製薬会社(MR)の弁当提供禁止について現役MRの僕が詳しく解説する

製薬会社の弁当

どうもこんにちは、だいさくです。

製薬会社による説明会時の弁当提供禁止に関して、

RISFAXでニュースが出ていましたね。

ちなみに、まだ決定ではございませんので、

現状(2019年8月)の段階では製薬会社から弁当提供はOKです。

結構騒がれていたのでちょっと今日は説明会時の弁当提供禁止について、

現役MRの目線で書いてみようかと思います。

 

内容の要約


内容はこちらのRISFAXから見ることができますが、

ログインしないと見れないようになっています。

RISFAX

内容を簡単に要約しますと、

「製薬会社の製品説明会での弁当提供の禁止を検討。メーカー公取協、業界内は賛否両論、MRの仕事がなくなる。
メーカー公取協が、医局など医療関係者向けに行う自社医薬品説明会での弁当の提供について、公正競争規約で禁止する方向で検討に着手していることが、複数の関係者への取材でわかった。」

と、あります。

製薬会社(MR)の弁当提供禁止について現役MRの僕が詳しく解説する




そもそも、製薬会社がお弁当を医療従事者に提供して良い理由は、

忙しい医療従事者が食事の時間を削って

製薬会社の製品説明に時間を割いてもらっているからになります。

説明会を行う時間の多くは、朝一番、昼、夕方が多いわけです。

逆にいうと、製品説明会をする時間が食事の時間として妥当と認められない場合は、

製薬会社からお弁当の提供はしてはいけないというルールになっています。

医療従事者が本来の業務時間を削って製品説明会に参加するので、

本来食事をとっている時間帯や医療従事者の業務時間内であれば、

食事の提供はOKというのが本来のルールになります。

間違いだらけの製薬会社と弁当に関する報道

よく製薬会社のお弁当提供に関する報道では、

大学病院に弁当50個持って行って、

実際は全員参加せず余った弁当は誰かが食べていると言われますが、

実際そういうケースは全く無いわけでは無いですが、

かなり少なくなっています。

今は説明会でも誰が参加したかわかるように記帳(芳名録)を取っていますし、

余った弁当は持って帰ります。

なので各製薬会社のMRはほとんどがルールに従ってお弁当提供を行っています。

開業医が事務員に食べさせるために持ってこさせたり、

医局員や秘書さんに配ったりというルールから逸脱してることをしてる人は一部です。

MRがやってる弁当提供はそれが全て、弁当=悪、という報道はいかがなものです。

弁当提供が禁止されるかもしれない事に関する僕の意見

今回の弁当提供禁止するかも?という記事に関して、

僕個人の意見として率直に思ったことは、

製品説明会で弁当を提供できなくなる事に関してはとても嫌です。

僕はオーファンドラッグを扱っているので、

説明会の時に弁当提供をする頻度は半々くらいです。

弁当提供なしで説明会する頻度は多分大手のメーカーに比べたら多いと思います。

このニュースを最初に読んだ時は、別にどっちでもいいんじゃないの?

と思いましたが、深く考えるとやっぱ嫌です。

その辺はこちらの記事で詳しく書いてます。

製薬会社の弁当提供禁止なんてどっちでも良い!といってるMRの方へ

弁当提供しないことで、

めんどくさいことが起きてきそうだなと思います。

MRの弁当提供禁止を提言するメーカー公取教とは?

今回の弁当提供禁止を訴えているのはメーカー公取教です。

メーカー公取教というのは、

いわば製薬メーカーのためだけにある、

公取教のことです。

製薬メーカーに対して、ちゃんと公正に取引してますか?

悪いことしてませんか?というのチェックしてる団体です。

公取教はずっとMRの弁当提供を禁止したいと思っていた

公取教はMRの弁当提供を禁止したいと考えていたのは製薬業界では有名な話です。

10年前には普通に行っていた、

製薬会社から医師に対する接待や、

現役MRが教える!MRの接待の現状!

