どうもこんにちは。
現役MRのだいさくです。
私は今、35歳ですが、この業界にいると、ときおり将来が不安になります。
特に外資系にいた時は、
パフォーマンスが下がり始める40代、50代が
次々に退職していくのを見ていました。
退職させた上司がその次の年に退職していくのもみていました。
そんな現場をみているとどうしても、
自分だけはそうはならないとは思えないんですよね。
国内企業でも雇用は厳しい
私が以前勤務していた国内製薬会社では
パフォーマンスの落ちてきた40代、50代は
市場の少ないローカルエリアに飛ばされる現状が有ります。
釧路や稚内、青森の僻地など、若い人があまり行きたくないと
される地方(特に雪国)に飛ばされることが多いです。
まだ行くところがあって良いだろうと思われるかもしれませんが、
会社での評価は下がる一方で、家族とも離れ、
年下上司からどやされ、当然降格や減俸がされます。
モチベーションは下がる一方でやる気もでません。
やる気がでないので、自分よりも若いお医者さんや、
薬剤師、看護師からは相手にされません。
早期退職でもあれば、退職する選択肢もあるんでしょうけど、
やりたくない仕事を我慢しながら続けているのが現状です。
国内企業でもそういった内部事情をみていますし、
実際国内企業でも外資系ほどではないですが、
40代、50代で退職していく人が一定数いることは確かです。
何で40代は就職が難しいのか?
確かに、40代に突入すると20代、30代と比べると、
転職に時間がかかると言われています。
企業側としてはできるだけ若い人材を獲得して、
会社の色に染めたいというのが有ります。
将来を見据えた時に、40代よりは30代、20代の方が
採用しやすいし、教育のしがいがあるというのが本音ですし、
30代後半や40代は色々な意味でワガママですからね。
ただ、例えば40代でもオンコロジー歴が長かったり、
CNSのスペシャリストであれば、
その領域が立ち上がったばかりの会社なんかは
のどから手が出るほど欲しい人材になります。
40代MRの再就職先は?
そんな、40代、50代MRの再就職先で多いのが、
1、後発品メーカー
2、コントラクトMR
です。
傾向としては、抗癌剤や、CNS系MRだった方は
後発品メーカーに行くケースが多いように思います。
それ以外のプライマリー領域などのMRは
コントラクトMRをやってる方が多い傾向にあります。
最近では新しく抗癌剤領域が立ち上がった会社も多いので、
そんな会社は、コントラクトでオンコロジー経験者であれば、
かなり優先的に採用しています。
どっちにしろ、後発品メーカーでもコントラクトMRでも
専門領域の経験者は比較的つぶしが利きやすいですね。
医療系異業種の可能性もある
これまでMRをやっていたのに、いきなり商社に入りたいとか、
IT系に入りたいなど、さすがに、
全く違う業界を目指そうとしている人はいません。
しかし、m.3などの医療系のITであったり、
医療系コンサルに向かう人はたまにいます。
年収は下がると思いますが、比較的採用されやすいです。
薬剤師免許をもっていれば、調剤薬局で働く人もいますが、
これまでMRしかやってない人が調剤薬局で働くのもきついようです。
かなりこき使われるし、ノウハウが全くないので全然使い物ならないとか。
あとは、開業医を担当していた人などはコネで事務方で再就職していく人もいました。
これまた年収は半分になったと言っていましたが、
それなりに仕事は続いてるそうです。
40代MRが転職して一番輝ける製薬業界とは?
では、40代のMRの再就職は暗い未来しか待っていないのでしょうか?
