m3(エムスリー)マーケティングへの転職ってどうなの?現役MRが教えるよ

エムスリー

こんにちは、現役MRのだいさくです。

最近、MR職からm3(エムスリー)マーケティングへの

転職を考える人が本当に増えましたね。

僕が今働いている会社には元エムスリーの方もいるし、

エムスリーマーケティングから派遣されている方もおり、

自分自身が今の製薬ベンチャーに入社する前にエムスリーにとても興味を持っており、

結構エムスリーマーケティングに関しては詳しいんです。

そこで今日は、今後エムスリーマーケティングへの転職を考える方や、

エムスリーマーケティングがどんな会社かなんとなく知りたいという方に、

エムスリーマーケティングを紹介していきたいと思います。

m3(エムスリー)マーケティングへの転職ってどうなの?現役MRが教えるよ!





エムスリーマーケティングとは?

エムスリーマーケティングHP

エムスリーマーケティング株式会社
設立:平成26年8月12日
資本金:5,000万
株主:エムスリー株式会社
代表:増田 英宣

m3エムスリーマーケティングの柱は2つ

エムスリーマーケティングの主な事業は2つです。

1、CSO事業

2、マーケティング事業(主にe-MR)

 

1、CSO事業


CSO事業はその名の通りです。

いわゆる派遣MRの事業になります。

元CSOの会社を買収し、子会社化して現在でも続いているのが、

このCSO事業になります。

現状在籍MR数は300人前後となっており、

クインタイルズやシミックと比べるとかなり小さな組織です。

まぁまだ立ち上がって間もない会社なのでしょうがない部分はあります。

 

拭えない不安


しかし、現状このCSO事業というのは

クインタイルズとシミックでシェアのほとんどが抑えられている状況です。

元々買収された会社はこのCSO大手2社がいるため太刀打ちできないと考えていたため、

正直なところ、エムスリーに買収してもらって助かったと思っていると思います。

しかも、このCSO事業は他の大手2社に対してエムスリーがバックについたからといって、

特にこれといったメリットを見出せてないのも現状です。

CSO事業自体も元々の会社の社員で構成されており、

エムスリーの血がそこまで多く入ってないそうです。

社長をはじめとした役員はエムスリー株式会社からおりてきてます。

 

とにかくスペシャリティに弱い


またこのCSO事業はオンコロジーの派遣に弱いと言われています。

そのため働いている社員も、

今後のスペシャリティー化への対応に不安を覚えているため、

メーカー系のスペシャリティー領域の募集があったらサクッとやめてしまう人も多いのです。

今後はもう少しオンコロジーをはじめとした、

スペシャリティー領域に強い事業部になり、

また何かエムスリーが買収したメリットを見出していかなければ、

中々大手2社に追随するのは難しいかもしれません。

なんにしてもこれといった特徴がないのが特徴になっています。

2、マーケティング事業(主にe-MR)

