どうもこんにちは、だいさくです。
今年の製薬会社への転職案件の一番の特徴とも言えるのが、
実は医療機器業界での経験を求めていることだったりするのをご存知でしょうか。
以前書かせていただきました、楽天メディカルの立ち上げ案件についても、
実は医療機器の経験というのが求められています。
実際楽天メディカルは営業職もMR限定ではなく、
医療機器メーカーからの採用も積極的に行っています。
製薬会社(MR)への転職案件で医療機器の経験を求めるのは何故か?
僕は正直医療機器業界に関して決して詳しいわけではありませんが、
確かにいくつかの案件をみていると、
「医療機器の経験」が重宝される時代に入っているとも言えます。
普通なら入れないような大きな会社でも医療機器の経験があるだけで、
MRとしてのすごいキャリアを積んでる人よりも優先的に採用されるケースもあるようです。
今日は、今何故医療機器の経験を求めている製薬会社が増えているのかを書いて行きたいと思います。
医療機器の経験を求める案件
では、医療機器の経験を求める案件ってどのようなものでしょうか?
というところなんですが、簡単にいうと楽天メディカルのような案件です。
いわゆる通常の薬剤にプラスして何かのデバイスが必要となる薬剤、
そのような薬剤を取り扱うメーカーの案件において、
医療機器営業の経験が非常に重宝されているということです。
なんていうか、その辺は時代とともに変わってくるんだなぁと実感いたします。
医療機器案件はCAR-T系でも求められる
また最近ではCAR-T系の案件でも医療機器の経験者が求められる傾向にあるようです。
CAR-Tはノバルティスのキムリアから始まり、
セルジーン、ギリアド、大塚と続いて行きます。
CAR-Tの差別化ポイントは、そのデバイスや、流通、製造工程がキモになるそうです。
製造技術や、安定的で迅速な流通の部分で差別化していくためには、
営業部門に医療機器出身者をおきたいというニーズが高まっているそうです。
ちなみにですが、実際に楽天メディカルや、ノバルティスやセルジーンのCAR-Tなんかも、
医療機器の経験者を募集してます。
中々入社できない会社でもありますし、
CAR-Tの製造技術や流通も一緒に学べて、自分の経験も活かせて、
今後の自分の価値創造を考えても挑戦する選択肢もあると思います。
医療機器メーカーだから良いというわけでもない
ただ、医療機器メーカーにいたから良いというわけでもなく、
医療機器といっても、MRIや人工透析装置など大型の医療機器から、
ガーゼ、包帯、注射器といったいわゆる消耗品まで、
医療に用いられる様々な製品の開発製造や販売をします。
「薬剤+デバイス」の部分で、デバイスを病院に採用してもらうための、
フローをわかってる方が望ましいと思います。
ましてや、CAR-Tなんかは使える施設が全国でも本当に限られた数施設しかないので、
薬剤の価値を売り込むというのは、営業マンだけの仕事ではないですし、
そもそも売り込まないでもすでに治験の段階から携わっている医師が多いと思います。
MR資格は取らないし必ずしも必要ない
また医療機器出身者の方が、
MR職の方と同じ営業の部門に配属されたからといって、
MR試験を受けさせられるというわけでもないそうです。
まぁ今後医療機器営業+薬剤的なポジションが繁栄していくかは、
まだわからないので、リスクヘッジとしてとっておいても良いと思うんですが、
それはそれで大変なので、まぁ必要ないのであれば取る必要はないでしょうね。
また医療機器経験の方を採用して、こういった特殊なポジションは稀有だから、
その後そういった人たちの雇用はどうなるんだ!とか思う部分もありますが、
それは僕もわかりません。
僕の想像範囲が狭いかもしれませんが、
それはそれで医療機器メーカーにまた転職ができるかもしれませんし、
今後の再生医療や、細胞治療の未来を考えると、
実はとても貴重な存在になる可能性も秘めていると思います。
その辺は自分の判断になるのかなと思いますし、
転職はなんでもそうですが、リスクとベネフィットがどうしても存在するので、
そう考える人はやめておいた方が良いと思います。
この仕事はMRではできないのか?という疑問
医療機器営業の経験をとても求めいる会社が増えているのは確かなんですが、
ではそのデバイスの導入ってMRではダメなのか?という疑問がどうしてもあるんですが、
ダメというわけではもちろんないんですが、
逆に薬剤を売り込むという仕事があんまり必要じゃないケースが増えてきていて、
逆にデバイスを売り込む、
導入するフローを熟知してる人が求められているということなんだと思います。
楽天なんかはMRの経験がベースで、それに医療機器の経験があるとなお良い、
という感じなので、案件によって違うんだと思います。
最後に
まぁ昨今MRから医療機器系の会社へ転職される人もいらっしゃるということで、
逆に医療機器の経験とMR経験がある人というのも非常に稀有な存在なんだと思いました。
MRだろうと、医療機器営業だろうと、
結局何が自分の血となり肉となるのかってわからないですよね。
結局はその日その日を精一杯頑張るために常に努力をし続けるってのが、
やっぱり大切なんだなって思います。(自戒も込めて)
ではまた!
コメント
興味深く拝見しました。だいさくさんの仰る通り、医療機器の中でも大型機械なのか消耗品なのか、あとは採用決定を左右するのがDrなのか看護師なのか技師なのか、によって同じ医療機器営業でも営業の仕方は違います。
そして、医療機器営業はMRと活動が似てるようで違うと思ってます。
複数部署を跨いで根回しが必要なことは日常ですし、症例状況を把握したり、キーになる人物の院内での行動パターンを把握することで、アプローチの仕方も工夫次第で多いと感じます。
もちろん病院ルールにも寄りますが。。
当然MRにしかない営業の難しさってあるので、どちらがどうとかそういう話ではなく、どちらの経験も欲しい会社ってのは営業活動の中に医療機器色もあるんだろうなーと思いながら見ています。
どうもコメントありがとうございます。
採用決定者が誰なのか?ってのも重要なんですね。
結局MRが描く医療機器メーカーの方の営業って、MRの活動に近い方達しか見えてないのもあって、
そんなに変わらないと思ってしまうんですよね。(僕もそうだったんですが)
貴重なご意見ありがとうございます!
いつも興味深く読ませていただいております。
仰ったとおりで、医療機器でもやはり多種多様。記事内の会社様も
求めているスキルがキャピタル物の医療機器で病院の予算管理なども視野に入れたうえで、
お金回りも考慮した営業経験、という風になりつつあります。
この先『薬剤+デバイス』のパッケージ型営業が出来る方を求めてくる会社様も増えてくるかもしれませんね!