神奈川がんセンターがん遺伝子パネル検査自費診療がすごい!わかりやすく解説!

遺伝子検査領域が熱い

どうもこんにちは、だいさくです。

みなさん知ってますか?

神奈川県立がんセンターが、

がんの「遺伝子パネル検査」をがんの発生初期段階から使用していくことを決めたそうです。

神奈川県立がんセンター 発症初期段階から「遺伝子パネル検査」開始 保険適用外も低廉に

これ本当に本当にすごい事で、もしかしたら癌の専門クリニックとかでは、

自費診療としておこなっていたこともあるのかも知れませんが、

公的な病院、しかもあの神奈川がんセンターで自費診療で初期段階の癌患者で、

この検査を行なっていくのは、僕は革命だと思いました。

今日は、この神奈川がんセンターの取り組みがなぜすごいのか簡単に理解できるように解説させていただければと思います。

 神奈川県立がんセンターの自費診療の取り組みをわかりやすく解説!




今回のニュースは神奈川新聞のネット版に載っていたのですが、

今回の取り組みは県知事の黒岩知事が主導となっているのもあり、

県議会を取材した神奈川新聞の記事になるので、

まだ神奈川がんセンターのHP内には詳しい情報は載ってません。

なので、神奈川がんセンターが自費診療で初期段階の癌患者の遺伝子検査を行う予定、

くらいで考えていただければと思います。

記事は会員しか読めないようになっているようですが、

内容を要約しますと、

神奈川県の黒岩祐治知事が県議会本会議で、神奈川県立がんセンターで2022年4月から、がん組織の遺伝子を同時に調べて患者に最適な治療法を提案するための「遺伝子パネル検査」を保険適用外である発症初期段階から開始する方針を明らかにした。

この取り組みの一体何がすごいのか?

僕はこの取り組みを最初に読んだ時、本当に心がスカッとしました。

いいぞ神奈川がんセンター!!と。

誰もがやるべきだと、日本以外では普通に行なっているし、

というよりこの検査を、発生初期に行わないでなんの意味があるのか?と。

こちらの記事でかなり詳しく書きましたが、

ガーダント・ヘルスジャパンの転職求人は魅力的か?真剣に調べてみた

現在、中外製薬やサーモフィッシャー社の遺伝子パネル検査は保険適応されてますが、

癌患者さんの末期でしか保険で使えません。

いや、もちろんね、この段階で検査することに意味が無いなんてことはないと思いますよ。

でもね、いわゆる標準治療が全て終了した患者さんに、

仮にこの検査で最適な治療法が見つかったところで、

病状の進行(身体的負担等々)でそもそも治療に耐えられない、

治療に結びつかないケースって沢山ある訳です。

だから、特にがんゲノムに精通してる方達からは、

「初期段階からやらないでなんの意味があるんだ!!!」

「どんどん日本が遅れていくぞ!!」

「ただ単に医療費を増やしたくないだけだろ!!」

という声がとにかく上がっていたわけです。

癌の発生初期段階で行うことの意義

では、患者さんにとって癌の発生初期段階でこの検査を行うことの意義とはなんでしょうか?

これは本当に沢山あると思いますが、

僕自身が思うこととしては、

無駄な治療を行わないで済むということです。

初期段階で自分のがんの遺伝子タイプがわかっていれば、

そもそも効かない治療をやらないで良くなる可能性が広がります。

これがわかっていないと、無駄で効かないキツい治療を行わないと行けない可能性があります。

※現段階ではあくまで可能性ですし、今後はそれが確立されていくのが今回の取り組みです。

自分がこれから癌の治療を行うというのに、

意味のないしかもキツい治療なんて誰もやりたくないわけで、

その可能性を潰せる、しかも初期段階というのは、

根治できる可能性も当然高いので、無駄な治療を行わず、

根治の可能性をアップできるかも知れないということです。

初期段階で自分の癌のタイプがわかっていれば、

積極的に治験にも参加できるかも知れませんし、選択肢は無限に増えていきます。

可能性は無限に広がっていくわけです。

癌治療を自費で行う時代が来るか!?




基本的に癌の治療って、よっぽど怪しい民間療法、

例えば気功とか、催眠療法とか、そんなのにハマらない限りは、

保険の範囲内で非常に手厚い治療が受けられるのが日本国のとても良い部分です。

でも逆に自由診療で行うから良い部分というのもあって、

自由診療というのは文字通り自由です。

金銭的な負担は患者さんが全て負担するので、

そこには国からの制限というのはありません。(混合診療をしなければ良いだけ)

僕は自由診療は別に悪いことではないと思いますし、

がんに限らずいろいろな疾患で自由診療がもっと広がっていったほうが良いと思っています。

自由診療で行うからこそ、医師任せの患者さんのリテラシーもアップしていくと思うし、

医師側も世界に勝負できる研究成果も出せるのではないかと思います。

僕も今の事業開発の仕事をして思ったのですが、

保険で賄おうとするとがんじがらめすぎて中々先端的な治療や研究ができない現状があるなぁと。

結構他の疾患とかだと自由診療で一部おこなっていることもあったりして、

例えば整形外科の再生医療なんかはすごい成功しているし、

どんどん日本から世界を変えていくエビデンスも構築されていると思います。

僕はがん治療にも自由診療をしかも公的な機関が中心となって行うのは、

本当に大賛成だし、いよいよそういう時代が来たと思ってちょっとワクワクしてしまいます。

発生初期段階の検査・・お値段は?

自由診療の検査や治療ってすごい高そうですよね。

元々保険適応になってるパネル検査だと、確か薬価ベースで50万円くらいだったと思いますが、

神奈川がんセンターでは低廉な38万円で受けられるようにすることを検討しているとされてます。

若い患者さんや根治が可能ながん患者さんであれば、

38万円が安いとは言いませんが、やるメリットがあるのかなと思います。

ちょっと確かな情報ではないのですが、

今保険適応で使えるのは中外さんのFoundation oneとサーモフィッシャーのオンコパネルですが、

この廉価版の検査を提供してるのどこかなぁと思って調べたら、

それもこの2社っぽいんですよね。(定かではない)

癌の初期段階のパネル検査を開発してる会社って実は結構沢山あって、

僕が知ってるのは米国の会社で、日本にも参入しているんですが、

ミリアドとか、NTRAとかなんですが、なんでそういう会社ではないのか?

とはちょっと思いました。

いや、同じ検査じゃん!って思いそうですが、

実は初期段階と末期段階だと、提供すべき検査の質も変わってくるんですよね。

ちょっとその辺の詳しい情報はまだわからないです。

最後に

ちょっと僕一人で興奮してしまった感じかもですが、

なんとなくお伝えできましたでしょうか。

少し重複しますが、ある程度国を無視していかないと、

特に日本の医療って中々発展してかないんじゃないかなぁって思っていたところなので、

今回の神奈川がんセンターの取り組みは本当に感銘を受けました。

初期段階でこの検査受けるって遺伝子変異が何も見つからないと損じゃない?

とかはやっぱ考えますし、

確かに、過剰検査になる可能性はあるのかなと思います。

ただ、現状は過小すぎるのかなぁとも。

だから自費でやる、それは真っ当な考え方なのかなぁと思いました。

ではまた!




コメント

タイトルとURLをコピーしました