バイオベンチャーにMRとして転職するメリット・デメリット

希少疾病系への転職

どうもこんにちは、現役MRのだいさくです。

私も現在のバイオベンチャーの製薬会社に転職して、

かれこれ半年が経とうとしています。

正直、、、すごい楽しいです!

これまでメガファーマでMRしかやってなかったので、

メガファーマでは経験できないくらい沢山のことを経験させていただいています。

ただ、僕自身はすごく楽しいですけど、色々な意味でも大変です。

まぁどこの会社も一緒なんでしょうけど、

弊社でも一定数の人は辞めていきます。

まぁ入社してみると色々と理想とギャップがあるんだと思います。

給料が高くてもその辺は関係ないんだなと。

最近は僕のブログもバイオベンチャー系の記事が増えてきたことで、

バイオベンチャーへの転職に興味がある人も読んでいただけておりますので、

転職して半年経過して私が感じている、

バイオベンチャーへの転職のメリット・デメリットを書いて行きたいと思います。

バイオベンチャーにMRとして転職するメリット・デメリット

現状は私としてはメリットの方が大きいと思っているので、

メリットの方が沢山あります。

本日の記事内容です。

メリット
1、製薬協会に入ってない
2、給料が高い
3、バイオベンチャーMRは未来のMRの姿
4、仕事の範囲が広い

5、自社で創薬してる
6、エグゼクティブとの人脈ができる

デメリット
1、日本撤退の可能性がある
2、トップが変わると全てが変わる
3、変な人もいる
4、ボーナスがほぼ出来高




1、バイオベンチャーは日本製薬工業協会に入ってない

そうなんです。

日本製薬工業協会、通称、製薬協ですが、

製薬会社であれば全ての会社が入ってると思いますよね?

実は、製薬協に入るには一定の基準を満たしてないと入れないのです。

 

社員の人数だったり、売り上げ金額だったり、取り扱い製剤の数で

製薬協に入れるか入れないかが決まってきます。

製薬協会に入ってないって一度想像して見てください。。。

すごい楽でしょ。

ただ、どこのバイオベンチャーの会社も基本的に会社の組織づくりは、

製薬協のルールに従って作っていますので、守らなければいけませんよ!

これは本当に。

あと、厚労省が医療従事者にアンケートとかとってるじゃないですか?

MRがやってはいけない情報提供やってませんか?とか。

あれは製薬協関係ないので、厚労省がらみのものは逃れられませんけど、

製薬協で縛っているルールに関しては、まぁ別にそこまで厳しくないです。

以前のメガファーマと比べたら・・・自由です。

2、バイオベンチャーは給料が高い

バイオベンチャーでMRやる人の年収は考えられないくらい高いです。

以前に書いたこちらの記事、MRの年収格差が激しい!儲かる領域、損する領域!

こちらでも紹介してますが、

MRの大体の年収の見込みが下記のようになっています。

順位   年収の目安
(ストック込み)
年齢層 主な企業
外資系バイオベンチャー 約1,500万 40代前後 そーせい、アレクシオンなど
大手内資系 約1,100万 35歳前後 第一三共・アステラスなど
大手外資系
(スペシャリティ)
約880万円 30代前半 アストラゼネカなど
大手外資系
(生活習慣病)
約720万 35歳前後 イーライリリーなど
中堅先発品メーカー 約700万 30代後半 協和発酵など
ジュネリックメーカー 約680万 40代後半 沢井製薬など

