希少疾患を担当するMRが何故今後重宝され勝ち組となっていくのか解説

希少疾病系への転職

どうもこんにちは、だいさくです。

僕がブログを解説したのが2016年なのですが、

その頃はまだ内資で働いていて、こちらの記事でも書いておりますが、

オーファンドラッグの製薬会社に転職しました!年収とか福利厚生とか色々シェアします!

転職して3ヶ月くらい経った時に完全に転職失敗した事を悟りました。

いやいや、まだ3ヶ月じゃないか!踏ん張りどころだよ!大丈夫!と自分を励ましながらも、

心の中では(・・いやいや、踏ん張りどこ来るの早すぎっしょ)

と、自分の直感に目を逸らし、なんやかんやで4年くらい働いてしまいました。

(今思うと内資は僕には全く合わなかったけど、学んだ事も沢山ありました。)

その後、実際には2年くらい経った時から転職しようと思って活動してたんです。

それで、また大手の外資に戻るのもなぁなんて考えていて、

またオンコロジーみたいな次の波ってなんかこないかなぁと漠然と考えていたんですが、

その時にアメリカの製薬企業がこぞって希少疾患に投資していることに気づきました。

希少疾患を担当するMRが何故今後重宝され勝ち組となっていくのか解説




ん?これからは希少疾患かも・・と漠然と考えるようになって、

それこそ沢山のデータを勉強し始めました。

それから僕のブログの記事で40記事くらいは希少疾患系の記事で埋まっております。

なので若干これまでの内容をまとめるような感じになってしまうかも知れませんが、

最新の情報も交えて、今後希少疾患の領域を担当しておくと良いのかを解説していきたいと思います。

ただ僕はあくまで希少疾患を扱うベンチャーの方が良いと思っていますので、

その辺の理由も合わせてお伝えできればと思います。

希少疾患の定義

希少疾患の定義とは、日本、米国、欧州でそれぞれ異なります。

日本 米国 欧州
希少疾患の定義 患者数が国内で5万人以下。代替えする適切な治療法が無い、もしくは既存品と比較して著しく高い有効性または安全性が期待できる 患者数が20万人
以下
患者数が1万人あたり5人以下。生命を脅かす、ないし慢性的に重篤な疾患。
1万人あたりの患者数 3.9人 6.4人 5人
迅速承認制度 有り 有り 有り
特許期間 10年 7年 10年

定義が異なるだけでなく、

先日記事を書かせていただきました、アッヴィ社のベネトクラクスが最初に適応を取った、

慢性リンパ性白血病なんかは日本ではスーパーオーファンですが、

米国では一番患者数が多い白血病になったりして、あながちオーファンとも言えません。

なのでその辺の細かい区分はありますが、

一応の希少疾患の定義としては上記の図を元に考えていただければと思います。

ちなみに希少疾患というのは=オンコロジーではございませんし、

もちろんオンコロジーもありますが、それ以外の疾患も本当に沢山あります。

2024年までに製薬業界を牽引するのは希少疾患

日本では医療業界は衰退産業と言われていますが、

世界的に見ると医薬品業界というのはまだまだ成長産業です。

日本は国自体にお金がないので薬価は上がらないのですが、

世界的に見たらまだまだ満足のいかない治療領域というのは沢山あり、

2019年から2024年までのトレンドとして、

まずその成長の妨げとなる要因の一つとして筆頭に挙げられてるのが特許切れです。

いわゆるパテントクリフというもので、特に大型医薬品の特許切れによって、

全世界で売上として受ける打撃は、20兆円を超えると言われています。

そしてその打撃を賄う成長要因と言われているのが、希少疾患領域の薬剤による売上増

約11兆円が見込まれています。

全世界の処方箋医薬品の売上が2019年から2024年までの間に6.9%成長すると言われていますが、

その成長を牽引するのは間違いなく希少疾患です。

全世界の開発費の半分は希少疾患領域で牽引するのは大手外資系

現在全世界で医薬品の開発費用は約42%が希少疾患領域に注がれています。

逆にいうと、60%は非オーファンなので、

そちらの領域ももちろん化ける可能性は全然あると思います。

それでその42%の開発費用のうち7割程度は大手の各外資系とシャイアーを買った武田です。

なので3割がベンチャーです。

下記の図は約4年前に経済産業省がまとめたベンチャーのデータなんですが、

そのころは希少疾患の開発って7割がベンチャーだったんですが、

今の希少疾患の流れを見据えて大手の外資系にどんどん買収されてしまって、

割合は逆転してまいました。

 

希少疾患時代を迎え変革する大手製薬会社




以前の記事、

ノバルティスオンコロジーのリストラ理由は?オンコ領域終わりの始まり?