高価な贈答品も全て禁止にしました。

製薬会社のノベルティ・ギミック全面禁止に関して現役MRの思う事

ノベルティは恐らく2019年4月よりボールペンすら配ってはいけないのではないか?

というレベルで何もできなくなってしまいました。

そして、とにかく早く規制したいと思っているのが、

弁当提供です。

MRの提供する弁当は明らかに華美過大である

上述の通り、メーカー公取教は、

製薬会社から医療機関に対して、

不正、怪しいと思われるものを全て規制したいと考えています。

MRの提供する弁当の値段は現状では上限税抜き3千円まで提供できます。

3千円の弁当を一般の方、製薬会社以外の方は見たこともない人もいると思います。

どう考えても、3千円の弁当を製薬会社から医療機関に対して提供してる姿は、

不正?怪しい?という姿に写ってしまいます。

それをメーカー公取教は規制したいのです。

これは上述の通り、

あくまで弁当提供を規制したのであって、

巷で、MRが自分で弁当を食べているからとか、

説明会を実施してないのに弁当を提供してるから規制が入っている

という誤解を招くような事が言われていますが、

それは事実ではなく、

あくまで上限3千円のお弁当を製薬会社のMRが医療機関に提供してる姿が、

本来のあるべき姿ではないという判断のため規制する動きになっています。

MRが提供するお弁当の市場規模

弁当提供を禁止にしたらどのような影響が?というところの一つに、

製薬会社に関わる弁当の市場規模は200億円とも言われています。

僕が以前働いていた大手の内資系での弁当代は課税分でだいたい7億、

非課税で2億円程度あると言われていました。

なので弁当代として9億円の経費がかかっていまいた。

接待規制が入った時も特に地方の方では高級料理店が店を畳んだりという

事が高頻度に起こりました。

恐らくこの弁当業界でも撤退したり潰れていく会社も多くなってくると思います。

MRの弁当提供は全面禁止なのか?

ただ、現状(2018年11月現在)では全面禁止ではないのでは?という話もあります。

ノベルティが全面禁止になりましたので、

まだなんとも言えませんが、

上限が1500円になるのでは?と言ったことも考えられています。

上述した通り、MRが医療機関に弁当提供をして良い理由は、

忙しい医療従事者の食事の時間を奪わないためです。

そのための食事(弁当)の提供は必ずしも3千円ではなくて良いという風にも

考えられています。

恐らく2019年には回答が出ると思います。

※2019年4月度からも弁当提供自体は禁止になりませんでした。

しかし、いわゆる病院と共催で行う講演会などでのお弁当の提供は禁止となりました。

現在では各製薬会社が自主的に弁当代を2,000円未満にするなどの自主的な措置を行っております。

MRの弁当提供禁止によって説明会禁止になる医療機関がある

僕は冒頭に弁当提供無しで説明会をするケースが半分くらいあると書きましたが、

弁当提供無しで説明会をするケースのほとんどはその病院自体が、

弁当提供有りの説明会を認めていないからです。

なので、僕からしたら弁当提供は自社医薬品の適正使用を進めるにあたって、

必要な手段の一つでしかないわけです。

その手段の一つを禁止されてしまうと、

訴求しなければいけないことを訴求する「場」がなくなってしまう可能性があるわけです。

例えばですけど、弁当出してくれないと看護師さんが来てくれないとか、

そんなことになったら二度手間になってしまうわけです。

MRの課題は「場」を作れなくなってきてる事

特に専門施設が固まっている都市部の訪問規制ってガチガチなわけです。

メールで良い部分はメールで良いけど、

そうではない部分の訴求って昨今、本当にしづらいわけで、

説明会ってめっちゃリーズナブルに一気に訴求できるわけですよ。

別に、こちらも弁当出したくて説明会わざわざ依頼してるわけじゃないんです。

高級弁当持って来たから使ってくださいよ〜なんてメーカー無いですから!