次にマーケティング事業部の方です。

こちらに転職してみたいと思う方も多いかもしれません。

いわゆるメディカルマーケターというものです。

このマーケティング事業部の主な仕事はe-MRの仕事になります。

例えば、一つの会社に出向き、そこでそこの会社のMRと同じように研修なども

受けます。そして、そこの会社の医薬品をm3のリソースを使ってDTLをするイメージです。

m3のリソースを使って医薬品を売り込む。

売り込むといっても自分で売り込むわけではなく、

m3.comのネット経由で売り込む事が多いです。

その売り込みになんらかのアクションをもらった医師に対して、

web上でやり取りを行い、処方につなげるというイメージです。

基本的な仕事はこのような仕事になります。

医師への訪問活動の仕事

あとは医師への訪問活動も仕事の一つになります。

web上でのやり取りでは不十分なケースなどに訪問をしてDTLいたします。

一応こちらが通常のMRとe-MRとの違いと言われている表になります。

これがどのようにデータを取ったものかはわからないですが、

web上でコールをかけてDTLを行うので

大体のイメージとして捉えていただければと思います。

エムスリーマーケティングの課題

CSO事業の方は上述したように、オンコロジーなどのスペシャリティーに弱い。

エムスリーに買収されたがその利点を生かし切れておらず、

大手2社との差別化ができてない、といったものがありました。

ではe-MRの課題は何があげられるでしょうか。

主な課題は2点です。

1、e-MRの専門性が弱い

2、処方に結びついてるか不明だが高額

1、e-MRの専門性が弱い

e-MRの専門性はかなり低いです。

いくつかの企業に出入りしている事もありますし、

元々担当していた領域の医薬品であれば問題ないですが、

基本的にそれ以外のものを担当するケースの方が多いのです。

ずっとオンコロジーをやってきた人間が、

CNS系の会社や医薬品のDTLを担当しなければならなかったりもします。

そのためどうしても製薬会社の純粋な社員よりも専門性が劣ります。

離職率も高い


また専門性が低い理由として、離職率が高いこともあげられます。

「エムスリーマーケティング」のイメージとして入ってきたにも関わらず、

いわゆるマーケティングの仕事ができなかったなどの理由で、

早期に退職していく人もいます。

いわゆるMRがイメージするようなマーケティングは、

エムスリーマーケティングでは学べないと考えておいても良いと思います。

基本的には上述したような仕事内容がメインになります。

2、処方に結びついているか不明だが高額

e-MRの仕事はweb上で反応があった医師に対して、

web上でDTLしますが、それが処方につながったのかは不明です。

医師の登録会員数27万人が最大の売りと言われているエムスリーではあったのですが、

契約している製薬会社からすると、エムスリーと契約してみたものの、

本当に意味があるのか?処方につながっているのか?

そんな疑念をいだかれてしまいます。

しかも年間にかかる費用が数千万円かかることから、

その本質的な意義が問われています。

MR>エムスリー


製薬会社からするとやはりエムスリーでDTLするよりも自社のMRの方が質が高いのです。

結局エムスリー経由で問い合わせをもらうDrはアクティブユーザーではないケースも多く、

実質的な処方をしてないDrであることも多いのです。

エムスリーの最大の売りは医師の会員数27万人です。

しかし、この27万人の医師が全てエムスリーにアクティブかというと

決してそんなことはありません。

エムスリーにログインする医師はそこから取得できるポイント目当てであったり

することも多く、エムスリーから来る情報をアクティブに聞いているかというと

そういう訳でもありません。

製薬会社の脱エムスリー化は進む




上述したような課題のあるエムスリーですが、

会員数27万人を最大の売りにしてきたエムスリーではありますが、

その売りをもとに製薬会社は年間数千万円をエムスリーに支払い、

そのお金を医師にポイントとして還元しているに留まるような現状になっています。

しかも、製薬会社側からするとエムスリーのやっていることは、

自前のMRを組織化してしまえばできるような仕組みだと気づいています。

そのため脱エムスリー化は今後も続いていくと考えられますし、

実際その動きになっています。

エムスリーの仕事は本質的な存在意義を創造する事

上述したような課題はエムスリー側も分かっています。

そのためたくさんの会社を買収し続けています。

これからエムスリーマーケティングで働く人は、

エムスリーのリソースを生かして新たな価値を創造することが仕事になります。

働いている人間に話を聞くと、

自分で仕事を創造できる人ほど活躍する傾向にあると言われます。

エムスリー自体は鳴り物入りで製薬業界の門を叩きましたが、

現在は過渡期です。

その過渡期から脱するために欲しい人材というのは、

自分の頭でしっかり考え、仕事を創造出来る人です。

逆にいうとエムスリーで働くことは魅力的です。

これまで製薬会社では経験することのできなかった仕事を経験することができます。

エムスリーマーケティングの人数

現状の人数としては、

上述したようにCSOは300人前後で、

e-MR事業は20人程度で行なっています。

いわゆるメディカルマーケターの仕事はe-MRの事業になります。

年収としては前職考慮と記載されていますが、大体800万円前後かと思われます。

応募方法

エムスリーのHPから応募することも可能ですが、

まず間違いなくエージェントを通した方が良いです。

年収交渉などは交渉しないと損してしまいますが、

中々自分で年収交渉をするということははっきりと言いづらく、上手くいきません。

MRBiZ(MRビズ)などはエムスリー側の企業担当もしてるので、

エムスリー側がどんな人材を求めているかを把握しています。

例えばDODAなどは企業担当と、顧客担当が別れているため、

企業側が求める人材のマッチングがうまくいかず、

転職した側の満足度を上げることができない点が課題になっています。

MR専門の転職サイトであり、製薬側も無視できない存在になっているので、

MRBiZは一度話を聞いても良いと思います。

MR専門サイトMRBiZ

最後に

いかがでしたでしょうか。

エムスリーマーケティングへの転職を考える人は本当に沢山います。

しかし、その仕事内容をはっきりと理解してる人は実はそこまで多くないのも現状です。

エムスリーマーケティングに入社するメリットデメリットを理解してないと、

自分にとって無駄なキャリアになってしまう可能性もあります。

私は今のベンチャー製薬にもし落ちたら受けてみようと思っていたので、

当時エムスリーはかなり調べました。

僕としてはとても魅力的な会社だと思っています。

これから歴史を自分で作れる会社というのはあまり多くないですし、

周りにはコンサル出身者やIT出身者、金融系も多く、

とても刺激的なキャリアになると思います。

エムスリー以外の情報もとってみたいというかたは是非こちらの記事もご参考ください。

MR転職サイトおすすめランキング!現役MRが厳選したおすすめサイト



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