偉大なるイーライ・リリー社が女性管理職30%を達成したので今後に注目!

日本イーライリリー

どうもこんにちは、だいさくです。

イーライ・リリーが女性管理職比率を目標の30%を達成したみたいですね。

ちなみに何かの声明が出ていたのかどうかはわかりません。

現場のリリーの社員の子に聞きました。

リリーといえば女子、女子といえばリリー、

って感じのイメージですが、

今日はリリーが女性管理職比率30%目標を達成したことに関して書いて行きたいと思います。

女性管理職30%は政府からの指令




リリーの取り組みって僕は素晴らしいと思いますよ。

働き方改革で女性MRはさらに最強に!

こちらの記事でも書きましたが、

日本の少子高齢化は本当にまずい状況になっているし、

将来もっともっとまずい状況になる。

とにかく日本人の働き手が不足してしまって、

それを補う手段として、

一つが移民の活用ですがなんとも上手くいかない、

そしてAIの活用ですがそれもまだ先になる、

最後が今まで専業主婦をしていた女性を社会に引っ張り出すことで確実な手段。

そして政府から製薬企業に与えられた使命というのが、

女性管理職30%、男性社員の育児休暇取得率13%です。

男性社員の育児休暇取得率はさすがにリリーでもまだ未達ですが、

この度、晴れて女性管理職30%は達成したみたいですね。

リリーは政府から言われたからやってるわけじゃない

政府のそういった働き方改革と、

リリーの考え方がピッタリ合致したというのもあると思うんですが、

そもそもリリーは政府から言われたからやっているわけじゃないんですよね。

この記事読まれました?

How Lilly Is Getting More Women into Leadership Positions

「リリーが女性をリーダーシップのポジションに導く方法」

というテーマなんですが、

リリーのJoy Fitzgeraldさんという女性が書かれている記事で、

2018年10月23日にリリーから出されている記事なんですが、

面白いですよ。

なぜリリーがこういった取り組みをしてるかが良くわかるので、

一度全部読んでみたほうが良いと思います。

印象に残った部分を紹介させていただきますね。

 

一般的にはリーダーシップとしての役割に関して女性の欠如は悩ましいということが書かれている。リリーではこの問題に真正面から取り組んできた。我々のアプローチは、この不均衡に取り組み他の企業にとって有益であると考えている。

2015年、当社のリーダーシップにおける女性の大幅な不足を明らかにする労働力を実施。エントリーレベル(普通の社員)の53%は女性でしたが、より高いレベルの職務になるとその割合は急激に下がり、高いところでは20%程度急落している。これらは、私たちが誇りに思う数字ではない。ジェンダーに富んだリーダーシップを持つ企業は、そう出ない企業よりも優れた財務実績を提供できます。

ジェンダー格差を解消することはビジネスにとっても意味があります。

私たちは、独立性と匿名性を確保するために外部の企業と調査に着手しました。ハイポテンシャルな女性と男性を調査し、トラディショナルな質問ではなく、以前には聞かれてないような個人的な質問を行い、話を記録しました。

私たちの目的はリリーで働く女性の経験が男性の経験とどのように異なっているか?より具体的には、キャリア成長の障壁を特定し、取り除くために、リーダーシップの女性を増やすことができるようになりたいのです。

それらにより私たちが学んだ教訓があります。

正しい質問をし、答えを聞き、結果を具体化するような厳しい内部調査を通じて、企業は自社の労働力を理解することができます。我々はビジネス上の問題から始めました:女性が労働力の半分近くを占めているのに、なぜ上級管理職になるにつれ脱落が見られるのか?
指導者(主に男性)は、多くの女性が男性より野心が無く、最高レベルのリーダーシップに昇格することができないと思い込んでる。今までの伝統的なエンゲージメント調査は、どちらのポイントが実際に真実であるかを示すのに十分深くは無い。どちらも現実的では無い。




数値は使用されるようにならない限りはただの数値に過ぎない。この調査によると、女性は男性ほどに野心的であるし、成長機会を求める可能性も同じであることが示されている。しかし、多くの女性は彼女たちの仕事のために支持をされたり、認められたりしていませんでした。ハイポテンシャルな女性は、特に白人では無い女性にとって、女性ロールモデルが比較的少ないにも関わらず、リリーがより多くの責任を負うことに魅力を感じて自分のキャリアを始める。彼女達が進歩するにつれて、我々のデータによると、一般的な企業と同様に、男性が支配する文化に適応して前進する。彼らは、偏見(意識的及び無意識的)、ジェンダーのステレオタイプ、及び彼らの野望を損なう才能管理慣行に遭遇したと報告している。
研究結果によると、リリーの女性はネットワーキング(人脈的な意味)よりも仕事自体に集中する可能性が高いことが示されているため、強力なパフォーマンスであるにも関わらず、出世する機会を逃すことを経験している。

