女性MRが子育てしながらMRを続けるのは結構辛いぞという話

女性MR

どうもこんにちは、だいさくです。

これから製薬会社への就職や転職を考えている女性もいるかと思うんですが、

製薬会社は他の業界よりも比較的女性の活躍を謳っている会社が多いですし、

女性が結婚してからも働きやすい会社は多いと思います。

ワーママは外資系と内資系どちらが働きやすい?




製薬業界が全般的に働きやすい業界である理由は、

製薬会社の多くが外資系であるためです。

製薬業界に限らず、女性の活躍や女性の社会進出に関しては、

アメリカやヨーロッパでは日本とは比べ物にならないほど進んでいます。

外資系が日本に参入してきたことによって、

外資系の女性の働き方に関するシステムは、

早くに日本の製薬業界にも根付いてきたと言えます。

僕が製薬会社の門を叩いた2010年頃にはすでにアメリカ系の製薬会社では、

女性管理職の割合は日本の水準よりはるかに高く(2018年では30%弱)

育児休暇取得率も非常に高い傾向にありました。

女性からすると結婚や出産してからの働き方や雇用に関しては重要な問題であることから、

優秀な女性が外資系を選ぶ傾向も出てきたことで、

日本の製薬会社も女性の活躍、ワーママの推進を打ち出しています。

国内大手の武田薬品でもまだ女性管理職率4%弱となってますが、

育児休暇取得率は外資系と比較しても遜色無く、

製薬会社はやはり結婚や出産後も比較的働きやすい環境が整っていると言えます。

製薬会社は結婚・出産後も非常に働きやすい

製薬会社は女性が結婚し、

出産した後も働きやすい環境が整っているのは間違い無いと思います。

私は現在3社目の製薬会社で働いており、

大手の外資系、大手の内資系、そして外資系バイオベンチャーで働いていますが、

これまで働いた全ての会社を見てみても、

やはり女性は働きやすい環境が育っていると感じます。

 

1、保育所併設の本社


製薬会社の本社には保育園が併設されている会社などがあります。

特に東京では待機児童に関する問題は非常に深刻で、

区によっては全く入れません。

共働きの場合世帯年収が高い家庭ほど保育園に入りづらい現状があります。

製薬会社の社員同士の結婚ですと中々保育園に入ることができ無い事もあります。

そのような状況に至らないように、

会社の中に保育所を併設してる会社もあります。

もしくは、本社の周辺にある保育園と提携し、

その会社の社員に優遇して入園できるようなシステムがあります。

大手の製薬会社でのシステムではありますが、

待機児童に関するストレスを感じた事がある人は分かると思いますが、

この制度は非常に良い制度だと思います。

 

2、リモートワークが可能である


女性が働きやすい理由としては最近の製薬会社の傾向として、

リモートワークになっていることが挙げられます。

内勤の方でも週に2日間は在宅で仕事をしたり、

郊外に住んでる方は、近くのシェアオフィスに出勤し、

そこで仕事をすることを認められている会社も多いです。

会議もWEB会議で行う事も多いですし、

シェアオフィスであれば出勤の確認もスムーズに行えます。

郊外では保育園問題もほとんど無いですし、

保育園の近くにあるシェアオフィスで働くことによって、

子供が急に熱を出したりした時にもすぐに対応できます。

出勤する時は重要な会議の時だけという働き方が認められているのも、

製薬会社でワーママとして働く良い点だと考えられます。

女性MRが子育てしながらMRを続けるのは結構辛いぞという話




これまでで、製薬会社で働く女性がいかに恵まれているか?

ということはお伝えできましたでしょうか。

しかし、製薬会社で働く女性が働きやすいというのは、

あくまで内勤の方の話です。

これがMRをしながら子育てをするというのは非常に大変です。

 

MRは病院に訪問しなければならない


当たり前なんですが、

製薬会社で内勤として働く方とMRとの1番の違いは、

MRは病院に訪問しなければなりません。

MRといっても営業職になるので、

同じように成果は求められます。

内勤の方も色々仕事が降ってくることはもちろんあるんですが、

誰かのための仕事というのはやっぱりMRの方が多いんです。

いわゆるタスク管理で仕事ができないのがMRなんです。

内勤の方の方がタスクで仕事が管理しやすいので、

仕事に終わりがあります。

終わらなくても今日はここまでとか、

区切りをつけられるので、

自分主導で仕事が進められます。

しかし、MRは数字さえ出てれば、

もしかしたら内勤の方より楽な部分があるかもしれませんが、

数字が出てなかったら、やることは無限に出てきてしまいます。

僕が以前働いていた内資系では、

ワーママ女性MRで、夕方に一度帰って、

ご飯作って、また夜に出社してくる人とかもいるんですよ。

家だと仕事が捗らないとか、

明日の会議資料作らないといけないとかで。

僕も二人の子供がいますが、

MRやりながら子育てもするってのは正直想像を絶します。

とてもじゃ無いけど無理だな〜って思います。

 

