どうもこんにちは。
私は普段製薬会社で働いているだいさくと申します。
私の息子はひどいアトピーでした。
生まれてから比較的早い段階で皮膚が乾燥するようになって、
一時期は落ち着いていたのですが、
4歳くらいからアトピーの症状が出てくるようになりました。
原因ははっきりとは分からなくて、
近くの皮膚科に行くと、保湿と、患部のひどい部分にはステロイドを塗ってくださいと
いうことで、保湿剤のヒルロイドとステロイドのロコイドが処方されました。
息子が4歳から6歳の頃に引越しを2回行ったストレス?なのか、
それはよく分かりませんが、6歳の頃に症状がドンドンひどくなりました。
おでこの両端の部分がひどく、写真では表示できませんが、
目の周り、眉毛の周り、ほっぺたの周りもひどく荒れていました。
そして、顔以外にも首の部分や、お尻の上(腰とお尻の間のあたり)、
膝裏、肘裏のあたりも荒れていました。
典型的なアトピーによる肌荒れでした。
アトピーについて調べた
息子のアトピーがとにかくひどく、
日に日に悪くなっていく顔を見て
何とかしてあげたいと思い、
インターネットやSNSで調べ始めました。
ツイッターやインスタにも同じような症状で悩んでいる人が沢山いました。
ステロイドをいつまでもやりたくない
アトピーについて調べていくうちに、
ステロイド治療には賛否両論な意見があることが分かりました。
ステロイドは毒だからやらない方が良いというお医者さんもいれば、
ステロイドでとりあえず早く治してしまった方が良いというお医者さんもいます。
皮膚科学会のガイドラインではアトピー性皮膚炎に対して、
ステロイドの使用はグレードA(強い推奨強度)で奨められています。
皮膚科学会ガイドライン
以下本文
CQ1.アトピー性皮膚炎の治療にステロイド外用薬は勧められるか?
推奨分:アトピー性皮膚炎の治療にステロイド外用薬は有効と考えられ、適切な使用を前提に副作用を考え含め、勧められる。
推奨度:1、エビデンスレベル:A
解説:効果に関して、プラセボとの比較では、一部の論文を除き、ステロイド外用薬は年齢に関係なく、プラセボより有意に効果的であることが示されており、アトピー性皮膚炎の治療に有効と考えられた。効果について有意差を示せていない報告は弱いステロイドを対象としており、使用に際して適切な強さのステロイドの処方が望まれる。
逆に症状が治まったら辞めた方が良いということも推奨されていますね。
ステロイドは良いの?悪いの?
ステロイドをいつまでも塗っていると、
ステロイド負けのような症状が起きて肌がぼろぼろになってしまうという情報もありました。
特に幼児期に塗り続けると自然治癒力がなくなるとか。
塗り続けるといつか効かなくなるとか。
うちの息子は頻繁にステロイドを塗っていたので日に日に心配になってしまいました。
ステロイドを幼児期から塗るということは毒を塗っているようなものだというお医者さん
もいました。
逆に適切に使用することで治りやすいというお医者さんもいます。
一体何がただしいのかわかりませんでした。
ステロイドをやめてみる
毎日しっかり保湿もやって、
患部にしっかりステロイドも塗っている。
でも日に日に悪くなる息子の肌をみて、
悩んでいた時に練馬の大泉にある
藤澤皮膚科というところの藤澤先生が脱ステロイドに関して強く推奨してる
という情報がありました。
藤澤皮膚科
あとで知ったのですが、アトピー治療に関する本も書かれている先生です。
藤澤皮膚科に行ってみた
藤澤先生は息子の症状をみて、
・ステロイドはどれくらいから塗っていたのか→1歳くらいから
・もしかしたら治るまで時間がかかるかもしれない
・小学生になる頃には治そうね(当時六歳で年長)
・この子は賢そうな子だね~
・なに食べても良いよ!(砂糖が悪い等の情報もあったので)
とにかく雑談も多くて終始楽しい雰囲気でした。
結論は、、全部やめちゃおう
これまでの保湿、ステロイドの経験年数、
