MRの今後はバイオベンチャー か内資系メガファーマかの2択時代になるぞ

MRの今後

どうもこんにちは、現役MRのだいさくです。

以前にも書きましたが、厚労省の医薬品広告監視モニターですが、

かなり本格的調査ですね。。

厚労省の覆面調査から思う事は外資系メガファーマはふんどし締めようぜという事

皆さんの会社からフィードバックありましたかね。

まぁこれに関しては色々とSNSとかブログとかで、

自分の本音の部分って中々言えないんですよね。

さすがに。

なので、ちょっと今日は真面目にこの調査について考えて見ました。

ただ、考えただけですが、

考えて見た結果、

やっぱりバイオベンチャーは熱いし、

オーファンは熱いという結論になりました。

もしくは、内資系メガファーマだろうなと。

ただ、基本的に僕の主観です。

僕の主観を肉付けするような情報や資料はしっかりしたものは特にありません。

まぁ3分くらいで読めるので、読んであげて下さい。

そもそも医療用医薬品広告モニターって何?




そもそも、この厚労省のモニター制度って何?ってはなしですけど、

対象はMRの活動です。

簡単な表現で説明すると、MRの活動に対して、

不適切な活動がないのかとか、

適応外のことを喋ってないか?

大げさな表現をしてないか?

そんなことをしてるMRがいるのかどうかをモニタリングする制度のことです。

硬い表現で分かりにくいかもしれませんが、

詳しく知りたい人は、こちらから確認して見て下さい。

平成29年度 医療用医薬品の広告活動監視モニター事業報告書

てゆうか、確認した方が良いと思いますよ。

特に外資系メガファーマの方は。本当に。

厚労省はなんでこんなことするのかな?①

なんで厚労省ってこんなことするのかな?ってことなんですけど、

まぁ形式的な理由としては、

ノバルティスのディオバン問題、武田のCASE-J事件を皮切りに、

副作用報告の遅延問題、バイエルのカルテ閲覧、などなど重なり、

これはMRの活動を一度見て見ないといけないな〜と思ったわけですな。

てか、一昨年くらいにこの調査って一度行ったんですよね。

でも、、、不適切な活動をMRはやっていた、

でも、、、あいつら証拠を残さないようにやってる。

だから、もう一回モニターやろう!

と言って、モニターした結果が今回のものです。

厚労省はなんでこんなことするのかな?②

でも、、本当にそれだけなんですかね?

本当にそのために、モニター提携してやるのかな?

厚労省が高々、MRの活動を監視するがためにこんなことすると思う?

厚労省のモニター活動って、基本的には厚労省と医療機関、

厚労省と特定の医師が契約的なものを結んで、

MRの説明会に同席したり、

アポイントの際に不適切活動をしてないかとかを調査してるわけです。

そんなめんどくさいことをなんでやるのか?

いくつか仮説を立ててみました。

仮説①日本には製薬会社が多い

MRの不適切な活動、

臨床試験における不正行為、

これはなんでおこると思いますか?

これは、日本に中堅の製薬会社の数が多いからと考えられています。
(現状のグローバル基準ではシャイアー 買収後の武田薬品以外は全て中堅に入ります)

日本には医療用医薬品を扱っている製薬会社は420社あります。

しかし、1社あたりの平均売上収益というのは実は87億ドルです。

医薬品の売上20億ドル以上ある国は17カ国あるんですが、

日本は10番目に低い数字です。

アメリカは250億ドル、イギリス、ドイツ、フランス、スイスなどの医薬品主要国も、

平均150億ドル〜300億ドルです。

そして、特に欧州には実は日本ほど製薬会社の数は多くありません。

上述の、イギリス、ドイツ、フランス、スイスにはいわゆる製薬会社というのは、

多くても4社しかありません。

僕たち日本人でもその会社の名前が言えますよね?

そうなんです、日本は欧州と比べて売上の少ない中堅の製薬会社の数が多いのです。

だから、同じような薬効の薬が多く出てしまうことになり、

本当の意味での医薬品イノベーションを考えるような活動が行えないのです。

仮説②日本を欧州化しようとしてるのでは?

日本には製薬会社の数が多い。

だから、イノベーティブな創薬は度外視して、

各社生き残りをかけた意味のない競争が巻き起こってしまう。

そのため、本当に医薬品の存在意義とはかけ離れた所で、

医薬品の選定が行われてしまう。

その結果、欧州と比べて日本には中堅の製薬会社が多く存在してしまう。

同じような薬が溢れてしまう。

MRの不適切なプロモーション、

臨床試験への介入、

そのような不正が起こってしまうんではないかという仮説を立ててみました。
(あくまで僕の主観です)

では、そのような状況の中で、日本国は日本をどうしたいのか?