そもそも医師もそこまで暇じゃないから。

「製薬会社からの癒着弁当で今日も晩飯浮いた〜」

みたいな類のこと言ってる下衆なコジキ野郎は、

多分その薬に関係ない人間だし、

製薬会社の人間じゃないわけですよ。

製薬会社が提供する弁当は、

あくまで医療従事者の食事の時間をわざわざ削ってるための、

対価的な、心配りであって、

製薬会社側からしたら、それはただの手段の一つなわけですよ。

弁当ありきじゃないんですよ。説明会ありきなんですよ。

なんとくなく伝わってますかね。。。。?

この医者がとにかく忙しい日本では、

新しい薬剤の存在を知らないお医者さんはやっぱりいらっしゃるんですよね。

それは製薬会社の人間なら全員わかっているし、お医者さんと話してればわかります。

なのでその存在をしっかり知らせるための「場」は絶対に必要だと思います。

とにかく伝えたい事は、

今は適正使用自体を伝える「場」にどんどん制限されているんです。

弁当提供有りの説明会は受け付けないというルールになってから、

説明会の回数が減った病院って沢山あります。

そうすると、説明会できない施設って画期的な新薬だとしても、

それに導入するまでの時間が極端に遅くなってるわけです。

製薬会社目線でも、それってめんどくさいし、

本当にそれで良いのかな?と思うわけです。

んじゃ講演会やりますかって言っても、数ヶ月先になるし、

WEB講演会やってもグースカピーだったり、

m3なんてただのポイント目当てでしかないわけです。

 

医師は全員が専門的なわけじゃない


なんども言ってしまいますが、

日本の医師ってそこまで専門性が高いわけじゃないんです。

もちろん新薬の治験の段階から携わってきた先生とかの、

専門施設の先生なら別ですよ。

でも、日本の医師って1人がいろんな疾患を診てるわけで、

医師によって専門分野が違うわけですよ。

同じ呼吸器内科でも肺がんが専門だったら喘息のことは専門ではないから、

それはやっぱりメーカーに聞いたりするわけです。

肺がんの専門医に肺がんの抗がん剤の説明会はいらないかもしれないけど、

喘息の薬に関する適正使用の説明会は聞きたいと思ってるわけですよ。

日本の医療のほとんどはローカルで、

そのローカルの先生はほとんどが専門医じゃないわけです。

公取教の弁当提供禁止の理由は少し勘違い

なんども言いますが、製薬会社が説明会の際に弁当を提供する理由は、

説明会の時間は朝一、昼、夕方が多いので、その時間帯は医療従事者にとって、

食事の時間になることが多く、その食事の時間を奪うわけには行かないので、

時間に対する対価、心配りだからです。

このメーカーからの弁当の提供が公正な競争を阻害しているという事になるわけです。

そんな事まずありえないですよ。

たかだが弁当で医師が公正な判断ができずに、

高級な弁当を出してくれた方の薬を処方するという自体になるわけないですよ。

なんどもいうけど、

「わーい!今日は製薬会社の癒着弁当だー!」

という弁当コジキの言うことを間に受けてはダメですよ。

製薬会社側も、その薬の処方を責任を持って行ってる医師側も、

まず間違いなく弁当ごときで公正な取引に影響なんて受けませんよ。

 

では何故なのか?


でも、公取協がたかだか弁当へのコジキツイートの類を間に受けて協議するはずないですよね?

ではなんでそんなことするんでしょうかね?

それはやっぱり製薬会社のMR諸君が課題だと思っている、

情報の訴求の「場」が無いこと、

その「場」をどんどん削りたいのかな?ってことですよ。

要は、アメリカのようにしたいんです。

アメリカの場合は営業部門って学会のブースとかで立ってる女性みたいな感じなんですよ。

PMSもやらないし、説明会もやらないし、講演会もやらない。

それは全部専門の部隊が行ってるので、日本もそんな風にしたいのですよ。

日本のMRの医薬品を訴求する「場」をどんどん無くしたいのかなと思うわけです。

僕は自分のブログでもしょっちゅう言ってますが、

MRはどんどんMSLによっていくし、

One of Themみたいなのは淘汰されて言ってしまうと思うわけです。

 

弁当なしの説明会をどんどんやろう!





