マリンクロットジャパンってどんな会社?実際転職ってどうなの?

マリンクロット社

どうもこんにちは、だいさくです。

マリンクロットジャパンの転職案件が上がっていると教えていただきまして、

色々調べてみました。

非常に小さな会社で、情報が限られていますが、

現状ある情報をまとめて個人的な見解も交えつつご紹介させていただければと思います。

マリンクロットジャパンってどんな会社?実際転職ってどうなの?




今回マリンクロット社を調べていて、

この会社についてわかりやすくお伝えするのがちょっと難しいと思いました。

なぜかというと、ビジネスが長期的なビジョンというより少し短期的の連続、

悪くいうと短絡的なビジネスにみえたからです。

ただ、点と点を結びあわせていくとこの会社が何をしたいのか?というのも、

少しみえてくるのではないかと感じました。

ちなみにですが情報が本当に少ないのですが、

記事をアップした後に僕のブログの読者さんからも沢山の有益な情報をいただけましたので、

その辺もご許可をいただいて記載させていただきましたので、

これから受ける方には結構有益な記事にできたかなぁと思っております。

 

Mallinckrodt Pharmaceuticals

【マリンクロットジャパン】

【本社】港区赤坂

【社長】クリストファー・ハーツ

【設立】2009年2月


マリンクロットジャパンはアイルランドの会社になります。

医療機器メーカーであるコヴィディエンジャパンの医薬品事業を請け負っていた部門を、

2013年にスピンオフ(分社化)されマリンクロットジャパンとして誕生しています。

しかし、グローバルの設立は1867年と歴史が古く、

当初この会社の礎となったのはいわゆる造影剤になります。

現在、非イオン性造影剤「オプチレイ注」という製剤がありましたが、

2013年に富士製薬に販売移管しております。

当初はコヴィディエンからスピンオフして誕生した会社であったが、

基本的に日本でのビジネスはライセンスアウトが中心でありました。

マリンクロットジャパンのグローバルの状況

マリンクロットのグローバルの状況は決して良くは無いです。

ただ、悪いわけではありません。

グローバルのアニュアルレポートを見る限りだと、

主力部門は3つに分けられます。(あくまでグローバルで日本の事ではありません)

・特殊医薬品

・ジュネリック

・核医学画像化

大体の売り上げ構成比率が下記となっています。

※2015年楽天アニュアルレポートより

ジュネリックはその名の通りで、核医学画像化は上述の造影剤になります。

医薬品部門ですが、医薬品部門として計上されている薬剤は3つあります。

・アクサー(タンパク尿・小児てんかんetc)

・アセトアミノフェン(解熱鎮痛剤)

・ヴァソディレーター(血管拡張薬)

そしてこの3つの医薬品の売り上げ構成比がこちらです。

ご覧の通りアクサー依存傾向にあります。

マリンクロットのグローバルの状況は良くは無い

マリンクロットはアメリカで上場してるので、

財務状況や売り上げ状況が公表されています。

いくつかチェックしたのですが、一応わかりやすいデータを貼っておきますと、

このデータを見る限りですと、現状は悪く無いようにみえます。

ただ決して良くは無いです。

アメリカの企業で配当を出してないという部分もそうですし、

2018年度の3000億長の赤字はキツイです。

原因はアクサー叩き

実はアクサーは米国の中で5番目に薬価の高い薬剤として有名な薬剤です。

年間コストが2555万円で、多発性硬化症に対する薬剤です。

2001年にクエストコア・ファーマシューティカルズという会社から導入され、

当時は1バイアル40ドルの薬でしたが、

なぜか2007年に42,000ドルまで値段が跳ね上がったそうです。

そして2014年にそのクエストコアをマリンクロットが56億ドルで買収し、

アクサーを手に入れました。

アクサーの売上高は2018年ベースで19億ドルとなっております。

トランプの医薬品叩きの代替えを日本に求めている?