全くそんなことは有りません。
私が考えるに40代のMRが一番輝ける再就職先は、
「バイオベンチャー企業(特に希少疾病系)」です。
私はつい先日、バイオジェンファーマという会社の面接を受けてきました。
そして落ちました。
バイオジェンファーマへの転職は年収、家賃、働き方全てが魅力だったけど落ちた話
理由は経験不足。
・新薬の上市経験
・経口剤の取り扱い経験
・地域医療や患者集め講演会のノウハウ
これだけではないですが、とにかく経験不足が原因です。
バイオベンチャーと一般的なベンチャーは違う
IT系ベンチャー企業のイメージだと30代の社長がいて、
20代や学生社員がバリバリ夜遅くまで働いているイメージがありますが、
バイオベンチャーは決してそんなことは有りません。
バイオベンチャーは40代のMRを求めている
バイオベンチャーは社員教育などは、ほとんど行っていません。
そのため新卒入社は一切採用してませんし、
若い方のポテンシャル採用を行っていないのです。
(変な新卒ブランドみたいなのが無いので良いと思います)
基本的に自分で何でも行える力のある人間を採ります。
MRで、なんでも自分ひとりで行えて、
社員教育の必要がない人間となるとやはり40代以降の
MRを取りたいのです。
私が調べた限りだと、ベンチャー企業ほど待遇が良いです。
私が受けたバイオジェンなんかは、年収も高いし、
家賃手当ても東京で19万程度でます。
車ももちろん支給されます。
待遇としては何の問題も有りません。
むしろ高待遇なので入りたかったんです。
若い人はバイオベンチャーに興味がない
実は、若いMRほどバイオベンチャーに興味がないんですよね。
僕もそうでしたが、若い頃はネームバリューだったり、
安定を求める傾向にあるので、バイオベンチャーを受けようという
気にならないんです。
しかも上述した通り、バイオベンチャー側に
若い人を採用したいというニーズが無いので、
企業側も積極的にアプローチを掛けません。
なので、私の年齢でバイオベンチャーを受けるのは珍しいんです。
バイオベンチャーの平均年齢はどれも40代以上
ただ、ベンチャー企業ほど、次の薬剤が保証されていません。
希少疾病の場合は最低十年は保証されているのですが、
その後が見えないのです。
だから40代、50代を優遇して採用するんです。
事実、私が受けた時のバイオジェンファーマの受験者の
平均年齢は44歳です。
社員全体の平均年齢も40代です。
バイオベンチャーって実は結構沢山有ります。
・バイオジェンファーマ
・アクテリオン
・ムンディーファーマ
・シャイアー etc
このどれもが平均年齢は40歳以上です。
知ってる人は知ってると思いますが、
こちらの企業はどの企業も超高待遇です。
高待遇の理由
高待遇じゃないと入ってくれないからって言うのも有ります。
平均年齢が高いので現在もらっている年収よりもどうしても
高い年収を提示しなければならないので、必然的に高待遇になります。
あと、バイオジェンの人事担当者が言っていたのは、
うちのような小さい会社は、
お金の面で何かしらの不利益があると(年収・福利厚生)
入ってくれないので、好条件にしているんですと言ってました。
最終的には自分の判断
転職は自分の人生観にも大きく左右されます。
国内企業にいれば、とりあえず非情なリストラは無いので、
年下の上司から責められても、我慢して残りの10年20年を過ごす
というのも選択肢です。
転勤の少ない後発品メーカーやコントラクトMRになって、
残りのサラリーマン人生を過ごすというのも選択肢です。
ただ、私はバイオベンチャーへ転職をして、
これまでのノウハウや経験値を最大限に生かして、
高待遇で働くというのはとても魅力的だと思います。
私は40代になったらまたチャレンジしてみたいと思っています。
ちなみにベンチャー系は転職サイトに登録しないと
まず話は入ってこないのでこちらの記事も参考にしてみてください。
私の場合は、ベンチャー系でこれから新しく立ち上がる会社
という条件で話していたら、最初に話を聞いたのが4ヵ月後でした。
中々案件がないのも事実なので常に情報は取っておいたほうが良いと思います。
40代といってもまだまだ若いです。
まだまだガンガン働けるしやる気次第でいくらでもスキルがつきます。
可能性は無限にあると思います。
是非チャレンジしてみてください!
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