オンライン診療がついに解禁!MRが抑えておくべき事をまとめてみる

オンライン診療

どうもこんにちは、だいさくです。

安倍総理から緊急事態宣言が全都道府県に発令されましたが、

今日もまた僕は不要不急の記事を書いて参りたいと思います。

所で、オンライン診療での「初診」がついに解禁になりましたね。

これまで医師会のご老人達にオンライン診療の可能性を潰され、

日本のヘルステックベンチャーが世界から大きく遅れを取り、

巨大市場を逃す結果に今のところなっていたわけですが、

コロナの件もあってとりあえず暫定的ではありますが、解禁になりました。

僕はこの波は絶対終わらせてはいけないと思いますし、

一応製薬会社の社員としても抑えておいた方が良い事なのかなと思いますので、

今日はオンライン診療が本格的に解禁された事に関して広く浅くですが、

書いて行きたいと思います。

オンライン診療がついに解禁!MRが抑えておくべき事をまとめてみる




僕がオンライン診療に関して興味を持ったのは、

以前製薬会社とヘルステックに関する記事を書いた時に、

特にオンライン診療に関わるヘルステックベンチャーがとても多くて興味を持った事と、

自分自身でもオンライン診療があれば、子供の病院にアホみたいにクリニックで待たなくて良いし、

花粉症の時期に花粉症の症状が出てるのはもう絶対花粉症なのに、

薬だけもらうためにクリニック行って並ぶのって時間の無駄だなって思ってました。

その不憫さを自覚していた時に、

とある先生がオンライン診療が発展しないのは医師会のせいだっていうのを、

声高々に仰っていたのを聞いたのが興味を持ったきっかけでした。

オンライン診療はなぜ普及しなかったのか

このクラウド化の世の中で、なぜオンライン診療は日本において普及しなかったのか?

理由は一言で言うと「規制」です。

これまでのオンライン診療は、

あくまで対面診療を「補完」するものであってメインでは無いと言う位置付けでした。

しかも当初は離島などの一部地域しか認められてませんでした。もちろん初診は不可。

その後安倍政権の頑張りもあり、規制は緩和されて参りましたが、

それでも「初診」は必ず対面で行わなければならず、

再診はオンラインでもOKだが、3ヶ月に1回など定期的に対面診療を行わないと、

診療点数が取れなかったのです。

またその診療報酬も対面と比べるとだいぶ低いと言う現状です。

なので、オンライン診療は対面診療を補完するあくまで限定的なもので、

しかも全然儲からないようになっていたのです。

儲からないから病院も対応しないため、

誰も使わなかったのです。

オンライン診療に対する規制は医師会の猛反対が理由

オンライン診療に対して、

ビジネスチャンスを見出した沢山のヘルステックベンチャーが参入しましたが、

規制のせいで投資は集まらず、

日本の市場規模にも魅力がなくなった事で撤退した会社が沢山ありました。

実際今のレセプトの中でオンライン診療料は全体の100万分の1という規模です。

ではその規制はなぜ起きたのかと言うと、

医師会の猛反対です。

MRやってる方はご存知の通り、医師会というのは中心となるのは開業医で、

その平均年齢は65歳と言われています。

僕が聞いた医師会の反対理由は、

初診はしっかり対面で行わないと見落としがあるというのが表面上の理由のようですが、

実際は、日本の開業医では糖尿病や高脂血症など、

いわゆる慢性疾患を診ているケースが多く、

開業医で診ている疾患のほとんどはオンラインでカバーできてしまい、

開業医が儲からないようになってしまうからです。

開業医というのは土地の高い東京でも、土地の安い田舎でも同じ診療報酬が得られます。

なので田舎に行くほど儲かりやすく、

その儲かっている開業医ほどオンライン診療導入に猛反対をしており、

医師会は政府への関与も強くあるので、

オンライン診療への「規制」が生まれたようです。

オンライン診療が加速しても開業医は潰れない、と思う

ただ、開業医の収入源は「定期的にきてくれる患者」です。

例えば僕のようなあくまで単発でたまにしかこない人間よりは、

退職した高齢者で月に1回、2回必ず来てくれるような患者が収入源になっているので、

僕はそう言った高齢の患者さんはオンライン診療なんてやらないと思いますので、

特段影響ないのではないかと思ったりもします。

ただ、今後5Gが標準化して来ると、特殊な疾患などは、

田舎からも名医にアクセスできるようになったり、

長期的にはどんどん淘汰されてしまうのではないかとは思います。

コロナショックによる規制緩和

4月13日からオンライン診療で「初診」から診られるようになりました。

また診療報酬も対面と比べると約4分の3の水準となりました。

初診からオンライン診療、週明けから開始

当然患者負担も安くなるわけですが、

規制が緩和された理由は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎ、

遠隔診療を行う事で医療崩壊を防ぐとあります。

当然他の疾患の患者が病院に来る事自体が感染拡大のリスクになるので、

他の疾患でもオンライン診療が認められています。

ただ、コロナが落ち着いたらまた戻る可能性がありますが、

僕は安倍政権が徐々に規制を緩くしていった事もみていたので、

安倍政権自体はオンライン診療の本格解禁に積極的だと思っています。

医師会の手前ゆっくりゆっくりだったんですが、

このコロナをきっかけに全面解禁に持って行くのでは?とは楽観的に考えています。

中国のコロナが収束に向かったのはオンライン診療




今回の記事を書くにあたって調べていたら、

コロナが最初で中国で感染が確認されて、収束に向かったのが比較的早かったのは、

オンライン診療が普及していたからという情報がありました。

本当に中国はコロナの収束に向かってるの?、中国のフェイクじゃないの?