Wインカムとはいうけれど・・


それでもWインカムだから良いじゃ無いですかって思いますよね。

確かに、一人で1500万の年収があるくらいなら、

750万の年収×2で、共働きで世帯年収を1500万にした方が、

税金面でも良いと思います。

子育てが大変な時期って限られているといえば限られているので、

中学生とか高校生くらいになってしまったらそこまで手はかからなくて、

かかるのはお金だけなのでそういった面では良いかもしれません。

しかし、共働きであるがゆえに出て行くお金というのもあります。

保育園が見つからなかったら無認可の保育園に入れなければなりません。

そうしたら、世帯によっては15万くらい出て行くことになります。

いってもワーママMRの年収はそこまで高くはありません。

家事をアウトソーシングしたりしてる家庭も多いです。

私の家は専業主婦だったので、

子供達は幼稚園からでしたし、区立の保育園だったので、

二人で1万円程度の月謝でした。

その代わり嫁さんが毎日お弁当作って、送り迎えしなければなりませんでした。

Wインカムだから良いとはいうけど、

ワーママMRの年収はそこまで高くは無いですし、

私が働いていることでびっくりするくらいお金が出て行くんですよ、

というワーママMRも少なく無いのです。

 

旦那さんが何をしてるかによる


アメリカでは女性がガンガン働き、

男性が在宅で仕事をしてるというケースがよくあります。

女性の社会進出が進んできたとはいえ、

まだまだ男性社会なのが日本です。

女性は結婚した相手(旦那さん)によって

人生が左右されてしまうケースが多いのも実情です。

旦那さんが何をやってるかにもよりますが、

旦那さんの転勤によっては、

Wインカムなんていつまで続くかわからない、

私が転勤するかもしれないし、

そうなったら仕事やめないと・・

内勤希望は出してるけど・・数字もパッとしないし・・

希望も通らない・・

そんな声もしょっちゅう聞きます。

それが内勤職でもう転勤がないというのが分かっていれば、

なんとか対処もできますが、

製薬会社の社員構成は特に大手は半分以上はMRということも多いです。

なので、必然的に人数の多いMRから人数の少ない内勤職への希望が

通らないというのもよくある話です。

実際ミクスのデータではスタートがMRだった場合は

80%がMRのままというデータもあるくらいです。

結局お金のために働いてるけど、

子供が望んでるのは私が働くことより、

もっとそばにいてほしいってことだったりするんですよね・・

という話もよく聞くんです。

 

MRは女性は特に続けづらい


ワーママMRをやってる女性の大半は30代です。

正直、40代になってもMRを続けている男性は沢山いますが、

女性はなかなかいないのも実情です。

それはワーママMRたちももちろんよく分かっていて、

周りにいるのが、男性か、若い女性しかいないとなると、

そんなことを感じる必要はないんですが、

多少惨めな気持ちになることもあったり。。

それが本社勤務ができるような地域じゃないところを担当していたりすると、

本社勤務で内勤をするという希望すら出せないケースもあったり。

最後に

いかがでしたでしょうか。

製薬会社の内勤職としてワーママが働くのは環境としては恵まれています。

しかし、ワーママMRが働くのは結構厳しいのも実情です。

ただの問題提起として書かせていただきました今回の記事ですが、

なかなか解決策がないのです。

最近、日本ノバルティスの社長(奥様が外資系製薬会社の管理職されている)が、

育児休暇を取られたことが一時期話題になってました。

子供を寝かしつけながらグローバルとのWEB会議を行ってるとか。

上述した通り、製薬業界は外資系が多い業界ですので、

そういった外資系の良い部分をどんどん日本社会に取り組んで行くことも大切だなと感じました。

ではまた!




コメント

  1. 独身MR より:

    製薬企業ほど、女性が働き続けるには手厚い業界は他に無いのは間違いないと思いますけどね。
    ただ、ことMRという業種に関しては一概にそう言えないですけど…。

    MRに限らず、営業という仕事はあくまで『相手ありき』で行動や戦略が決まってくるので、時短勤務や小さなお子さんがいる場合は難しいでしょうね。
    MRの場合だと、朝の卸訪問や、夕方以降のゴールデンタイム、講演会等のイベントも出るのが難しいと思うので、こうなると厳しいし、周りの同僚もキツイですね…。

    それと、最近一部の外資なんかは、女性の頭数も十分に揃ったからなのか、以前よりも数字に関しての追求が厳しくなっているのが実情のようです。
    勤務は時短でも、計画は他の社員と同じですし、厳密に成果を求められるとこれからどうなるかなーと思っています。

    • 大作 大作 より:

      コメントありがとうございます!

      一部の外資・・・なんとなく想像が・・・
      僕もワーママMRの疲弊する姿はなんども見たことがあるのでね。
      本社勤務できれば良いんでしょうけど、
      旦那さんの勤務地によってはずっとそこで働かないといけないような感じの人も一定数いますからね。

      母親やりながら数字持つのは本当にきついと思います。
      長いスパンで考えると結構一瞬なんですけどね。

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