え?あのイルミナが製薬業界に参入!?情報をまとめてみた

イルミナ

どうもこんにちは、だいさくです。

個人的にかなり衝撃的なニュースが入ってきまして、

Illumina, maker of a key tool for drug discovery, to try making new drugs itself

あの米バイオベンチャーの大成功会社であるイルミナが創薬を行うみたいです。

もしかしたらまだうまく想像できてない方もいらっしゃるかもなんですが、

イルミナって本当にやばい、すごい会社で、

ベンチャーの域はもう出て完全に巨人の会社になってるんですが、

読んでない方は是非下記の記事読んでいただきたいのですが、

「イルミナ」医療業界を牛耳るかも知れない絶対知っておくべき会社

昨今製薬業界でも遺伝子治療や、遺伝子研究の方面に大きな投資がされておりますが、

その根本の流れを作ったのがこのイルミナだったりします。

現状でも時価総額8兆円規模まで成長しましたし、

まぁ遺伝情報やいわゆるアレイの情報などはふんだんに持っているでしょうから、

必然の流れといえばそうなのかもしれないんだけれど、

僕は目の玉が飛び出るくらいびっくりしました。

なので、今日はこのイルミナがなぜ創薬の分野に参入するのか?

そしてどの分野で何をするのか?わかりやすくまとめていければと思います。

え?あのイルミナが製薬業界に参入!?情報をまとめてみた




イルミナは元々はいわゆる検査会社ですが、

NGS(次世代シーケンサー)を開発した会社でもあります。

NGS自体は他の会社も開発したんですが、最初に開発したと言っても過言ではなく、

現在様々な疾患が予防、治療の観点から人のゲノム情報ベースで行えるようになったのは、

このイルミナのおかげです。

まぁこの記事ではイルミナのことを詳しくは書きませんので、

重複しますが読んでない方はこちらの記事是非読んでください。

「イルミナ」医療業界を牛耳るかも知れない絶対知っておくべき会社

イルミナと製薬会社の関係

本来イルミナは製薬会社の特に創薬、研究、開発の部門の方と深く関わっている会社です。

以前決算書を拝見した時も売上の大半はアカデミアや(内資、外資問わず)製薬企業、

そしてバイオ系検査会社でした。

これまでイルミナは製薬企業やアカデミアに対して、

創薬研究のやり方や、方法、まさに途方もない創薬という暗いトンネルを掘っていくための、

ピックとシャベルを販売することで繁栄してきた会社です。

創薬難易度を下げた遺伝学(ゲノミクス)

それで実際に製薬会社がイルミナの持っているピックとシャベル、
(この場合NGSとそれを扱う技術)を使って、

遺伝学の方面から創薬研究をおこなったことで、

遺伝学の方面からプローチをしない会社と比べると、

実は創薬成功率が2倍に高くなったんだそうです。

疾患✖️遺伝(ゲノミクス)をおこなった会社の創薬成功率は高くなったそうで、

この辺が製薬会社によって今の実力に差が出てきている部分なんだろうなと思うわけです。

数打ちゃ当たるようなことをしてるより疾患の根本原因からターゲティングしていった方が、

成功率が上がるというのはまぁ当たり前の話なのかなとは思います。

創薬部門におけるイルミナの目標




では、イルミナは創薬部門に参入することで何を達成しようとしているのか?

“The huge win for us is if we could accelerate the availability and accessibility of effective genomics-driven therapies into the market,”

とイルミナの社長は語っているんですが、

「イルミナにとっての大きな勝利は、効果的なゲノミクス主導の治療法を市場に汎用させることと、利便性を加速させることです」簡単にいうとこんな感じでしょうか。

要は創薬研究をゲノミクス主導で行い、遺伝情報をもとに疾患を特定し、遺伝情報がもとにされた治療法を世の中に浸透させ、且つ誰もがそれを使えるように利便性を良くしたいよねぇということです。

まぁ確かにこの目標の達成はイルミナが創薬の主導を握ることで、

現在製薬会社がそれぞれ行なっていくよりは、

より確実により早く達成できるだろうなぁという気がします。

ディアフィールドとパートナーシップを組む

イルミナは当然創薬部門の支援はしてきましたが、

自分達が実際創薬をするのはまだ難しいので、

ディフィールド・アセット・マネジメントという投資会社と手を組んで、

この会社は特に初期段階の医薬品開発の専門知識を有している会社で、

イルミナの持っている、莫大な遺伝データと、人工知能を使用して新薬の標的となるタンパク質を特定することを目指しているようです。

しかも、まだ未知の治療薬の特定もわずかながら成功しているようで、

このスピードは大手の製薬会社と比べても段違いに早い速度になります。

まとめ

ちょっと自分で書いていてうまくお伝えできなかった気がしているんですが、

とにかくお伝えしたかったことは下記3つです。

1、創薬の成功率はゲノミクスをもとに行うと現状成功率が2倍になっている

2、ゲノミクスの莫大なデータを既に取得しているイルミナが創薬を行う

3、既に幾つか成功している

という感じです。

10年前と比べると創薬難易度は10倍になって、

かかる費用も大体1薬剤につき2000億円と言われています。

一方で、人のゲノム情報を読み込む費用は1人10〜30万円と、

それこそ10年前と比較すると100分の1くらいに安くなりました。

ゲノム情報を読むコストは下がっているのに、創薬難易度とコストは高くなっている、

でもゲノミクスの観点から創薬をすれば成功確率は2倍になっている、

だからそもそも遺伝情報のビックデータを取得しているイルミナが創薬すれば最高じゃない?

という感じでしょうか。

引き続き動向を見ていきたいなと思いました。

ちなみに、イルミナの年収とかって特に営業部門はめっちゃ高いです。

まぁ扱ってる金額が段違いなんですが、

比較的高くないハードルですし、

受かったらラッキーくらいの感覚ではあるんですが、

多分イルミナで働いていればしばらく職に困らないレベルではないかと思います。

イルミナの案件JACが強いようなのでもしご興味あれば聞いてみてください。

JAC Recruitment

ではまた!




コメント

  1. KOMATSU より:

    バイオマーカーが確立できていない中、適切な検査を実施し、よりOSやORRが期待できるなら素晴らしい技術ですね。

    • 大作 大作 より:

      コメントありがとうございます!
      そうなんですよね。
      個別化医療の良いところは余計な治療をしないで済むようになることだったりもするんですよね。
      それが加速すれば本当に良いなぁと思います。

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