どうもこんにちは、だいさくです。
ついに!というか、無事に!発売されましたね。
アミカスのファブリー病治療薬のミガーラスタット。
こちらの記事にも書いてありますが、
アミカスは2018年の1月に本格的に営業部隊が立ち上がりました。
アミカスに関しては私も知識のアップデートは結構できておりますので、
今日はその辺も踏まえて書いていきたいと思います。
・アミカスの薬発売されたけどどうなの?
・アミカスって会社知らないけどどうなの?
・アミカスって二次募集ありそうなの?
そんな風に思っている方は是非読んでみてください。
アミカスセラピューティックについて
アミカスは超希少疾患領域の会社になります。
GSKが20%程度の株式を保有しています。
本社はアメリカ・ニュージャージ州に位置する医薬品企業です。
低分子シャペロンとして知られる経口製剤の研究・開発・販売に特化しており、
低分子シャペロン技術を活用することによって、
広範囲の遺伝子疾患の新薬開発に取り組んでいます。
むしろ低分子シャペロン技術のみでここまできた会社と言っても過言ではありません。
アミカスの強みはこのシャペロン技術です。
おそらく今後もまだまだ伸びる要素はあると思います。
ミガーラスタット塩酸塩とは?
2018年5月30日にアミカスセラピューティックから発売されました。
ミガーラスタット塩酸塩(Migalastat)と言う薬ですが、
販売名は、ガラフォルドカプセルになります。
ミガーラスタットはシャペロン技術をよく勉強しないとその良さが理解できませんので、
最初はわからなくても理解するようにしっかり読んでいただければと思います。
シャペロン技術は、選択的に目的のタンパク質分子に結合して、
タンパク質分子の安定性を向上させます。
低分子シャペロンが結合することによって、
タンパク質分子が正しい3次元構造をとることができるようになって、
細胞内において適正な箇所に輸送することができます。
経口投与が可能で、通常酵素が移送されることが困難な臓器や組織、
中枢神経においても酵素活性を上昇させることができるとされています。
ちなみに、競合の製薬会社は大日本住友さんとジェンザイムさんになります。
ファブリー病やアミカスに関してはこちらの記事でもっと詳しく説明しております。
ミガーラスタットの薬価
ミガーラスタットは1カプセル142,662円になります。
隔日投与になりますので、単純計算で、月の薬価が2,139,930円になるかと思います。
ファブリー病の患者は日本で大体300人程度だと言われておりますので、
少なく見積もって、日本だけでも30億くらいの売上になりそうです。
ファブリー病自体が専門施設での治療になります。
そのため営業部隊は7人のKAMだけでスタートなので、
収益性はかなり高そうですね。
アミカスセラピューティックへの転職、二次募集はあるか?
アミカスは元々大赤字でしたが、
このミガーラスタットが無事に日本と米国で上市することができたので、
投資家のみなさんも一安心ではないかと思います。
アミカスの募集は今後もありそうか?
多分僕のブログを読んでいただいている方は、
この辺のバイオベンチャーの募集状況も気になるところなのかな〜と思っております。
アミカスの二次募集は99%あると思います。
多分、半年以内か1年以内くらいには。
なぜそこまで言い切れるかというと、
アミカスが出していた株主向けの決算発表が発表されていて、
かなり財務状況が良さそうだからです。
こちらです。
アミカスの将来性は抜群
まぁ株主向けなので、ちょっと大げさに書いてある可能性はあるんですが、
【要約】2018年の優先戦略
・ガラフォルドカプセルは日本と米国で約7500万ドル〜8500万ドルの売上になる
・日本と米国で無事に承認させられる
・可能な限り早く、他の国でも承認するための規制のクリアと資料提出を行う
・2019年に少なくとも1つの大きな臨床試験を行うための前段階のパイプライン強化を行う
・強いバランスシートを維持する
【要約】2018年1Qの決算および2018年の見通し(ここは簡単に)
・2018年の1Qの総収益は1670万ドル
・2017年にポンペ病に対するガラフォルドカプセルの臨床的な開発活動への準備、および打ち上げを開始した
また、
【要約】
「ガラフォルドカプセルは当社の継続的な成長期であり、当社において最も強いバランスシートになっています。社長からは、患者さんへの投与や採用への準備が予想されている通りに行けば、2018年は最高収益になることが予想され、またその自信もあり、その能力を有している。新しい国への拡大、この経口剤のコンプライアンス遵守率が非常に高いと私たちは見ている」
このように記載されています。
アミカスの二次募集は99%ある
実際2018年の見通しと、2018年の1Qの財務状況はしっかりマッチしてますし、
日本が米国と同じような流れで進んで行くことができれば、
99%の確率で2次募集があります。
アミカスの場合現在営業部隊は7人のKAMしかいません。
このまま順調に行けば日本で7人のKAMで20〜30億くらいの売上になります。
一人平均4億の売上であれば十分すぎます。
そして今後の販路拡大、適応追加ももくろまれているので、
まず間違いなく2次募集はありそうです。
オーファンあるある
これはオーファンの製薬会社あるあるで、
立ち上がった時は、いつも本当に少人数からスタートします。
そこで様子を見るわけです。
バイオジェンのSMAにしても、ムンディにしても、
最初は数人くらいの人数でスタートしてます。
その後半年か1年後くらいに2次募集がかかるわけです。
おそらくアミカスもそうなることは今回の財務諸表を読んでみても、
今までのオーファンの流れを見て見ても容易に想像ができると思います。
オーファンの欠点
これは僕もツイッターでもよく言ってるんですが、
オーファンの会社の欠点、大手との1番の大きな違いですが、
これはアミカスの決算発表にも書いてありましたが、
育薬意識です。
育薬が下手すぎる。
うちの会社もそうなんですが、
バイオ系の会社は創薬に情熱は注ぎますが、
出したら出しっぱなし、育薬意識が無いのです。
もっとうまくやれば良いのにとか思うんですが、
開発力があんまりないんですよね。
その辺は大手からオーファンの会社に行ったらちょっとイライラしますよ。
アミカスはどう考えても欧州への承認が遅すぎます。
これからやるみたいなこと書いてあるので。
GSKがバックについてるんだからさ。。
早くやんなさいよ。。と。
アミカスの採用条件や年収
アミカスの採用条件は、
オンコロジーを含めたスペシャリティ経験と、
広域担当の経験になります。
まぁ人の集まり具合にもよるんでしょうけど、
一応公表されているのがその条件になります。
年収は1100万〜1300万+インセンティブが年収の25%となっています。
RSが付与されるのかまではちょっとわかりません。ごめんなさい。
まぁオーファン系の普通の条件だと思います。
福利厚生に関しては日当は普通にあるとは聞いてますが、
それ以外はわかりません。
多分最初はあまり期待できないかもしれないですね。
日本人は退職金とか色々つけないと優秀な人間が入ってこないということが、
本国の人が理解するまでに2、3年かかるのでそれくらいしたら色々つくかもしれませんね。
でもまぁ、会社が安定したときに悠々自適に入社しても面白くないので、
個人的に2次募集くらいまでには挑戦した方が面白いかなと思ってはおります。
最後に
アミカスとかそう行った小さな会社の募集はいつかかるかわかりません。
しかも、こういう小さい会社ほどエージェントを絞るので、
いくつかのエージェントから情報収集をしておいた方が良いですよ。
これは本当に。
エージェントにアミカスの募集に目を光らせておいてくれ!
と伝えておいた方が良いです。
できれば信頼できる人に。
オーファン系やバイオ系に強いエージェントをこちらでまとめておりますので、
もし興味ある方はご参考いただければと思います。
希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト
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