見を書いて行きたいと思います。

薬価制度の抜本改革はリストラを誘発してる

2018年に薬価制度の抜本改革が行われました。

内容をご存じない方はこちらの記事で詳細をわかりやすく説明してますので是非読んでください。

2019年の製薬会社リストラ状況と原因、今後まで全部まとめてみる!

その抜本改革が行われてから、僕の調べる限りで、

14社の製薬会社がリストラを行いました。

もちろん、全ての原因が抜本改革が原因ではないですが、

要素としては大きく占めています。

厚労省が薬価制度の改革を行なったことで、

リストラを誘発しているとも言えると思います。

この事実をどう捉えているのだろうか?とは思います。

上市される薬剤の種類が変わってきている

これは中外製薬のリストラに限ったことではありませんが、

以前のように色々な診療科に行ってプロモーションをしなければならないような薬剤よりは、

より専門科に絞った薬剤の上市が増えてきています。

そのため人数が沢山必要な薬剤ではなく、

よりターゲットに絞って広範囲を担当するような薬剤、

抗癌剤やオーファンドラックの薬剤が増えてきたことも昨今のリストラの原因になってきていると、

個人的に感じてます。

プロモーションの種類も変わってきている

中外製薬のリリースにも書いてありましたが、

プロモーションの種類も変わってきています。

デジタルコンテンツの領域でも先端を行く中外製薬ですが、

やはりその要素は少なからずあると思います。

ただ、中外さんを見ているとそこまで大きな影響を受けているようには、

僕は見えませんが、

もっともっとデジタル×MRが普及して行くことは間違い無いと思います。

最後に

私見と言っておきながら、中外さんのリリースをなぞったようなものになってしまいましたが、

製薬業界の在り方や形が変わってきているということは間違い無いと思います。

今医療機器の経験者が製薬の方に求められる傾向にあったり、

デジタルコンテンツやデジタルマーケに強い人が重宝されたり、

医療統計や薬価交渉する人の年収がバカ高かったりします。

この1、2年でだいぶ変わってきていると思います。

その辺はまたがっつり記事で書きたいと思います。

個人的にMRがもっとデジタルを有効利用できると凄い良いと思ってます。

ではまた!




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