弁当なしの説明会をやったことありますか?

僕は最近では結構あるんですが、

最初はちょっと緊張しました。

説明会って単純に自社医薬品を知らない人に教えてあげると言うケースもあれば、

もうすでに知ってる人に対して新しい価値を顕在化させるためにやることもあるわけです。

先生の言ってることもわかります、でも、、、、って言うパターンの時。

これって激怒されることもあるけど、間違ってないと思って言うわけで、

実際、同じことを学会とかで違う先生から聞いたりしたら、

そのように先生が変わっていったりすることありますでしょ?

そう言う時の新しい価値の顕在化がテーマの時ってお弁当が良い潤滑油にもなるんですよね。

でもね。。。弁当なしで説明会をお願いできるようになった方が良いです。

そう言う製品に携わった方が良いです。

それは今からでもそうした方が良いです。

癒着弁当に関するコジキツイートみたいなのを見て、

僕はアホか?こいつ。

と思ってますが、それに対して少しでも心当たりみたいなのがある人が、

本当にいるのであれば、もうやめなさい。

そんなの絶対続かないから。

 

弁当なしの説明会どんどんやろう!②


僕は今でこそ弁当なしの説明会ガンガンやるけど、

最初は弁当なしの説明会はちょっと緊張してました。

でも、やっぱりそこはめっちゃ勉強することで乗り越えられます。

弁当以上の価値の提供が説明会でできることができれば、

ノープロブレムです。

自社製品は弁当なしの説明会を依頼できるのかどうか?ってのを一度考えて見るのも

良いのかなと。

最後に

昨今の訪問規制とか、今回の説明会の弁当規制、接待規制を見ていて思うことは、

やっぱオーファン最強やでってことです。

僕は弁当提供なしの病院でも普通に説明会やらせてもらってるのは、

やる意味があるからです。

オーファンの会社にとって訪問規制を厳しくしてくれることも、

接待規制、弁当規制も全て追い風です。

大手の沢山のMRには勝てませんからね。

三つの規制は大手への規制みたいなもんだし、

薬価制度の改定もオーファンだけはがっつり守られているので、

やっぱりオーファンは最強だと思います。

大手でオーファンやるのももちろん良いけど、

僕は新規参入してきたオーファンの会社に行くのが面白いと思っています。

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト

しかも、オーファンは日本は結構まだまだ魅力なので、

参入企業が多くありそうです。

ぜひ情報とってみてください。

何かご質問ある際はメールください!

では!




コメント

  1. みーーー より:

    こんにちは。いつも興味深々で拝見してます。

    もしお弁当がだせなくなったとしても、相手が説明会を必要だと感じれば弁当なしで説明会をすることは可能だと思います。
    なぜなら私が日常的に経験してるからです。
    なんなら、説明会の枠が先まで埋まってれば別枠も用意してくれるケースも日常的に経験してます。

    私は元MRで医療機器に今おります。
    私は元MRだからはっきり言いますが、MRはお弁当があることにただ甘んじているだけです。何故説明会が必要なのか、それによりどういうメリットがどこにあるのか、簡潔に理解して貰う努力をしていないから、弁当がなくなることに恐怖を覚えるのです。

    それができないなら、まとまった時間を割いてまで情報を聞く必要のない薬と同義だと思います。

    • 大作 大作 より:

      どうもこんにちは。
      今まで普通にあるものが無くなると不安になるもんなんでしょうね。

      なんかコメントに熱がこもっててちょっとニンマリしてしまいました。

      医療機器も今そんな感じなんですね。
      なんか治外法権のようなイメージだったけど時代は変わりますね。

      まぁ弁当も今までのようにはいかないでしょうね。。。

      コメントありがとうございました!
      とっても元気が出ました!

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