営業部門を立ち上げるバイオベンチャーの見分け方や特徴とは?

希少疾病系への転職

どうもこんにちは、だいさくです。

バイオベンチャーの求人はどうやって取れば良いか?

バイオベンチャーは沢山あるけど、

立ち上がるかどうかはどう判断すれば良いか?

ちょくちょくそんなご質問をいただくことがございまして、

僕もかれこれ1年くらいはバイオの立ち上げに関してずっと調べてきたので、

今日はバイオベンチャーで営業部門を立ち上げるかどうかというのは、

どの辺で判断するのかという部分を書いていきたいと思います。

営業部門を立ち上げるバイオベンチャーの見分け方や特徴とは?




営業部門をそのバイオベンチャー が立ち上げるかどうか?というのは、

パターンがわかれば結構わかるようになってくるのかなと思います。

そのパターンというのが大きく分けると3つのパターンに分かれてきます。

1、元々コプロしてるメーカー

元々コプロしてるバイオの会社というのは実はかなり沢山あります。

そしてこのパターンが一番MRなどの営業部門の募集をする可能性が高く、

その会社が扱っている製品や領域、その疾患の経験者を高く評価してくれる傾向にあります。

シンバイオやムンディ、バイオジェンがこのパターンになります。

元々コプロしてたけど色々な可能性を見出して独立したというパターンです。

シンバイオはまだエーザイとコプロしてますが、

今後控えているMDSの領域はおそらく自販すると考えられてますね。

そもそもコプロするより、自販した方が利益率が高いので、

今後ソレイジアや、そーせい、ラクオリアあたりも時間はかかると思いますが、

可能性は十分ありえます。

バイオの会社やオーファンの会社に行きたい!と思ってる方は、

このパターンを狙うのは悪くないと思います。

 

そもそも大手とのコプロはしたくないと思ってる


製品の特性にもよるんですが、

こう言った会社はそもそもコプロはしたくないと思ってるパターンが多いです。

開発の過程で大手の資本が入ってしまい、

上市することが決まったら、大手の会社から、

早くに目つけてるのはうちの会社だよね?

うちの会社に販売させてもらえるよね?

的なやり取りの末にライセンスアウトするケースが多いのです。

ソレイジアのエピシルなどのように歯科だけでしか使えない薬剤は、

正直自販した方が良いのです。

シンバイオのトレアキシンも血液内科だけにしか行かないので、

エーザイのように元々専門部隊が無い会社で、

いくつかの薬を扱う会社の中で扱ってもらうよりは、

自販した方が価値の最大化が測れると考えられるような傾向にあります。

現在のオーファンの会社の傾向としては、

大手にライセンスアウトするよりは自販した方が価値の最大化ができると

考えられているのが一つのトレンドになっています。

大手の薬(特に内資)は必ずどこかのバイオの会社からの導入品であることが多いので、

マニアックな薬ほど大手でやる気がないと思われている傾向にあるので、

そう言った元の会社で、

且つ次の薬が控えている会社は目をつけておくと良いかもしれません!

2、どこの資本も入ってない外資系バイオベンチャー

これは僕が入ったような会社のパターンです。

バイオマリンもそうですし、アミカスセラピューティックスも同じです。

製薬会社で自販路を持っている会社の資本が入ってないバイオの会社が、

自販を立ち上げたときは非常に魅力的です。

それで大きくなり大成功したのがセルジーンやギリアドになります。

セルジーンやギリアドはむしろ資本を投資してる立場になっているので、

そういったビックな会社になる可能性があります。

なので独自で開発をしていて、

その会社に資本が入ってない会社というのはとても魅力的です。

カリオファームは日本で立ち上げるの?転職はありえるのか?

以前カリオファームの記事書きましたが、

カリオファームはかなり魅力的で、

製品ラインナップもすごい魅力的だったんですが、

残念ながら小野薬品の資本ががっつり入ってしまったので、

カリオファームのBest in Classになるであろう薬剤は

おそらく小野薬品の販売になると思います(涙)