こちらでも書きましたが、今、この業界というのは変革を迎えています。

その変革の中でノバルティスのような会社がリストラするのは全然考えられるし、

当然の流れだよねと書きました。

日本の経済産業省がまとめたデータでも記載されているのですが、

これまでは「大勢の患者に安全な医薬品」を提供するため、

医薬品開発は長期化・大規模化されていました。

しかし、今後は技術発展に伴い、特定患者群に対し、

より効果の高い医薬品の提供を行う時代になります。

プレシジョンメディシンとも言われていますが、その時代に入って行きます。

なので大きなマスをターゲットにしていた時代から、小さなマス、

個別化医療の時代に入ります。その中心が希少疾患です。

この図も経済産業省のデータから引っ張ってきてますが、

まさにこの流れになります。

だから大手はこの流れの中で、今変革を迎えなければならないのです。

大きいマスは沢山の人数が必要でしたが、今後は違います。

希少疾患の開発費用の中心は大手とお伝えしましたが、

その筆頭はBMS、ノバルティス、武田、ロシュ、です。後ファイザー。

希少疾患やるなら絶対米国ベンチャー!

ロシュはとりあえず置いといて、

大きなマスから小さなマスに変革を進めていかなければならないということはどういうことか?

それを考えなければならないのです。

あのノバルティスでもリストラしてるわけです。

僕は個人的にはノバルティスは希少疾患に行きすぎちゃったんかなって感じは若干してます。

なので、希少疾患やるなら絶対米国ベンチャーです!

確かに、ベンチャーはガンガン大手に買われてしまいました。

ただ、アメリカのインスメッド や、まだご紹介できてませんが、VERTEXというすごいベンチャーもまだまだまだまだ沢山あるのです!

米インスメッド日本参入!転職情報やArikayceについてまとめる!

ちなみに、ベンチャーといってもアメリカのベンチャーってめちゃくちゃお金持っているので、

日本のジリ貧ベンチャーとは全然イメージは違うと思います。

日本のベンチャーと米国ベンチャーは資金調達の額がもう全然違います。

米国発のベンチャーは結構裕福です。

うちの会社もそうなんですが、投資される額がとても高いので、

人数は少ないですが、多分現場であれば、そんなに遜色なく働けます。

正直、大手が大手を維持するために大きなマスにばかり向かっていて、

希少疾患ってあまり治療薬が確立されたものが無かったりもしたので、

開発が容易であるという事で、結構現場は慣れれば楽なんですけどね。

あと、まだまだあんまり安定志向の方が多いせいか人気無いっぽいので、

年収も高い会社が多いと思います。

僕もあと10年働けばいつ辞めても大丈夫な状態に入れそうな感じはしてます。

ちなみに、米国のベンチャーで可能性の高い、

もうめちゃくちゃ魅力的な会社って本当に沢山あります。

今は長くなってしまうので書けませんが、日本に参入してくる、

期待できる会社も大変多いので是非今後も僕のブログチェックしていただければと思います。

国内大手なら中外

んで、やっぱベンチャーとか怖いよ〜みたいな方は絶対いると思います。

そんな方は規模があまり大くない外資です。

あとはやっぱ中外製薬じゃ無いですかね。

ヘムライブラよ。

武田薬品シャイアー 買収失敗説の一つ中外製薬のヘムライブラとは?

中外単独もそうなんですが、ロシュパワーは全然健在なので、

以外に中外製薬ってぽろっと募集してることがあるらしいので、

ご興味ある方は情報とってみてください。

現役MRが厳選したMR転職サイトおすすめランキング!

 最後に

こちら、希少疾患の全体の現在の開発フェーズですが、

ほとんどフェーズ3が走っています。

希少疾患がどんどん席巻すればするほど、

大きい母体というのは揺らいでいく気もします。

僕は今米国ベンチャーの会社に来てとりあえず良かったです。

内資で死んでるのと同じ顔して働いていた時と比べると、

仕事量は10倍くらいになった気がしますが、特に飽きもせず頑張れてます。

希少疾患のベンチャーは中々求人取れませんが、

普通にぽろっと上がって来たりします。

とにかく積極的に行く事です。

一応その辺のコツなんかもこちらの記事で書いております。

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト

僕はまだまだこれから面白くなっていく業界だと思っています。

ではまた!




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