というのは置いといて、

中国は元々オンライン診療が盛んで、

処方薬も自動販売機で購入できるくらいのシステム整備がされています。

ただ全員が周知してるわけではなかったんですが、

今回コロナの感染が拡大する中で、

疑いのある患者は全てウィチャットというアプリをインストールし、

病院に来ることはせずウィチャット上で医師と面談し、

医師が病院に来る必要があるとした患者だけ救急車を手配するような仕組みを取っていたようです。

感染症こそオンライン診療でやるべきであるという背景もあって、

今回の規制緩和にもつながったようです。

オンライン診療のネックは規制であって技術じゃない

オンライン診療が本格的に解禁できなかったのは、

日本の技術力ではありません。ただの規制です。医師会の圧力です。

例えば、AMIという熊本発のヘルステックベンチャーがあります。

AMI

この会社は超聴診器というもの開発していて、

遠隔で聴診ができるという優れものです。

血圧でも家庭内血圧、診察室血圧というものがあるように、

心音も家庭で測った方がより正値なデータが取れるそうで、

実は診療実績としても家庭内診療の方が良いデータが出ているそうです。

あとは、塩野義さんが12億円投資したことで一躍有名になりましたが、

アイリスという会社がインフルエンザ 濾胞を使ってオンラインで診断ができるというものを開発してます。

Aillis

遠隔診療に関するベンチャーって本当に沢山あるので、

まだ日本は後進国ではありませんし、

感染症はオンライン診療が強いということは今回のコロナの件で確実にわかったので、

これを機にどんどん拡大して行くべきだと思います。

オンライン診療のイメージ

オンライン診療ってめっちゃ簡単なのです。

 

便利になるまで「あと一息」診療のオンライン化 より

1、アプリインストール

2、アプリで診察の予約

3、オンライン診察

4、カード決済

5、処方箋の送付or薬の配送

以上です。アプリで診察を予約したらその時間に医師と診察するだけなんです。

アプリに関してはメドレイのクリニックスが一番使われていてとても使いやすいそうです。

CLINICS

オンライン診療の問題点

ただオンライン診療を普及するにあたっての問題点はもちろんあります。

まず医療機関が導入してないという問題です。

そもそも医療機関がオンライン診療に対応してくれないとこれは普及されません。

元々日本国ではオンライン診療の普及率は1%と言われておりました。

いくら規制緩和されても、この緩和は期間限定かもしれないので、

その限定期間のために安くはないオンライン診療のシステム構築と、

教育を行うのでしょうか。

ただ、MDV(メディカル・データ・ビジョン)というところが、

今回の政府の規制緩和にあたって病院にアンケートをとった結果、

6割は実施すると回答し、4割は実施しないと回答したそうです。

実施しない理由は、

環境整備が88%、

診療に対する責任が29%、

需要・ニーズが読めないが28%でした。

なんとなく民間の大きい病院が積極的に導入していけばどんどん流れは作れるかもしれませんね。

薬局問題

こちら最後になりますが、薬局問題もあるそうです。

これは僕はどうにでもなると思いますが、

オンラインで診療を受けた患者の近くにある調剤薬局がその薬を持ってなかったり、

精通しなかったりする可能性があるため、

病院側と調剤薬局の癒着がさらに広がる可能性があるとかです。

薬は配送で行われることもあるので、問題ないと思いますが、

配送で行われるなら、

大手の卸さんの前にオンライン薬局みたいなのを設置するのが一番良いと思ったりしますけどね。

それかもっと規制緩和してアマゾン薬局とか。

てかそもそも医薬分業をこれを機に廃止してしまえば良いとは個人的に思ったりしますが。

最後に

長くなってしまいましたが、

オンライン診療に関して広く浅くですが情報をまとめて見ました。

ロジックがわからなかったので書かなかったんですが、

医師不足問題もオンライン診療で解決できるとかいう話もありました。(逆な気もしましたが)

また、オンライン診療が普及するにあたって製薬会社にとって何か影響あるかな?

と考えて見たんですが、経口剤の紐付けがめんどくさくなるくらいですかね。

僕は抗がん剤治療受けてる患者さんとかも、

状態が良くて経口投与ならオンラインで良いと思うんですよね。

癌患者さんってそもそも免疫が下がってるし病院に来ること自体リスクで、

病院に来るにあたって家族の介助が必要になったりするし。。。

オンラインが良い、対面が良いという議論ではなくて、

便利な方を選べるようになる世界にした方が絶対に良いと思います。

頑張れ日本のヘルステックベンチャー!!という気持ちで書いて見ました。

ではまた!




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