それが、今回の仮説の②番ですが、

日本を欧州のようにしたいのかな?ということです。

欧州といっても、イギリス、ドイツ、フランス、スイスのことです。

この4カ国は日本ほど製薬会社の数は多くありません。

しかし、平均売上収益は日本の3倍程度の収益が挙げられています。

この4カ国は、3、4社のメガファーマ、あとは創薬バイオベンチャー しかありません。

日本のように同じような薬を追いかけて出しているような会社が少ないのです。

メガファーマor創薬バイオの時代




今回の武田薬品のシャイアー 買収は、

三井系のバンクが中心となってお金をかなり工面しました。

確かに武田と三井が仲が良いのは有名な話ですが、

それでもあんな大金を工面するとは思えません。(結局は三菱も参入しました)

やっぱり国のバックがあるとは容易に想像できます。

国は日本にメガファーマを作りたいのです。

そして、暗雲立ち込める感じはしますし、

株主から猛反発を受けてますが、

世界のトップ10入りを果たし、見事メガファーマに形だけでもなれそうです。

あとは創薬バイオ

とりあえず形だけでもメガファーマはできました。

あとは創薬バイオです。

創薬バイオは心配しなくても沢山あります。

そーせい、ラクオリア、ペプチドリーム、サンバイオ、などなど沢山あります。

しかも!今回の薬価改定、オーファンだけは守られるような形になってますよね。

創薬は基本的にはみんなが行かない方向に行くものです。

それがオーファンなのです。

色々辻褄が合う

なんか、色々辻褄が合うな〜と。

昨今の恥ずかしいくらいの、

製薬会社の不正事件、

そして、武田のシャイアー 買収、

厚労省のモニター制度、

薬価改定によるオーファン優遇、

訪問規制ガチガチにしてMRが入れない、

MR数の減少、

治験法の改定による治験への介入不可、

日本を欧州のようにしたいのかな?

少しのメガファーマと創薬バイオ。

最後の仮説

もし、日本国が日本を欧州のようにしようと思っているのなら、

まず、槍玉に挙げられるのは、中堅内資ではなく、

外資系メガファーマだと思いますよ。

同じような薬なら外資のより内資の方使いますからね。

実際副作用報告の遅延とか、

MRの不適切な問題って、

全部まず外資系メガファーマだからね。

副作用報告の漏れで挙げられたのって、

セルジーン、ノバ、バイエル、ファイザーですよ。

内資で挙げあられたのは武田の1件だけ。

おかしくないですかね。

だって、内資の方がよっぽど沢山の薬扱ってるのに、

副作用報告漏れ報告が武田の一件だけって。一件って、一社って意味じゃないですよ。

武田は沢山の薬扱ってて、MRも2500人いるのに、

副作用報告の漏れは一個だけって意味ですよ。一つ。

セルジーンが確か、1,000件くらい!?(もっとか?)だったと思います。

セルジーンは確か、日報かなんかをほじくられて発覚したと思います。

同じ事を本当に武田や第一三共やアステラスにもやったんですかね。。。。

まぁ真相はわかりませんが。

とにかく、色々改革しようと思ったらまず槍玉に挙げられるのは、外資系です。

だから外資系のみんなは今一度ふんどしを締め直した方が良さそうです。

最後に

以上、僕のたわ言でした。

まぁやっぱ創薬に特化したバイオ系の会社は良いと思いますよ。

今読者さんから、僕の働き方とか、

色々な部分に関してメールいただいたので、

その辺もまた今度書いていきたいと思います。

創薬に近い場所に入れるのはやっぱ楽しいです。

かなりハードワークではありますけど。

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト

では!



コメント

  1. 独身MR より:

    内資系メガファーマの定義ですが、どの程度までが入りますかね?
    武田は別格としても、個人的には国内売上ランキングでせいぜい10位までかなと思います。

    • 大作 大作 より:

      一応メガファーマの定義って、世界top10らしいので、その定義から行くと、武田以外はメガファーマではないという事になっちゃいますよね。
      第一三共って調べてたら、ライセンス取得して売ってるだけだったりするんですよね。
      まぁ内資系あるあるかもしれないんですが、、、、

      やっぱり日本国としても、医薬品の貿易赤字は結構しんどいと思うので、
      まず儲かってる外資系の手足縛るような感じになりそうですよね。

      そのあと、同じような薬を製造するような内資系は厳しいかなと。
      どこと言われるとわからないんですが、でも国内ランクの10位くらいに入ってくるメーカーは日本国としては、
      応援するんじゃないかと思いますけどね。

      流石に内資に積極的に意地悪みたいなことをすることはないと思いますけどね。。。

      でも今後はわからないですよね。。

      • 独身MR より:

        日本としての事情も分かるけど、これだね外資の締め付けを厳しくしちゃうと、撤退はなくとも、ガチで外資にとって日本のプライオリティは下がるでしょうね。
        pharmaの偉い人も言ってた気がするけど、優先的に投資する先では無くなる気がします。
        実質、今後最も伸びるのは中国だし、日本は伸びることがあり得ない状況になってるわけだし…。

        結果的にドラッグラグが今以上に加速して、患者さん達が不利益を被るようなことにならなきゃいいけど…

  2. 独身MR より:

    10位でも大甘かな〜…。
    アステラス、第一三共は該当すると思うけど、あとはどこまで食い込めるか…。
    中外は実質的に外資だし、ホールディングスとして売上開示してるとこの位置付けがどうなるかですかね。

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