トランプ政権に変わってから、医薬品の薬価を叩く動きが活発なのはご存知だと思います。

製薬会社は人殺しをしてると批判したり、

最近ではオピオイドに対する批判を続けたことで、

オキシコンチンを製造していたパーデューファーマが破産したことも有名です。

オピオイドクライシスという名前もつけられたほどで歴史に残りそうです。

そのため米国で上場している製薬会社の株価は下がる一方です。

マリンクロットの株価もかなり下落してます。

マリンクロットの下落はトランプだけのせいではなく、

実際にはアクサーに対する懸念や、ジュネリック医薬品が伸びてないなどの理由もあります。

これまでの米国大統領は少なからず米国の製薬会社に対しては優遇するような動きが多かったと思います。

オバマケアに関しては製薬業界も巻き込んで議論していたり、

ブッシュ親子がイーライリリーの筆頭株主だったのも有名な話です。

日本に楽園を求めてる米国製薬会社は多い

米国はこのようなトランプの製薬会社叩きによって、

特に中堅製薬会社でいくつかの製剤しか無い会社は瀕死状態に陥っています。

中堅が苦しいのは日本だけでは無いのです。

そしてその米国で空いた穴、もはや期待できない穴埋めを日本に求めてくる製薬会社が、

昨今ちらほらみえてきています。

僕はマリンクロットもちょっとそのような動きがあるのでは無いかと感じました。

別にそれが何?という風に感じるかもしれませんが、

米国で厳しい状況であると日本への期待が過剰になり、

そこで働いている社員の疲弊はきついものがあるかもよ?

ということは覚えておいても良いのかなと思います。(完全に私見です)

マリンクロットが日本で扱うアイノフローとは?

【アイノフロー吸入用800ppm】

【効能効果】
・新生児の肺高血圧を伴う低酸素性呼吸不全の改善
・心臓手術の周術期における肺高血圧の改善


アイノフローは吸入用一酸化窒素で、専用の一酸化窒素ガス管理システムである、

アイノフローDSを使用して投与するものです。

なので、アイノフローは医薬品でもあり、医療機器メーカーでもあります。

流通自体はエア・ウォーター株式会社という、「ガス」に特化した会社が行っています。

エア・ウォーター株式会社

このアイノフローはイカリアジャパンという会社とエアウォーター株式会社で扱っていましたが、

マリンクロットがイカリアジャパンを買収したことで手に入れました。

それとほぼ同時にマリンクロットが自販を開始していますので、

しばらくはこの薬剤とともに歩んでいくのでは無いかと考えられます。

またパイプラインに関しては免疫系の薬剤がありそうですが、

どちらかというと買収して手に入れてくる会社なので、

いきなりパイプラインが入ってくるのでは無いかと思います。

アイノフロー自体は面白い!

このアイノフロー自体を扱うことはとても面白いのでは無いかと思います。

医薬品with医療機器というのが結構流行っているので、

今後貴重な経験となることもありますし、

小児の肺高血圧という非常に稀な疾患で、

世界の開発品目の半分が希少疾患と言われている中で、

この薬剤もいわゆるスーパーオーファンと言われる薬剤になります。

写真のようなポンプみたいなデバイスに入った「ガス」ですが医薬品です。

新生児のNICUでの症例が主に対象となります。

この会社の口コミ自体を読んでいても、やりがいを感じる製剤というのは、

随所に出てきています。

アイノフローに関する評判まとめ

下記がアイノフローに関するやりがいや肺高血圧(PH)での位置付けに関する評判をまとめたり、

読者さんから教えていただけたものを中心に記載しております。

少し長いですが、ご興味ある方は必ず読んだ方が良い内容だと思います。

・アイノフローは基本的に一人勝ちである
なぜ一人勝ちかを理解するにはPH治療について知る必要があります。

PHは大きく5つに分類されていて、
1群:肺動脈性肺高血圧(PAH)
2群:左心疾患からくるPH
3群:呼吸疾患からくるPH
4群:血栓性のPH
5群:原因不明な複合的なPH

このようになっており、1群以外は基本的に現疾患の治療を優先してくださいというガイドラインになっており、実際にPH治療をしたらネガティブなデータばかり出てしまっている現状である。

しかし実臨床では2〜5群の患者が全体の9割となっていて、かつ治療薬が無い状態となっている。
(臨床医からは2〜5群で良いデータを出して欲しいと切望されている)