生活スタイルから、治療方針としていわれたことは、
「全部やめちゃおう」でした。
今後は、保湿もステロイドもやめる。
そして、お風呂にも入らないでした。
子供はお風呂に入らなくても問題ない
子供はお風呂に入らなくても全然問題ないそうです。
それはその後息子が大体2週間に1度しかお風呂に入らなかった経験から
私自身も同様に感じています。
子供はお風呂に入らなくても臭くないのです。
その理由は、汗に脂肪が混ざっていないからです。
汗が出る元というのは2つあって、
エクリン汗腺、アポクリン汗腺というものが有ります。
アポクリン汗腺から脂肪がでるため、
アポクリン汗腺からでる水分が異臭の元になります。
子供というのはそのアポクリン汗腺があまり開いていないそうです。
そのためエクリン汗腺からは水分しかでませんので、
お風呂に入らなくても全く問題ないのだそうです。
息子もお風呂に入らなくても全然臭くなりませんでした。
お風呂に毎日入る必要は無い
そもそもお風呂に毎日入り始めたのは1990年代からです。
それまでは、1970年代は3~7日に1回、
江戸時代から明治時代は1~3ヶ月に1回です。
平安時代は1年に1回しか入ってませんでした。
皮膚科学会でも昔はアトピー自体がそこまで多くなかったことが指摘されていて、
お風呂の頻度が一つの原因になるのではないかという話もされています。
アトピーに脱ステロイド・脱保湿・脱お風呂をした結果
藁にもすがる思いでしたので、
まず実践してみました。
実践というか、何もしないことを実践しました。
最初はとにかくカサカサになった
すべてやめる治療法を行った結果、
最初の一週間くらいはとにかく肌がカサカサになりました。
落屑(らくせつ)というもののようです。
これは死んだ皮膚細胞が剥がれ落ちている状態を示しているそうです。
この全てやめる治療法を行うと一般的には、
炎症&ジュクジュク期を経て、かさぶたのようなものがあらわれ、
それがおさまると皮がむけ始めます。
これが今思うとジュクジュク期だったのかと思います。
その後に落屑(らくせつ)が始るといわれているようです。
すべてやめる治療はとても楽
すべてやめるということは勇気が必要です。
これまで一生懸命保湿をおこなって、お風呂に入って、
患部にステロイドを塗る。
そんなことをしていたので、本当に何もやらなくて良いのか?
と最初は考えてしまいました。
しかし、慣れてくるととてつもなく楽です。
一連の作業全てを省略できるのです。
正直、楽で楽でしょうがなかったです。
1ヶ月経ったら、かゆがらなくなった
脱ステロイド&保湿の症状が出て、
1ヶ月くらいたった頃からかゆがらなくなりました。
相変わらず皮膚はカサカサでしたが、
寝る前なんかはいつも「かゆいかゆい」といっていたのが
なくなり始めました。
3ヶ月後にはすっかり綺麗に
3ヶ月過ぎた頃にはすっかり綺麗な可愛い顔になっていました。
こちらが首の部分です。
おでこも首もとても綺麗になりました。
綺麗な息子の肌を見つめて
今回、数ヶ月(3,4ヶ月)でうちの息子は治りました。
本当に脱ステを行って良かったとおもいました。
でも、他の子ではもっと時間がかかったりするケースもあるようです。
ただ、息子は現在でも特に夏になると少しかゆがったり、
お尻の部分にアトピーのような症状が出たりする事も有ります。
大人になってからの脱ステは大変
大人になってからの脱ステは本当に大変だという話も聞きます。
蓄積されてる期間が長いこともあり、肌がバリバリになってしまい、
仕事にも行けない人もいると聞きます。
そうなる前に、一度試してみるのも良いかもしれません。
東京都内やその近郊の方は一度藤澤皮膚科に行ってみても良いかもしれませんね。
行けない方は書籍も出されているので一度読んでみると良いかもしれません。
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