サノフィオンコロジーがMMに参入!転職案件もあるのでisatuximabを勉強

サノフィ

どうもこんにちは、だいさくです。

実はあんまり存じておりませんで、

ブログの読者さんに教えていただいたのですが、

サノフィさんがMM(多発性骨髄腫)の治療薬を上市されるんですね。

それに伴ってサノフィオンコロジーの転職案件も上がっていたとの事で、

どう思いますか?とご質問いただいたので、

今日はサノフィさんから発売されるMM治療薬であるisatuximabについてと、

募集内容についてご紹介させていただければと思います。

サノフィオンコロジーがMMに参入!転職案件もあるのでisatuximabを勉強




今回記事を書くにあたって口コミなど色々調べてみたのですが、

サノフィーさんがリストラを行ってがっつり人数を減らした頃や、

いくつかの大型買収を行った前と後で、

その社員の方の口コミの内容がだいぶ変わって来てるのが特徴的だなと感じました。

リストラを行った事で収益性が上がり、新しい人材の採用ができている事、

買収をする前はパイプラインが無く将来性がないことが多く書かれていましたが、

買収をした後で将来性に光が刺してきたことをよく見かけました。

なのでやっぱりこの業界というのはパイプラインなんだなぁと改めて感じた次第です。

サノフィオンコロジー募集内容と背景

サノフィーさんは世界的にもメガファーマの仲間入りをされているとても大きな会社ですので、

ほとんどの方がご存知かと思いますので、詳細は割愛しますが、

今回のサノフィオンコロジーの募集内容を簡単にご紹介いたします。

募集背景

サノフィーオンコロジー自体は、既に20年以上歴史があり、オンコロジー領域の経験や、

専門性を持っている、少数精鋭MR部隊から構成されている。

そのため、オンコロジー領域で長く経験している人が多く、

「自身で考え実行する」という文化が根付いています。

サノフィとしてオンコロジー領域への投資が決定しており、今後、血液がん領域、肺がん領域、

婦人科がん領域等に多くのパイプラインがあります。

特に血液がん領域で申請を予定している製品があり、営業部門の拡充を行う。

基本的な応募資格

必須:MR資格保有者、MR経験3年以上、GP、基幹病院、卸活動等の経験、大学、地区の期間となるような医療機関の担当経験、1年以上の血液がん、あるいは固形がんの営業経験


少数精鋭なので主体性を持って行動できる人が良いというのは良いですね。

今回募集の背景となっている、血液がんの薬剤というのがisatuximabという薬剤になります。

サノフィのisatuximab(イサツキシマブ )とはどんな薬か?

では、サノフィのisatuximabとはどんな薬か?と言うところですが、

isatuximabは、CD38受容体の特異的なエピトープを標的とするモノクローナル抗体になります。

CD38はいくつかの血液がんと固形がんに発現すると言われていて、特に多発性骨髄腫細胞に幅広く発現すると言われています。

isatuximabは既に米国で多発性骨髄腫(以下MM)に承認されており、

日本でも近くMMに承認される予定ですが、

他のがん種のグローバルでの治験状況は下記でまとめてみました。

適応 開発段階 備考
再発・難治性MM
(Pom+dex併用)
FDA承認
再発・難治性MM
(カーフィルゾミブ+dex併用)
P3
初発・移植適格MM P3 ixatuximabを含めた、モノクローナル抗体3種と他の抗がん剤の相性をみる試験
初発・移植非適応MM
(VRD療法併用)
P3
再発・難治性MM
(libtayo併用)
P2 libtayoはサノフィ製品で抗PD-1抗体
急性骨髄性白血病
(1st/2nd)
P2
急性リンパ性白血病 P2
固形がん各種 P2
固形がんの進行癌各種 P2
転移性大腸がん P2

isatuximab(イサツキシマブ )とdaratumumab(ダラツムマブ)の違い

新規の疾患にもしっかり取り組んでいるisatuximabではありますが、

MM領域の中ではいわゆる二番煎じの薬剤になります。

CD38への抗体としては、ヤンセンさんから既に発売されているdaratumumabがあります。

isatuximabとdaratumumabは何が違うか?と言うと、ほとんど同じだと言えます。

一応こちらの文献でisatuximabのモノセラピーに関して検討した第l相試験の結果が無料で読めます。

Phase I trial of isatuximab monotherapy in the treatment of refractory multiple myeloma

こちらのディスカッション部分で、

isatuximabはdaratumumabと何が違うかと言うことが書かれていますが、

その内容としては、isatuximabはdaratumumabとは違う部分として、

①isatuximabはdaratumumabとはCD38の異なるエピトープ(抗原)に結合する

②isatuximabは日本語で言う「架橋結合」と言われるcross-linking無しでアポトーシスを誘導する事がin-vitro(試験管内)で確認されていると言う部分です。

ただ、僕もisatuximabに関する有名どころの論文はほとんど読んでみたのですが、

上記の2つの違いを実臨床ベースで証明しているものはありませんでした。

ちなみに下記の文献が、isatuximabがまだSAR650984という開発番号で呼ばれている時代にでいている基礎に近い論文で、CD38への結合部分がdaratumumabと違うことなどが詳しく書かれています。

SAR650984, A Novel Humanized CD38-Targeting Antibody, Demonstrates Potent Antitumor Activity in Models of Multiple Myeloma and Other CD38+ Hematologic Malignancies

isatuximabがMM領域で勝つのは現状結構キツイ(と思う)




以前書いたこちらの記事でもお伝えしましたが、

【最新版】オンコロジーMRの将来性!そろそろヤバイ?