おそらく外資系のオーファンは年収で考えたら一番レベルが高いと思います。

福利厚生も実際聞いてみるとそこまで悪くないので、

やっぱり入った会社で人間は変わるんだなと思います。

まぁ年収なんて上がっても税金で取られるだけですけど、

僕も今のバイオベンチャーに入って基本給と諸手当で月収が105万になったので、

そこまでいくと結構変わるかなって感じです。

ちなみに、全く自慢してる訳ではありません。

今後バイオベンチャーに転職しようと考えてる方の目安になれば良いと思って公開してます。

ただ、年収に関しては前職のレベルや会社によっても違います。

後述しますが、バイオベンチャーはそれなりにリスクもありますので、

極力高い年収で行った方が良いです。

ボーナスの仕組みや、ストックオプションの有り無し、年齢にもよりますが、

月収は80万〜100万以上を目指した方が良いと思います。

とにかく給料ベースでは間違いなく一番高いと思います。

3、バイオベンチャーMRは未来のMRの姿

そもそも、バイオベンチャーでMRのような営業部隊がある会社はほとんどありません。

KAM(カム)Key Account Managerと呼ばれるような名前で活動してる会社もあります。

まぁ顧客から見ても、自分たち自身もMRと同じだと思っていますが、

通常のメガファーマと違うのは、

一人でかなりの広域を担当することです。

バイオベンチャーで働くとほぼ100%希少疾患を扱います。

一人当たりの生産性がかなり高いので、給料も高いですし、

今回の薬価改定の影響も受けてません。

希少疾患なので、売れ過ぎるってことも無いので、

いきなり薬価25%ダウンなんてありえません。

仮にそうなったとしても元々人数が少ないので全く問題ないです。

一人で広域担当、扱うのは希少疾患、

訪問規制もなんのそのでほぼアポイントか説明会、

そう考えると、、オーファンMRはMRの未来系、

厚労省が求めている製薬会社のMRの姿なのでは?

と思っています。

4、バイオベンチャーは仕事の範囲が広い

これは僕に取っては大きなメリットです。

ただ、人によってはデメリットだと思います。

仕事の範囲が広いというのは、

MR以外の仕事も沢山あります。

ん?なんか嫌だなって思う人もいるかもしれませんが、

僕は英語がそれなりに喋れるので、

英語を使った仕事をしたいと上司にも言っていて、

海外から要人が来た時に現場代表みたいな感じでプレゼンさせていただいたり、

先日もグローバルマーケの方と同行させていただいたりしてます。

これは間違いなくメガファーマでMRやってる時には経験できなかったことですし、

今の会社には本当に感謝してます。

正直今の会社にずっと入れるかわからないですし、

いろんなキャリアを積んでおいた方が良いと思っている僕のリスクヘッジでもあるんですが、

僕に取っては様々な仕事を経験できて嬉しいです。

5、バイオベンチャーは自社で創薬してる

バイオベンチャーは自社で創薬してます。

まぁだからバイオベンチャーなんですけどね。

昨今のメガファーマはほとんどファンド化してますよね。

ファンド化というか商社化というか。

まぁ会社の存続のためにはしょうがないですし、

創薬するには必ず資本が必要になるので、

私自身もメガファーマが買収することは崇高なことだと思っています。

ただ、やっぱり思い入れが違うのかなと思います。

自社で化合物の段階から育てて来て、

いろんな研究を重ねて上市するというのは思い入れが違います。

本社の人間も研究の段階から関わってる人もいるので、

よく知ってますしね。

自分の子供が生まれたような感覚なんだと思います。

6、バイオベンチャーはエグゼクティブとの人脈ができる

バイオベンチャーってあまり求人が無いですよね?

