MPH(公衆衛生学修士)取得者は製薬業界で今後一番重宝されるかも

MPH取得者

どうもこんにちは、だいさくです。

みなさん、MPHと言う資格をご存知でしょうか?

実は外資系を中心に、今このMPHと言う資格が非常に注目されているようです。

今日はMPHと言う資格がどういうものか?

そしてMPHを取得していると、

製薬企業でどのような職種につけるのか、

その辺を勉強したのでご紹介させていただきます。

MPH(公衆衛生学修士)取得者は製薬業界で今後一番重宝されるかも




MPHは何かと言うと、

Master of Public Healthのことで、

公衆衛生に関する修士号のことです。

経営層以外では、今このMPH取得者の年収が一番高いのではないかとも言われており、

製薬企業が公的な機関から、

この資格の取得者を高額でヘッドハントするということがされているそうです。

日本では2000年に初めて京都大学が公衆衛生学の修士号が取得できる、

公衆衛生大学院を開講しましたが、

2018年の段階で14校目となる国際医療福祉大学が開講をしてるだけで、

まだまだ新しい学問であると言えます。

MPHの資格は日本でも取得できる

現在日本では14の大学で取得が可能となっております。

名古屋大学以外の旧帝大に加えて、

長崎大学、筑波大学、帝京大学、岡山大学、広島大学、慶應義塾大学、

聖路加国際大学、国際医療福祉大学で取得が可能です。

しかし、歴史はアメリカの方が古く、

1916年にジョンホプキンス大学が公衆衛生大学院を開講しており、

その後1922年にハーバード大学が開講し、

現在では30校以上のアメリカの大学が開講しているそうです。

一番有名なのはジョンホプキンス大学で、

教官数約500、学生数約2500とアメリカでは最大の公衆衛生大学院だそうです。

日本で一番簡単そうに見えるのは帝京大学

調べた感じですと、

帝京大学はMPHの取得が1年で取れるそうです。

年齢層も25歳〜50歳まで幅広く受け入れており、

多いのは医師、ヘルスケア系大学の教員、

コメディカル(看護師、産業保健師、臨床工学技士、医療事務、栄養士など)

そして製薬会社や医療系のマスコミの方が多いそうです。

また帝京大学では勤務しながら取得することができるので、

社会人には良さそうです。

しかし、他大学では6年生大学の卒業者しか受け入れてない大学も存在したり、

仕事を辞めずに取得することがほぼ不可能であろうカリキュラムであったりするくらい、

難易度が高そうにみえる大学もある中で、

帝京大学で取得したMPHがどこまでキャリアに活かせるのか?と言うのは、

疑問として残る部分はあります。

外資系の場合MBAに関しても、

日本の大学で取得したものは原則認めてなかったりする会社もある中で、

MPHに関しても同じ傾向は少なからずありますので、

その辺は考えて取得した方が良いかもしれません。

しかし、MBAと比較するとまだまだマイナーなものなので、

取得してるだけで重宝される可能性は十分あると思います。

公衆衛生学とは?




そもそも公衆衛生学とは何か?というところですが、

色々な大学のHPやブログを読んだのですが、書いてあることがバラバラです。

恐らく学んでもらう対象が誰か?によって違うのではないかと思います。

世界保健機関は、公衆衛生に関して、

「社会の組織的な取り組みを通じて、疾病を予防し、寿命を延ばし、健康を改善するアートとサイエンス」※アチソン・1988年・WHO

と定義しています。

Wikipediaの説明が一番わかりやすいと思いました。

「公衆衛生は多くの分野からなるが、典型的な区分としては疫学、生物統計学、医療制度がある。また、環境・社会・行動衛生、職業衛生、食品衛生も重要な分野である。世界保健機関は公衆衛生を「組織された地域社会の努力を通して、疾病を予防し、生命を延長し、身体的、精神的機能の増進をはかる科学であり技術である」と定義している。」

「臨床医学が個人水準で健康を扱うのに対して、公衆衛生は社会水準で健康を取り扱う。例えば、生活習慣病対策・伝染病(感染症)予防・公害対策・上水道・下水道・食品衛生など社会保障の基礎となる分野について研究する。」

ご興味ある方は一度のぞいてみると良いと思います。

本当に沢山の種類があります。

公衆衛生 Wikipedia

 MPHは製薬企業のキャリアでどのように活かすのか?

では、MPH取得者のキャリアは製薬企業でどのように活かすことができるのでしょうか。

それはMPHの分野にも寄ると思いますが、

一番今企業から求められている分野は、医療データ分析です。

マーケットリサーチとも言います。

リアルワールドデータを用いて、医療経済の分析や、

医療の質に関する分析、コンサルティング、国際貢献および戦略支援といった所が、

ジョブテーマになって来ます。

例えば、リアルワールドデータを元に自社医薬品は、

どの薬の前、もしくは後で使われているのか?

どういった薬剤と併用されているのか?

そういったデータを分析し、戦略支援を行ったりするそうです。

また昨今製薬会社の中で非常に大事な職種の一つとして、

厚労省との薬価の調整、交渉という仕事があります。

会社によってはマーケットリサーチの部門がやっていると思いますが、

実は薬価というのは高ければ良いというわけではありません。

膨大なリアルワールドのデータを元に、

一番使用されやすい薬価というのがどれくらいなのか?

というのを算出するのも大切な仕事なんだそうです。

現在、そして未来においてそういった仕事は非常に重要な役割を担うことから、

医療機関や研究期間などで働くMPHの取得者が高額ヘットハンティングされるという、

こともあるそうです。

製薬会社以外でのMPH取得者のキャリア

元々はこの資格は非常にニッチな資格です。

まぁ今もそうですかね。

一部の医療従事者の方しか興味のない資格であったのですが、

MPHを取得した医師や看護師さんなどのコメディカルの方は、

どのようなキャリアを進むのでしょうか。

これまた分野によって異なってくるのですが、

聖路加国際大学のHPに一覧が載っておりました。

公衆衛生学修士のキャリア

最後に

現状の製薬企業内では、

アメリカの大学で取得されたMPH取得者の方が重宝されていそうです。

どういった違いがあるのかわかりませんが、

日本には日本のルールの上で医薬品事業がされているので、

個人的には日本の方が良いのでは?とは感じました。

日本の経済自体があまり良くない状況の中で、

製薬業界に限らず医療業界自体が衰退産業であるという話も多いです。

病院がなくなることは流石になさそうですが、

医療業界自体も今後どんどんと変化していくと考えられます。

ある意味ではとても面白い時代に入ったのかなと思う昨今ではありますが、

MPHもそうですが、こういった専門的な勉強は少なからず必要になっていくと思いました。

ではまた!




 

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