ただ、カリオファームが日本法人の人材を集めているという噂があったので、

上記の記事書いたんですが、まだその辺はわからないですが、

色々な内部事情があるのかもしれません。

バイオマリンやアミカスは本当に魅力的

自社創薬していて、

且つ自販路を持っているような会社は本当に魅力的ですよ。

今はまだ小さい会社ですけど、

こう言った創薬もしていて、自販もしていて、

コンパウンドもしっかりある専門性の高い会社の可能性は無限です。

製薬業界ってやっぱりとても儲かっている業界ですし、

普通のサラリーマンがストックオプションなども含めて、

数千万円の報酬がもらえるような業界って本当にバイオベンチャー 以外には無いので。。

は!?バイオマリン?アミカス?なにそれ?っていう人もいるかもしれませんが、

ちょっと勿体無いなと思ったりします。

そういう人に限ってセルジーンや最近のギリアドの募集に食いつきますが、

今の募集内容見てても立ち上げの時とは比べ物にならないくらい買い叩かれています。

は?セルジーン?ギリアド?なにそれ?の時にしっかり目利きできるようになってる方が、

良いと思います。

なぜかそれなりに会社の名前が有名になって、

安全が確認されてから転職を検討する人も多いですが、

その時にはもう既に買い叩かれてしまうと僕は思います。

その辺は人それぞれのライフスタイルとか人生観なんでしょうけどね。

3、ライセンスアウトしかしてない会社




これは1番のパターンに似通ってますが、

完全にライセンスアウトしかしてない会社は結構あります。

そう言った会社は薬事部門すらおいてなかったりするので、

そう言った会社が薬事部門やPMS部隊を揃えるようになったら、

立ち上げが近いと考えても良いと思います。

バイオベンチャーは怖く無い

僕も転職してかれこれ1年が経とうとしてますが、

バイオベンチャーは怖いと思ってる方もいるかもしれませんが、

全く怖くありません。

いわゆるIT業界とかのベンチャーとは全然違います。

そもそも売る薬があって、それは特許で守られているので、

想像するような怖さは全くありません。

むしろ製薬会社の自販体制を敷ける会社は結構莫大な資本を持っています。

目先の赤字とかに惑わされない方が良いなと思うこともあります。

普通のMRがベンチャーに興味あると思ってない

僕は2年くらい前2016年くらいからバイオの会社の求人を探すようになりました。

しかし、エージェントの方に当時相談していて、

一番印象に残っていることが、

そもそも普通のMRがバイオベンチャーに興味なんかないだろうと思っている

エージェントとても多いということです。

今はそうでもないのかもしれませんが、

当時は本当にびっくりされたことの方が多かったんです。

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト

この記事でも書いてますが、

しっかり自分はバイオの会社に興味があります!って言わないと中々分かってくれない

ことも多いです。

経験値は大手の10年分

最後になりますが、

よくベンチャーで働く魅力の比喩表現で使われるんですが、

ベンチャーでの経験は大手の10年分と言われます。

船乗りで例えると、ベンチャーはトンカチを打って、

舵もとって、航海士としての目線も持ってなど沢山の仕事を、

一気にPDCAを回すような努力が必要ですが、

大手の場合はトンカチを打ってるだけの10年間と言われたりします。

経験値という意味ではベンチャーの特に立ち上げはかけがえのないものになると思います。

とてつもなく激務ですが・・・

バイオベンチャー 自体は経営面で怖いことは僕は無いと思いますし、

経験値、報酬などを考えても魅力的な部分が多いと思います。

ぜひご興味ある方チャレンジして見てください!




 

コメント

  1. 独身MR より:

    そもそも論として、どこもコプロは正直したくないと思ってますよね。利益も折半だし、製品の価値を最大化できるかも分かりませんから。
    組む会社によっては大火傷しますもん。

    導出する企業によっては、数多くあるプロダクトの一つに埋没してしまって、製品価値の最大化には繋がらないでしょうね。特に大手だとこの傾向になると思います。利益条件的な部分でも、不平等条約を結ばされる可能性もありうるし。
    だからと言って中堅以下と組んだとしても同様ですけど。

    この辺を考えると、下手にコプロや自社でMR揃えるより、CSO活用して人員確保した方が効率的な気もするけど、どうなんでしょうね。

    • 大作 大作 より:

      製品にもよるんですけどね。
      特に希少疾患の製剤は大手と組むと完全に軽視されてしまうんで、どこも失敗してます。
      それで自販立ち上げるケースが増えてますね。

      全科に行く必要がある製剤とかは絶対大手と組んだ方が良いんですけどね。
      CSOはオーファン系はちょっと敬遠してる感じがしますね。
      だいぶ仕事が辛いんで、オーファン系に限っては自社で揃えるようなトレンドになってる感じではありますかね。

  2. 独身MR より:

    へー、CSOはオーファン敬遠気味なんですか?
    私も最近は気象疾病に興味があるので、会社に対しても「オーファンやベンチャーの案件取ってきてくれ!」って言ってるんですけどね。

    だいさくさんはオーファンは激務とよくおっしゃられるんですが、正直イメージできてないところがあります。
    もしよければ、オーファンMRの活動について記事お書きいただけますか?
    オーファンMRの1日、1週間、活動方法、PRの仕方…等。

    • 大作 大作 より:

      聞いているイメージではありますけど、
      CSOの方は比較的大手のスペシャリティに行きたいと思ってる方が多いような印象ですかね。
      独身MRさんのように、
      うちみたいな小さな会社に好んで配属されたいと考えている方って少ないんですよ。
      基本的に一人で広域担当してもらうことが多いし、マネジャーも手が回らないので、
      正社員の人の方が責任感が強くてCSOの方は、あんまり数字の追求もされないので、
      ゆるいと感じてる人が多いらしいです。

      多分会社としても、大手の方に優秀な人材回してる感じはあるのでは?と思っています。

      以前記事に書いたような、正社員対CSO社員で比べるとどうしても正社員の方がパフォーマンスが良いのが、
      オーファン系なんだと思います。
      正直お金も正社員の1.5倍くらいかかっているので、
      トレンドとしてその方向なのかなと思います。

      働き方のあたりはまた書かせていただきますね!

      いつもありがとうございます!

  3. 独身MR より:

    最近思うのですけど、大手や名の通った会社に入って喜ぶのは親と嫁だけだなと思います。
    私はプライマリでちょっと疲弊し過ぎて、新しいチャレンジが必要だなと感じてるのもありますけど、だいさくさんが常々おっしゃられてる通り、時代の流れを読んだ上で、正しい時期に正しい場所で正しい活動をしたいのが一番の理由です。

    これからも、ご教示よろしくお願いします!

    • 大作 大作 より:

      親に喜ばれたら結構きついですね。。。
      辞められなくなって疲弊する気もします。

      僕の親も嫁の両親も製薬会社って何?くらいのレベルで、
      CMの影響で小林製薬が一番大きい会社だと思っているくらいなので、
      全然プレッシャーはないですけど、やっぱ嫁さんが大手を辞めるのは不安があったと思いますね。

      オーファンも違った意味で疲弊しますけど、まぁ面白いのは面白いと思います。

      こちらこそよろしくお願いいたします!

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