〜中略〜

この調査はジェンダー不均衡の原因を理解することが出発点だったが、調査結果を使用して、変化への介入と文化の変化を作り出す必要がありました。差異の評価、偏見の認識、克服、話上がる文化の育、マネージャーがより包括的に導くのを助けるための訓練の開始、指導者の配置。〜中略〜

私たちは2年以内に経営陣の女性数を4%増やすという目標を掲げており、その目標を達成することに近づいています。

私たちは今どこにいるのか

すでに私たちは進歩を見ており、2016年から2017年の終わりまで、リリーの女性リーダーの数は世界的に38%から41%に増加し、CEOに直接報告する女性の数は31%から43%に増加しました。昨年、リリーの女性は、2016年に54%だったのに対し、米国では、上級ディレクター以上に61%の昇進を遂げました。

Daisaku’s Opinion

リリーの女性優遇にはこういった背景があったんだと初めて知りました。

この報告から考えるとアメリカでは男性と比較して女性のキャリアの障壁はかなり少ないんだと思います。

しかし、それ以外の国(日本含む)では、まだまだ誇れる結果ではないので、

日本では女性管理職30%という数字はとりあえず達成したけど、

全然少ないんだということがわかりますね。

50%以上を長期的には目指して行くようなニュアンスを感じますし、

そうすることによって実績の向上も図れるんだとリリーは考えているようです。

最後の方に、多くの企業がジェンダーに富んだ社風を作ろうとしてるけど、

進歩は全然してない、

リリーを見習いなさい的なことが書いてあります。

そしてその方法もオープンにされている。

特に日本人は変化を嫌う傾向にあります。

リリーのようなイノベイティブな活動を忌み嫌って、

ブーブー文句を言う人もいるのかもしれないけど、

もっとオープンに大きな視点で考えて行くと良いのだと思いました。

多くの製薬会社がリリーに学ぶようになると思いますし、

日本社会の今後を考えても、リリーの取り組みはやっぱり素晴らしいと思います。

女性管理職30%はまだまだ通過点ですよ!リリーの男性諸君!

んじゃ!




コメント

  1. ももたろうなのだ より:

    いつも大変興味深く拝読させていただいております。
    イーライリリーは業界内でも記事にもあるように女性の登用が凄いですよね。
    最近の医薬品メーカーを取り巻く環境ではよく希少疾病の治療薬を扱う医薬品メーカーに転職を狙いがちですが、30歳代前後で女性で結果を残しておられる方であれば領域問わず大手内資にチャレンジすることは良き選択肢となりそうですね。
    例え、国内大手のプライマリであっても女性管理職比率を維持しようと考えれば…自ずと軍配は女性管理職に上がるのかな?と

    男性である 私もうかうかしてられませんが女性の中には夫の転勤に伴い職を辞さなければならない方もいらっしゃると聞くので、益々女性に活躍してもらい、 それぞれの個人だけでなく、その先にある家族の幸せを中心に皆が考えられる職場環境が出来上がることを期待したいですね。

    • 大作 大作 より:

      内資は女性の登用は今後活発になりそうな気はしますね。女性の転職への意識って男性の3分の1くらいしか無いみたいなので、
      外資で結果出してる女性がわざわざ内資に転職するイメージはあんまり浮かばないですけど、
      中途半端な感じなら行くのも選択肢かもしれないですね。僕の嫁さんも製薬会社に勤めてればなぁとか思ったりはします(笑)

  2. 独身MR より:

    リリーのこれからの動向は非常に興味深いですね。
    女性はどんどん活躍していくべきだと私も思いますが、実際問題としてどうなんかなーと思うのも事実ですね。
    女性の人数も十分にいて、管理職登用の数字もクリアされて、女性へのハシゴが外されたときに果たしてどうなるかなと。

    内資の女性登用も加速するとは思うけど、現段階で女性は外資の方が絶対に活躍できるし、ワークライフバランス含めて魅力的でしょうね。
    あえて外資から内資に転職する意味合いは薄いかなー。

    • 大作 大作 より:

      僕はリリーの記事を読んでて思ったのは、このデータ本当か?というのは思いました。
      リソースを出して欲しいなと。質問内容も開示されてないし、ちょっと偏りを感じてしまうんですよね。
      女性の内心は知らないけど、やっぱ野心という意味では女性の方がないだろと思っちゃう。

      結局女性の活躍は実績にも影響を及ぼさない、ジェンダーをアメリカ以外の国も大切にするべきだという結論ありきで、
      データ取ってんじゃないの?と思ってしまいました(笑)

  3. ファーマー より:

    だいさくさま
    別件ですがあえてここに記載します。

    先日某日本を代表する会社で面接がありました。

    衝撃的なことに、圧迫面接でした。

    よければ情報交換可能ですのでメール頂ければ幸いです。

    宜しくお願いします。

    • 大作 大作 より:

      あら、なんだか興味深い話なので是非教えてください。
      少し落ち着いたらメールさせていただきますね。
      ありがとうございます。

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