肺高血圧のメーカーは基本的に1群の患者を発掘し、取り合っているような状況ではある。

その1群が発症しやすい原疾患患者は多い順から(膠原病・小児先天性心疾患・特発性)となっています。
そしてその1群PAH治療薬としては、3つの経路の薬剤が使われており、
ERA製剤(←アクテリオンGSK)・NO経路製剤(←日本新薬ファイザーマリンクロット)・PGI2製材(←日本新薬アクテリオン明日照)の組み合わせや併用で治療をしていきます。

その中でも少し小児分野に絞ると、新生児期の肺高血圧症で最も頻度が多い疾患として、新生児遷延性肺高血圧症(PPHN)があります。こちらは基本的にどこにも属さない群です。
PPHNは新生児期に限定された急性疾患であり、多くは原因となる疾患が存在します。(逆に言うと1~5群等の縛りがない)
そのPPHNに対し一酸化窒素(NO)吸入療法の有効性が認められ保険適応となっています。
すごく簡単に言うと1群要素がない赤ちゃんでも助ける選択肢がある!という事です。
原因にもよりますが、PPHNの予後は比較的良いとされています。
そしてアイノフローが卒業出来たら、日本新薬やファイザーの経口剤に切り替わるor薬剤無しという流れになっていきます。
なので、小児分野からすると治療法がない中で保険適応を獲得したのアイノフローはまさに革命的であり、すごく重宝されている薬剤となっています。 

マリンクロット社の評判簡単まとめ

最後にマリンクロット社の評判を簡単にまとめてみます。

・副作用が発生するようなものではなく、患者のQOLの改善に貢献できることが肌で実感できる

・福利厚生は最低限だけで大手のようなものは期待できない

・平均年収は大体960万前後

・小さい会社なので部署間の隔たりがないためコミュニケーションスキルが求められる

・社員数が少ない(未公表)が、オフィスが充実している

・周りのサポートを受けやすい環境にあり、ワークライフバランスもしっかりある

だいさく私見

とりあえず私めの情報網を使ってまとめてみました。

僕の印象としては、グローバルの状況が良く無いようにみえることと、

買収がすこぶるうまいようには見えないので、

いきなりの方向転換や方針の変更などがあるのでは無いかという懸念、

そして過剰な日本への期待は大丈夫かな?という懸念がある一方で、

やはりスーパーオーファンのやりがいはとても感じられるのでは無いかと思いました。

また少人数制の会社だと色々なファンクションの方がどんな役割を担ってるかも勉強になるので、

個人的にはオススメです。

薬局に在庫するような製品ではなさそうなので、

医薬品と医療機器を2で割った感じの活動になるのでは無いかと思いました。

今回僕は正直全くわからない領域の話だったので、

色々な方にご教授いただけて心から感謝しております!!

一応案件はJAC Recruitmentの方が紹介してくれたとお聞きしてます。

他にも希少疾患系の会社にご興味ある方はこちらの記事もご参照ください。

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト




コメント

  1. 金井 恵介 より:

    ダイサクさん

    こんにちは。いつもブログを拝見し参考にさせて頂いております。
    最近Novocureという医療機器の会社の求人を目にして、調べてみたところ、画期的なガン治療のように見えますが不透明な部分を感じ、ダイサクさんの目から見てどのような会社に映るか知りたく、取り上げて頂けますと大変幸甚です。よろしくお願い致します。

    • 大作 大作 より:

      どうもこんにちは、コメントありがとうございます。
      ちょっと調べてみますね!

      貴重な情報ありがとうございます。
      少しお時間かかるかもしれませんが、また記事化できたらしたいと思いますので、その際はまたお知らせさせていただきます!
      今後ともよろしくお願いいたします!!!

  2. さな より:

    ダイダクさん、はじめまして。

    大変貴重な情報、とても参考になりました。マリンクロット につきまして、昨今の訴訟の問題、時価総額の激減、などを考えて転職先としてはどのようにお考えになりますか。

    お時間のあるときにでもご意見伺えれば幸いです。突然の不躾な質問で申し訳ありません。

    • 大作 大作 より:

      ごめんなさい、かなり遅くなってしまって。。

      てゆうかマリンクロット訴訟問題抱えていたんですね。。
      ちょっとがっつり調べてみます。
      ただ、ある程度大きな会社だと何かしら抱えていたりはするんですよね。
      武田もアステラスも第一三共もどこも抱えているのは事実なので、
      内容にもよるとは思うのでとにかく調べてみます。

      結論なくて本当すいません。。

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