それもそのはずで、ほとんどバイオベンチャー同士の人脈で成り立っている事も多いんです。

特にエグゼクティブの方はその傾向が強いです。

だから、今バイオベンチャーにいない人には中々求人が回ってこないんだなと、

今の会社に入って知りました。

そういった、人脈でつながっていることが多いので、

エグゼクティブの人も積極的に人脈を作ろうとしてくれるし、

人数が少ないというのもあって、距離も近いです。

苦戦してる施設には社長も普通に同行してくれたりするんですよ。

まぁ3、4年もいると結構人脈もできるのかな〜と思ってはいます。

エグゼクティブとの人脈ができるっていうのはかなり魅力的かなと思っています。

バイオベンチャーのデメリット1、日本撤退の可能性




続いてバイオベンチャーに転職するデメリットです。

一番のデメリットは日本撤退です。

まぁ十中八九、倒産はありません。

ただ、グローバルから日本撤退しろ!と言われたら終わりです。

全員クビです。

ライセンスアウトして製品だけ違う会社に売ってもらう事くらいはあるかもしれませんが、

基本ほとんどの人が会社を辞めることになります。

撤退する理由は、売り上げが悪いからか、

現在の会社の規模を維持できるほどの有望なコンパウンドが無いからです。

私がブログでたまに紹介させていただいてる、ムンディファーマも、

一度日本を撤退してますね。

その際は1年分の年収を退職金として払っていますので、

撤退する場合は手厚そうですね。

多分、バイオベンチャーに行きたい若者があまりいないのは

この辺のリスクが関係してるのでは無いかと思います。

バイオベンチャーのデメリット2、トップが変わると全て変わる

これは私自身が経験したことでは無いのですが、

このリスクはありそうですね。

シャイアーなんかも元々の立ち上げで入ったメンバーは

トップが変わったのと、バクスターを買収したことでほとんど辞めてしまいましたよね。

その理由が方針からやり方まで全てごっそり変わってしまったからだと言います。

別に辞めなくても良いんでは?と思うんですが、

よっぽど嫌だったんでしょうかね。。

バオベンチャーのデメリット3、変な人がいる

まぁ変な人はバイオベンチャーに限らずいるんですけどね。

出世欲や野心だけある人って結構多いなって思っています。

野心はあるけど努力しないみたいな人です。

バイオベンチャーって立ち上がったばかりの時って、

中々人が入ってこないんですよ。

だから誰でも良いからっていう感じでとってしまう部分があったりするので、

そこまで吟味しないのか、吟味してもわからないのか、、

しかもそういう人に限って力持ってたりするのでややこしいんですよね。

しかも社長が採用してたりとかして、

言いにくかったりするわけです。

メガファーマにいないかと言えばそんな事もないんですけど、

メガファーマの場合は陰口叩けるし、

それを上司に言っておけばそれ以上出世することはなかったりもすると思うんですけど、

組織が小さすぎて中々そういうわけにもいかないんですね。。。

バイオベンチャーのデメリット4、ボーナスがほぼ出来高

上述したように給料は比較的高いのがバイオベンチャーです。

しかし、ボーナスは本当に読めません。

メガファーマだと固定の分があるとおもいますが、

それが無いです。

うちの会社は80%以下の達成率であれば、

その製品の分のボーナスは0円です。

逆に130%とか達成すると結構な額がもらえますけどね。。

私も今のバイオベンチャーにくる時に家のローンのボーナス払いは見直しました。

ただ、月収が高いのでボーナスは本当にボーナスとして捉えておけば、

右往左往しなくても良いので、たまに月収はそのままで、

ボーナスの比率が高い会社もありますが、

そういう会社は結構きついかもしれませんね。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今後バイオベンチャーへの転職を考えている方に少しは参考になりましたでしょうか。

まぁ会社によっても考え方は全然違うとはお思いますが、

成果主義なのは間違い無いですし、

自分が成果を上げないと会社がなくなってしまうリスクはありますね。

もちろんデメリットもありますが、私はそれ以上にやりがいも感じていますし、

メガファーマでは得ることのできなかったスキルを身につけることができています。

私としては、年収も高いし、様々なスキルも身につけられるし、

仮に撤退しても残ったスキルは嘘つかないと思っています。

なぜに?みんなこないのかな?って思っていたりします。

まぁあまり求人もないので狭き門ですし、

バイオベンチャー自体は難関であるのですぐには難しいかもしれませんが、

是非チャレンジして見てください!

では!

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト




 

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