MMというのは昨今のオンコロジー領域の成長を牽引したと言われた領域の一つですが、

正直その恩恵を大きく受けたのは、当時は色々とご苦労もあったと思いますが、

セルジーン(レナリドミド&ポマリドマイド)や、ヤンセンファーマ(ボルテゾミブ、ダラツムマブ)が当時としてのベストインクラスの薬剤を引っさげて成功しました。

二番煎じとしては小野薬品(カーフィルゾミブ)くらいではないかと思います。

後発参入してきた会社はどこも群雄割拠の中に足を踏み入れており、

その競争に勝ったとは言えません。

なので、ダラツムマブの二番煎じとして登場するisatuximabに関しては、

MM領域に後発参入した他社同様に決して楽な戦いではありません。

isatuximabは現状、再発・難治性のMMで、Pom+Dexとの併用でしか使えません。

このピボタル試験の論文は有料なので見れてませんが、

サノフィさんのプレスリリースの情報を読んでみると、

Isatuximab併用療法の第III相試験で 再発/難治性多発性骨髄腫患者の無増悪生存期間を有意に延長

結果としては、DARA+POM+DEXの結果とほぼ同じ。

そして上記のモノセラピーの結果もDARAのモノセラピーの結果とほとんど同じで、

むしろIRの発現頻度はisatuximabの方がやや高い(実臨床では改善されている模様)、

一方DARAは1stラインから使用できますし、

実臨床ベースで考えた場合、DARAベースの治療がされてない症例はまずDARAが使われます。

それを踏まえると、

上記のピボタル試験ではDARA既治療に対して効果があったかどうかが不明であること、

もしDARAが前治療において奏功しているのであればまたDARAが使われる可能性もあること、

それらを総括すると、サノフィさんがどれだけの目標を掲げているのかはわかりませんが、

決して楽な戦いでは無いと思います。

isatuximabは育薬次第

ただ、キートルーダの例もあるので、

二番煎じの方が牛耳ってしまうことも無きにしも非ずではあるのですが、

今回の場合相手がJ&Jなので育薬力とか考えるとちょっとキツイのかなとは思うのですが、

多発性骨髄腫のグローバルKOLが色々な薬剤に関して考察する本があるのですが、

それを読んでみたら、

作用機序のcross-linking無しでアポトーシスを促進するという部分は、

抗腫瘍作用がDARAより10倍程度強いとも考察されていて(諸説あり)そこに期待しているDrが多い事、

こちら2019ASCOでDARAとISAの作用機序の違いを説明したスライドなんですが、

綺麗なものを再度取ろうと思ったら既に取れなかったのですが一応ご参考までに。

あとは、コストの部分でisatuximabの方を僕は使用するみたいな事を、

仰ってる米国の医師をSNSでお見かけしました。(日本ではあまり影響無さそう)

なので今後isatuximabがMM市場で成功するためには、

MRの腕力というより、育薬部分でBDとか、開発部門のセンス次第なのかなと感じます。

とにかくisatuximab推しの先生を早く一人見つけるのが重要で、

実臨床ベースの症例を積み上げていく事なのかと思います。

MMにおいて抗体医薬品というのは基本的に何かと併用することで強い効果を発揮するので、

単剤よりは併用なのは間違いないため、

エロツズマブやダラツズマブとイサツキシマブがどの薬剤との併用が相性が良いかなどをみることは、

とても面白取り組みだと思いました。

サノフィオンコロジーの将来性

今回調べていたら、CD38抗体って他にも何社か開発しているんですよね。

こういう現状を考えるとやっぱりオンコロジー領域がオワコン傾向にあるなと感じてしまうし、

オワコンと言わないまでもやっててつまらないだろうなぁとは。

しかしですね、サノフィーオンコロジーは僕は本当に恥ずかしながらドセタキセルから情報がアップデートできておりませんでした。

みてみると現状これだけ主要製品がある事、

サノフィ主力製品について

前述のisatuximab以外にCemiplimab(Libtayo)という抗PD-1抗体で、

皮膚がん、非小細胞肺癌、子宮頸がんでP3が行われている事を考えると、

ベターな選択なのかなとは思います。(結構年収も高いし)

ちょっと既に出遅れ気味で書いてしまいましたが、

一応情報ではまだ募集されているという事なので、ご興味ある方挑戦してみてください。

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ではまた!




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